Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    妊娠

    ゆめの

    DOODLE女王となり、そしてユエとも結婚し、アンジュはすべてがうまくいっているかのように思えた。
    そして妊娠のことも意識し始めた矢先、アンジュのもとにひとつの報告が入ってくる。
    そう、ユエのサクリアが急激に減っているという。

    ☆この話は「光の行く末」共通ルートの続きです。
    また、他に結末の異なるお話もございます
    光の行く末 ED②女王退官ルートED②~女王退官ルート

    「せっかく女王初の婚姻をしたのに、初めて産休を取る女王にはなれなかったな」

    ドレスに身を包みながらアンジュはそうぼやく。
    ユエと話し合い、そしてレイナが頷いた結論。それはアンジュは女王の座を退官し、ユエとともに普通の人間として生きるということであった。
    ユエのサクリアは急激に減ったとはいえ、完全に減るまでには多少の時間はあり、新任の光の守護聖に引き継ぎをしたり、ユエ自身が別れを告げる時間は残されていた。
    そのためアンジュとユエ、それぞれの送別会とこれまでの功績を称えるため、今日は舞会が開かれることになった。

    「いきなり慣習を全部変えるなんて無理とまではいかなくても、大変なことよ。恋愛を成就しておきながら女王になり、さらに結婚しただけでも立派な功績よ」。
    4778

    ゆめの

    PAST女王となり、そしてユエとも結婚し、アンジュはすべてがうまくいっているかのように思えた。
    そして妊娠のことも意識し始めた矢先、アンジュのもとにひとつの報告が入ってくる。
    そう、ユエのサクリアが急激に減っているという。

    ☆この話には3つの結末があります。別のページに掲載していますので、お好きなルートをご選択ください。
    光の行く末(共通ルート)朝の光が眩しい……
    そう思いながらアンジュが目を開くと、そこにあったのは光よりも眩しいのではないかと思うユエの笑顔であった。

    「よ、おはよ」

    そう言いながら自分の額に、そして次はくちびるにキスを落としてくる。

    「うん、おはよう」

    ユエのキスが甘くて再び眠りに引きずり込まれそう。そんなことを思いながらアンジュは挨拶を返す。

    「もしかして、起きるの待ってた?」
    「ああ、寝ているお前もかわいいけど、やっぱりこうして目を開けて口を開いてくれるお前の方がかわいいからな」

    恋人、そして婚約期間を経た上で婚姻して早3ヶ月。
    恋人時代から互いの部屋で朝を迎えることがあったため、こうして朝を迎えるのも数えきれぬほどになったはずだが、朝、彼からこのような言葉が紡がれるのはいまだに変わらない。むしろ結婚したからこその余裕と安心感からなのだろうか。より素直に想いを口にしているような気がする。
    15453

    umiyukisandesu

    DOODLE・夫婦💧🔶♀、🔶♀の無自覚惚気話に付き合わされる被害者のかんうんさん
    ・🔶♀妊娠中
    ・『返景』の💧🔶♀の話ですが、『返景』を読まずにこちらを読んでもかんうんさんの気分になれてオススメです
    ※🔶♀の名前は🔶の元ネタと思われる鍾離権の号から
     商業の国と名高い璃月の港は、朝夜分け隔てなく漁船や商船で賑わっている。ごくありふれた今日の昼間も例外ではなく、そんな港を見下ろせる場所に位置する小さな家の庭で、閑雲は機巧を弄っていた。共に暮らしている弟子は出掛けており、彼女は一人の時間を悠々自適に過ごしている。
    「ごきげんよう、仙人様。今は閑雲さん、なんだっけ?」
     そんな折に、閑雲は男の声に呼び掛けられ顔を上げた。見ると、雪を思わせる白い外套にフードを目深に被った男が立っていた。外套を飾る装飾の意匠とフードから伸びる柑子色の襟足を認め、閑雲は眉を顰める。
    「貴様は……ファデュイの『公子』か。妾に何の用か。冷やかしなら帰るがいい」
     ファデュイ執行官第十一位「公子」タルタリヤ。彼はかつてこの港に災厄を齎した冬国の使者であり、その出来事は閑雲が山を降り港で人々の暮らしの中に身を紛らそうとしたきっかけの一つにもなった。璃月を長きに渡り見守ってきた岩王帝君を暗殺した犯人であるとの噂が立ち、少しして彼は璃月を離れたと聞いた。その彼が何故ここにいるのだろう。疑問はあるものの、厄介事に巻き込まれたくもない。閑雲は立ち上がり、家の中に戻ろうと踵を返した。
    6585