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    保健室

    86mayuri

    DONE体育教師の阿修羅×保健室の先生の帝釈天というテーマをお借りして書いた話の続き。現パロ。年の瀬デートネタ(付き合ってはいない)。高校の時の回想シーンなども。会話多め簡易文。
    今回は帝釈天視点寄り。回想シーンでモブ部員等が出て多少おふざけがあります。
    3 体育教師×養護教諭 修帝.




     皆、巨大な川の流れの一部となったように一定速度でゆっくりと、前へ前へと進んでいた。

    「またしてもお前を人混みの中に連れてきてしまった」
    「阿修羅は心配性だな。私は大丈夫だと言っただろう。それに言い出したのは貴方だが、私が行きたいと返したんだ」

     等間隔に並ぶ石灯篭はやっと六つ目をこえたというところ。つまり先ほどからあまり進んでいない。
     手持ち無沙汰な渋滞状況に痺れを切らしたわけではなかったが、隣の男を見上げて声を上げる。

    「ところで貴方はこの前、踏み切るタイミングと引けた腰に関して言及していたが。まず跳躍練習の前に助走の段階で流動的ではない生徒が多い気がする。貴方は初めから自然に身についていたと言っていたが彼らはほぼ初心者だ。その後の自然な流れを作るためには徐々に加速する動きを身につけるための基本のトレーニングをもっと増やして……」
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    弟月カオル(Otoduki k)

    PASTシレンが多少しゃべります。
    今でもシレンとコッパが神庭学園(かんば学園、世紀末デイズ)の戦友と和気あいあいしているところを空想する。大怪我して帰還、保健室に担ぎ込まれるが医療班の手当で回復。休みながら今までの旅を振り返っていたら葵と仲間達がお見舞いに来て…
    「俺は君達に大切な事を教える事ができただろうか」
    コッパ視点、5→世紀末デイズ→3と続くだろう空想小説。

    初版2021年08月15日
    世紀末デイズ×風来のシレン5お別れシレン「大切な事、教わったさ。黒羽もこうして元気になった。」
    天霧 葵(あまぎり あおい)教室で最初に出会い避難所まで彼の妹(黒羽ちゃん♪)を探してやった。大変な旅だったが…
    「そっちこそやっとワタシの扱いに慣れたナ。」
    スマホとかエーアイとか言う光る御札がいつもの生意気な事を言った。いつも通り返してやる。
    「オイラの粋でいなせな魅力には敵わないさ。」
    「コラこのイタチ!」
    「ヒヨちゃん、怒らないであげてね…」
    黒羽ちゃんが撫でてくれるからまあ良い。
    珍しく弱気な事を言う(言葉を発すること自体珍しいが!)相棒に話しかけた。
    「シレン、どうしたんだよ?」
    そいつは少し見間違いでなければ寂しそうな眼差しをしていた。
    「もし俺が居なくなっても、大丈夫か?きっと来るべくしてここへ迷い込んだのだろう…
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    てゐと

    DONEフォロワーさんからもろに影響を受けたので夏のジュドニコを教師パロで書かせていただきました!
    以前保健室の冷蔵庫にニコが自分のものを入れているってフォロワーさんのツイート、本当に大好きですこ~し拝借させていただきました…すみません、お許しを。まあでもいいですよね、最高。

    ジュード→養護教諭
    ニコ→生徒

    余談ですがジュードせんせが言っている「担任のアイツ」はあの人のことです
    とけだす、泡沫「うわ、あつ……」
     誰が何と言おうとこんなにも暑いのに、空調の世話に慣れない中途半端な、夏になりかけの季節だ。校舎の窓という窓が開けられて、何が好きで我慢大会をさせられているのかと涼を求めて保健室の扉を開けたのに。ニコが風の流れを作ったので、消毒液の匂いが混じった生暖かい風が頬をさっと撫でる――いや、頬をじわりと撫でつける。
    「なんだ、ジュードはいないのか」
     廊下とは違い、締め切られた空間の暑さには本当にうんざりしてしまう。文句を言いながらもペタペタと上履きを鳴らすニコの額を、つうっと汗が流れていった。拭うこともしないまま、我が物顔でずかずかと進む先には冷蔵庫があって、ニコは迷うことなく上段に手を掛けて、まずは冷気を浴びた。それからアイシング用の冷却材や氷嚢用の氷の山を手のひらで掻き分けて探し出したのは、プラスチックの黄色いパッケージだ。ジュードはあまりいい顔をしないが特に止めもしないので、保健室の冷凍庫には定期的に氷菓を忍ばせることにしている。食べては入れて、食べては入れて。随分と奥に仕舞い込まれていたところを見るに、随分とそれもご無沙汰になってしまったようだ。
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