不思議
Mae❍
DONEワンライ お題¦ハロウィン長すぎたのでこちらで上げます。
爆豪のことを好きだと自覚した轟はある夢を見るようになる。
その恋は叶うのか──。
二人が体験する不思議なお話。
不思議なハロウィン俺の夢には、決まって出てくる人物が居る。その人は、俺が片想いしてる人にそっくりだ。でも頭の上には耳が生えていて、尻尾もある。同一人物と言えるのかは微妙なところだ。その人物は、自分でカツキと名乗った。名前まで同じなのかと聞いたら、曖昧にごまかされた。
そして今日も、彼は屋敷の前に立ち俺を見ている。その屋敷が何処なのかも分からないけど、広すぎる庭には薔薇が美しく咲いている。カツキはただ、俺を見つめているだけだ。
ぶわりと風で花びらが舞う。あまりにも強い風に目を閉じる。こんなことは、初めてだった。暫くして目を開けると、カツキは俺の直ぐ側まで来ていた。
『なぁ、なんで告白しねェの?』
耳元でそんなことを囁かれ、顔から火が出るかと思った。爆豪の声で囁かれると、どうしても反応してしまう。
4243そして今日も、彼は屋敷の前に立ち俺を見ている。その屋敷が何処なのかも分からないけど、広すぎる庭には薔薇が美しく咲いている。カツキはただ、俺を見つめているだけだ。
ぶわりと風で花びらが舞う。あまりにも強い風に目を閉じる。こんなことは、初めてだった。暫くして目を開けると、カツキは俺の直ぐ側まで来ていた。
『なぁ、なんで告白しねェの?』
耳元でそんなことを囁かれ、顔から火が出るかと思った。爆豪の声で囁かれると、どうしても反応してしまう。
er!
DONEXについて、呟くのをやめることにしました。12月1日ダズロの新刊サンプルやお知らせはpixiv・ポイピクに上げるのでご興味ある方は見ていただけると嬉しいです。
ブルースカイもフォローよろしくお願いします🦋
https://bsky.app/profile/eeeanagokun.bsky.social
pixivにも色々書きましたが、ここ最近のX対処しきれないくらいイラ…って気持ち誘発されて不思議なくらいなので…また原稿に戻ります✍️ 2
さくや
PROGRESS暇すぎるので勇者を全員描くとかいうえげつないことをしてるんですが、めためたお顔が好みに描けたので作業進歩載せちゃいます🫶どうしよう好きすぎる作業の手を止めてガン見してしまうほどには好きだこの顔🫶多少妄想入ってますが、ムジュラのリンクはこれくらい悪いお顔してても何ら不思議ではないゆい@KmidoRii2
DONE【サイカイ。】※兎赤11/2開催の不穏の祭典2024にて展示した作品です!
木兎さんを助けて事故に遭ってしまった赤葦くん。目を覚ますとあれから10年が経っていて…というSF(少し不思議)系な兎赤。
イベントのテーマ通り、不穏な話ですのでご注意下さい! 18
しんした
DOODLE原作から数年後の10/31の夜に渋谷を見回っていた悠仁が不思議な二人組を目撃するお話。七灰のつもりで書いていますが、2/3は成人した悠仁が学生と任務についている場面で、七灰は最後の方ちょっと出てくるだけなのでカプ感はめちゃくちゃ薄いです(でも七灰です)。
本文後に補足という名の言い訳があるので暇つぶしにでもしていただけると幸いです。
※あんまり読み返していないので諸々すみません。
かつて子どもだったあなたたちへ.
