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    しののめ

    DOODLEケビ←スウ 再会前 伝承編のネタばっかりです

    「僕はケビンの親友だからね」
    僕のヒーロー

     花は散っていくものだ。
    「おはよう。昨日は、病院の梅が綺麗に咲いていたよ」
     一つ。
    「……おはよう。おやすみかな、もう。また僕は……助けられなかった」
     一つ。
    「おはよう。今日は……少し遠くまで、花を探しに行こうかな」
     また、一つ。
    「それじゃあ、行ってきます、ケビン」
     写真の中、暖かな笑顔を浮かべる彼にそう声をかけて、その青年──スウは、大きく息を吸い込んだ。
     たった一人の親友、そして、スウにとって唯一で最高のヒーロー。それが、少年の目に映るケビンという男の全て。バスケが好き、流行りの音楽も好き、そして気になる女の子がいる。そんな、どこにでもいる普通の男の子。それが彼だった。まだ未熟で幼くて、暖かく明るい声で自分の名を呼ぶ少年の姿を、スウは一度も忘れたことはない。眩しくて、優しくて、隣で燦々と輝き続ける、太陽のような男。いつか、それを見つめる自分も灼き尽くされてしまいそうだ、なんて、幾度となく浮かんだ考えは、とうとう実現しなかった。本当に、あの太陽に身を焼かれていれば、何か変わっていたのだろうか。
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    恋占い

    DOODLE【クロ月】【兎赤】
    第三体育館が好きすぎる…。受けの仲がいいのが好きっていう僕のためだけの小説です(あくまで、相談相手の関係です)
    あと、赤葦さんが少し弱っているというか、なんというか(自信がない、みたいな?)なので、苦手な人は逃げてください!
    終わり方がすっごいひどくなった…
    いつか赤葦side
    「はぁ、。赤葦さんって毎日こんな野生動物みたいな人たちと自主練してるんですか」
    自主練終わりで荷物を片している時だった。
    ポロっとこぼれた野生動物がおかしくて、笑ってしまいそうだ。
    「毎日ってわけじゃぁないよ。木兎さんは、部活がない日も誘ってくるけどね」
    「うわぁ、マジですか」
    「マジだよ」
    心底いやそうな顔をしてくる月島が面白くてつい笑ってしまう。まぁでも去年の夏合宿で木兎さんと黒尾さんに挟まれたときは俺だってあんな顔してたかもしれない。
    「でも、月島だっていやだったら来てないでしょ。前みたいに断ることだってできるじゃん」
    「ま、まぁ、そうなんですけど」
    「何か来たい理由があるんだ?」
    「う、」
    ためらってるということは、やっぱり何かあるはず。どうせあの、野生動物?な主将たちに言ってもわかってくれないだろうから言ってない、とかそういったところだろう。
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