雑居ビルの屋上の縁に立っていた虎杖は、人でごった返すスクランブル交差点を見下ろながらポケットの中で微かに震えた携帯端末を手探りで取り出した。
「はいはーい。どした?」
着信相手は今年呪術高専に入ったばかりの学生だった。一年生三人で比較的人通りがマシな南口周辺を回っているはずだが、定期連絡には少々早い。
「うん、うん……あー、それはお前らだけじゃ厳しそうな感じだな」
どうやら低級呪霊の気配を追っていったところ、思っていたよりも多くの呪霊が巣食っている場所へ入ってしまったらしい。
「おしっ、今からそっち向かうわ!位置情報送ったらとりあえずいけそうな範囲だけ祓っといて。あっ、無理はしなくていいからな!マジで!」
7243雑居ビルの屋上の縁に立っていた虎杖は、人でごった返すスクランブル交差点を見下ろながらポケットの中で微かに震えた携帯端末を手探りで取り出した。
「はいはーい。どした?」
着信相手は今年呪術高専に入ったばかりの学生だった。一年生三人で比較的人通りがマシな南口周辺を回っているはずだが、定期連絡には少々早い。
「うん、うん……あー、それはお前らだけじゃ厳しそうな感じだな」
どうやら低級呪霊の気配を追っていったところ、思っていたよりも多くの呪霊が巣食っている場所へ入ってしまったらしい。
「おしっ、今からそっち向かうわ!位置情報送ったらとりあえずいけそうな範囲だけ祓っといて。あっ、無理はしなくていいからな!マジで!」
northpole.
INFO不思議な本屋さん(仮のタイトルです)2024/11/27から大阪ぎゃらりぃあと様で開催される「あいの木書店」に参加予定です
よろしくお願いします
追記 少し加筆したバージョンも載せました 2
さみぱん
DONEはっぴーはろうぃん?🎃ネオンフィッシュの支援者が開催している仮装パーティに行って不思議な体験をする朝日奈のお話。怖くはないと思いますが一応ワンクッションありにしておきますね。
X年後笹唯の世界線みたいですがCP要素はないです。
初出:2024.10.31 5313
kisaki220
MOURNING一万文字超えたので、べったーにも上げてます→https://privatter.net/p/11238907・原作軸で不思議な力という名の超人で羂索がただの人間として復活してる世界線上
・できあがってる羂髙が認知するしないだの子育てだの話してるだけの話
・超人だとか髙羽の認識だとか設定色々捏造してます。原作との矛盾点あってもスルーできる方のみお読みくたさい。 18
sekiyu_cky
PASTブツメツフツマ 継と在☔️恋慕なのか。
時系列は否認〜反校期前のあたり
七億不思議のせいで自室が水浸しになり休息ができなくなった在。寝床難民と化す。
継路くんからの提案によりお邪魔することになります。堂々と継路くんのベッドで寝てます(一応遠慮はした)
fuji9_trpg
SPOILERCoC「CUCKOO」KP 蒸しパンさん
HO1:嘘田真/そうたさん
HO2:扶桑海人/ゆづれもんさん
HO3:ルカ/ふじ
HO4:志鷹優介/07ぴ
立ち絵:ayagaki様より
END.I にて終了!
本当に楽しかったです〜!出目が荒ぶりまくって不思議と終始爆笑でした笑
このHO握れて良かったです。最後まで好き要素で出来ていた。
konno_0016
DOODLE光子郎×テントモンのお話です。正反対なのに不思議なくらいに噛み合ってるこのふたりが大好き。ずーっと仲良しでいてほしい……時系列的に光子郎くん中学1年生くらいです。無印しか見ていない人間が中学生の光子郎くんを描いているので色々と矛盾点あるかと思いますが目を瞑ってやってください。 3657
ゆうら
DONE8月に出した「たむけの花」のエピソード0.1です前回のお話(エピソード0)はこちらhttps://x.com/08yurayuratti22/status/1833013249186632147?t=QhCbOX3-bqTgSe0dyxaKqQ&s=19
秋祭りの夜。
門倉少年が不思議な少年に、再び出会うお話。
たむけの花 エピソード0.1【秋祭り】祭囃子が聞こえてくる。提灯の赤や黄色の光が、遠くでぼんやりと揺らいでいる。
両親は家におらず、一人でも行きたいとせがんだら、遅くならない事を条件に許された。そして何故か母さんが張り切ってまい、白い浴衣を着せられてしまった。きっと動きにくい格好にしてしまえば、無茶は出来ないという考えなんだろう。おかげで走り回ったりは出来なくなったが…
秋の夜の森は、虫の音に包まれている。落ち着く音色に耳を傾けながら、遠い記憶が頭を掠めた気がした。
……不意に甘い香りがした気がして、立ち止まった。覚えのある匂いだった。
「あれ?」
いつの間にか、右手に白い花を握っていた。見覚えのある花だった。
「これ……」
なんで、忘れていたのだろう。とても大事な贈り物だったのに、いつの間にか失くしてしまった。白い花は、先ほど摘んだかのようにみずみずしく右手で咲いている。
5619両親は家におらず、一人でも行きたいとせがんだら、遅くならない事を条件に許された。そして何故か母さんが張り切ってまい、白い浴衣を着せられてしまった。きっと動きにくい格好にしてしまえば、無茶は出来ないという考えなんだろう。おかげで走り回ったりは出来なくなったが…
秋の夜の森は、虫の音に包まれている。落ち着く音色に耳を傾けながら、遠い記憶が頭を掠めた気がした。
……不意に甘い香りがした気がして、立ち止まった。覚えのある匂いだった。
「あれ?」
いつの間にか、右手に白い花を握っていた。見覚えのある花だった。
「これ……」
なんで、忘れていたのだろう。とても大事な贈り物だったのに、いつの間にか失くしてしまった。白い花は、先ほど摘んだかのようにみずみずしく右手で咲いている。
gmdmtd1
INFOCoC「cuckoo」エンドIで終了!めちゃくちゃやらせてもらいました。ま〜じで楽しかった!!全員性格も何もかもでこぼこなのに不思議と息があっててRPやりやすかったなぁ
そして蒸しパンさんから素敵デフォルメ嘘田をいただけて!!超かわいい〜!!嬉しい、宝物にします!!
このPC達、なんだかんだで再会して欲しいのでまた遊んでください!ありがとうございました〜! 3
j_c_crew
MOURNINGありがとう 愛している・・・ ・ ・ / -・-- --- ・・- / ・・・ --- -- ・ -・・ ・- -・--
ほんのり暗くて、でも優しくて時々お茶目な詞
目の前にいるのに幻想的で、不思議な艶やかさがあるステージでの姿
櫻井敦司が創り出す世界が本当に大好きでした
魔王で猫馬鹿なあっちゃんが大好きでした
百鬼夜行 或いは パレード
櫻井さんの歌詞からイメージをお借りして
蜂須賀
DOODLEちょっと不思議話の1篇弐之助さん主催のアンソロジー『幻想奇譚蒐集録』より再掲です
紡ぎ繭 夢を見ている、はっきりとそう知覚していた。
指先には荒い糸の触覚がある。それは眼前のあたたかい闇から仄かに光を帯びて現れ、手繰り寄せると掌に垂れてあったものは背後の闇へと沈んでいく。先も終わりも知れぬその糸の手触りを、ただ確かめるように前から後ろへと送った。
それには時折絡まった結び目のような瘤があり、また、強く扱けばハラと解けてしまいそうな頼りない部分もあった。そこにきては前後を寄せて強く撚り合わせる。するとそこは清潔でない自分の手垢で薄汚れ歪な塊となった。それでももう千切れぬと安堵すると、また後ろへ送る。
幾時間、もしかすると幾日、そうしていたかしれない。指先が痺れを感じてもなお、糸を送り続けた。
680指先には荒い糸の触覚がある。それは眼前のあたたかい闇から仄かに光を帯びて現れ、手繰り寄せると掌に垂れてあったものは背後の闇へと沈んでいく。先も終わりも知れぬその糸の手触りを、ただ確かめるように前から後ろへと送った。
それには時折絡まった結び目のような瘤があり、また、強く扱けばハラと解けてしまいそうな頼りない部分もあった。そこにきては前後を寄せて強く撚り合わせる。するとそこは清潔でない自分の手垢で薄汚れ歪な塊となった。それでももう千切れぬと安堵すると、また後ろへ送る。
幾時間、もしかすると幾日、そうしていたかしれない。指先が痺れを感じてもなお、糸を送り続けた。
蜂須賀
DOODLEちょっと不思議話、1篇。弐之助さん主催のアンソロジー『幻想奇譚蒐集録』より再掲
二次元、映す面、その輪郭 三綴りその朝は頭痛と上がってくる胃酸の不快感で不機嫌に髭をあたっていた。電動は好かないから毎朝カミソリを使っている。
目覚めたのは居間の床だった。カーテンを閉める習慣を忘れて久しい窓から射す朝日が、目の前のアルミ缶から零れた液体と、緑の瓶に当たり煌めいていた。まるで他人事のようにそれをぼんやり眺めるが、数時間前の自分と今の自分が繋がっていないわけはない。浴びるように飲むアルコールはやがて循環代謝され頻繁に通うトイレで体外に排出されるものが、飲酒したという自己嫌悪だけはそうはいかず、体内に溜まり続けた。肉体を管として、なにもかもがただ通り過ぎればよいものを。
うつろな顔と荒れた肌を見たくなくてカミソリを当てる部分だけに視線を集中する。それから目を閉じて指先の感覚で顎のラインと三日分の伸び丈を探る。ふと、かすかなカビの匂いがした。のろのろと手を動かしながらぼんやりと思う。雨? いや、ついさっき陽の眩しさで目が覚めたのだ、そんな予報だったか。天気などに関心を向ける生活でもないが、けれど時折見上げる空の色を無意識に読む癖程度は残っていた。
5207目覚めたのは居間の床だった。カーテンを閉める習慣を忘れて久しい窓から射す朝日が、目の前のアルミ缶から零れた液体と、緑の瓶に当たり煌めいていた。まるで他人事のようにそれをぼんやり眺めるが、数時間前の自分と今の自分が繋がっていないわけはない。浴びるように飲むアルコールはやがて循環代謝され頻繁に通うトイレで体外に排出されるものが、飲酒したという自己嫌悪だけはそうはいかず、体内に溜まり続けた。肉体を管として、なにもかもがただ通り過ぎればよいものを。
うつろな顔と荒れた肌を見たくなくてカミソリを当てる部分だけに視線を集中する。それから目を閉じて指先の感覚で顎のラインと三日分の伸び丈を探る。ふと、かすかなカビの匂いがした。のろのろと手を動かしながらぼんやりと思う。雨? いや、ついさっき陽の眩しさで目が覚めたのだ、そんな予報だったか。天気などに関心を向ける生活でもないが、けれど時折見上げる空の色を無意識に読む癖程度は残っていた。
doroinu5629
PROGRESS12月イベントで頒布予定の本の進捗です。鏡の中にいるネフティスの不思議な力でそれぞれの世界線のホルスと小さな叔父様が外伝2・3の世界に大集結!
恥辱に耐えるセトを救えるのか…?
ゆるふわハートフルギャグ漫画。
※拘束描写があります。
※原作本編の現状ではネフティスが重苦しい状況かつ解決策も読めないので、ギャグはちょっと…な方はご注意ください。 6
hk_36_95
DONE摩訶不思議お菓子パーティーナイト~after nightmare~ 1-7
お借りしたお子さん宅
もぶよさん(@mobu_sousaku)
壬生ソラさん(@gs5skyskysky)
阿古屋さん(@AKYP5515)
皆月ユウさん(@3729yu)
てんごまさん(@kkkgm55) 7
knksnbn
DONE脱稿しました〜!!!✌️✌️✌️✌️ここで応援してくださってありがとうございました!サイレント進捗なのにいつもなんで気づいてくださるんだろうと不思議に思いつつ 本当に励まされてます ありがとうございます
お礼になるかわかりませんが新刊とはまるで関係のないすぎおを置いときますね…
Souko_KYOM
MOURNINGBLUEさん作『不思議の世界の冒険譚』シリーズの三次創作、ファンアートまとめ18です。最後「そうだね?」にとち狂った自我の強い夢?漫画があるので注意元作品URL(https://www.pixiv.net/novel/series/1411362) 12
amg3108V
MOURNING救いの無い話/フレオル🎹🧐メモで書いてたけどあまりにも暗すぎてやめたもの。
殺害表現あり。ゲーム軸でもない不思議世界線。なんでも許せる方向け。
pass▶︎🧐の誕生日(半角四桁) 799
卸@とても眠い
DOODLEアンジェリーククリアしたよって話。ときメモといいフラグを壊す事に定評のある私なんだけど大丈夫かなって遊んだら
仲良くなった守護聖達が好意で力を贈ってくれるもんだからも~、ぽこぽこ建物が
建つわ建つわ。そら女王になれるわ!ありがとね!
これは天下統一物語だったのだ…だってコーエー様だもの(笑)
ほんと、どうやって恋愛エンドに行くのかさっぱり分からないのよ…不思議ね~! 2
rei
DONEポッと浮かんだ子10月6日 夜の3時生まれ
ピエロ苦手じゃなかったけ…不思議
人外キャラ好きだけど自分で
このタイプの描いたのは初めてな気がする
雑多絵垢なのでここにタグ載せてもいいけど、
3次元とオリジナル垢は分けるか迷ってる 2
らんじゅ
DOODLE息抜きのポーパロ小話薔薇に囲まれる🍅🌲はきっと耽美
🍅💊もガッツリ
⚠️🌲🌸前提
ざっくりとしたポーの一族
簡単に言うと吸血鬼、血そのものを吸うのではなく生気を糧とする
何処かに薔薇の咲き誇る不思議な村があり、そこには「キング・ポー」と呼ばれる始まりのポーと一族が薔薇を摘みながら穏やかに暮らしている。時々人間が迷い込む。
人間の中に紛れて暮らすポーもいる。
薔薇の香りのする街2 この街には強きものが掲げた看板がある。
『これより先
人を傷つけるもの
物を壊すもの
悪意を持ち込むもの
何人も例外なく
ボウフウリンが粛清する』
それは頂点に座す龍が敷いた、たったひとつの掟。懐に囲うものたちを害する者に宛てた修羅からの最後の警告。
『梅宮一』それが龍の名前である。
龍の元には、実に多くの少年たちが集う。その全てを龍は快活に笑い、慈愛でもって固く握る拳を解き、優しく触れる。龍にとってこの街で息づく全てが加護対象であり、集う少年たちは須く弟妹であるのだ。
この街にはもうひとつだけ掟がある。
『この街に漂う薔薇の芳香の理由を口にしてはならない』
この街はいつも微かに薔薇の香りがする。花屋には常に新鮮な薔薇が置いてあるし、薔薇の香料は何処ででも手に入る。そして、梅宮一からは薔薇の香りがする。白い髪が揺れるたび、翠緑色が瞬くたび、彼の象徴たる学ランの裾が靡くたび、甘くその芳香が花開くのだ。
5676『これより先
人を傷つけるもの
物を壊すもの
悪意を持ち込むもの
何人も例外なく
ボウフウリンが粛清する』
それは頂点に座す龍が敷いた、たったひとつの掟。懐に囲うものたちを害する者に宛てた修羅からの最後の警告。
『梅宮一』それが龍の名前である。
龍の元には、実に多くの少年たちが集う。その全てを龍は快活に笑い、慈愛でもって固く握る拳を解き、優しく触れる。龍にとってこの街で息づく全てが加護対象であり、集う少年たちは須く弟妹であるのだ。
この街にはもうひとつだけ掟がある。
『この街に漂う薔薇の芳香の理由を口にしてはならない』
この街はいつも微かに薔薇の香りがする。花屋には常に新鮮な薔薇が置いてあるし、薔薇の香料は何処ででも手に入る。そして、梅宮一からは薔薇の香りがする。白い髪が揺れるたび、翠緑色が瞬くたび、彼の象徴たる学ランの裾が靡くたび、甘くその芳香が花開くのだ。
bell39399
TRAINING不思議な存在なので周りから見えても不思議な感じにしか見えないようです「ドールハウスごと出没する前、一課に来たッスよUMA」と糸鋸が説明する。毎年の事なので驚きはしないがいきなり職場に現れたので少し焦った、と。「で、カチョーがこいつを見たらしくて突然『閃いた』って」そしてホワイトボードにUMAの姿を描き殴り「新たなマスコット誕生だ!」と宣言したらしい。「その絵がコレ」糸鋸はなんとも言い難い表情でスマホの画像を見せ、見せられた御剣も同じような顔になった。「似ても似つかないホラーではないか!万一モデルが見たら傷つくぞ、消せ」「ハァ」こうして不思議な生き物達のプライドは守られた。もっとも二匹とも、お菓子に夢中で気づく由もなかったが。
282