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    少尉

    YouO_prpr

    DONE勇作殿webオンリー『花咲く少尉殿White&Black』開催おめでとう御座います!現パロ、かつアイドルをやっている勇尾です。
    十五周年コンサートに行くドルオタのモブ子ちゃん目線のお話です。お互いへのラヴがつよい勇尾。

    PDF版はBOOTHにて。
    https://alter-ego0345.booth.pm/items/3931199
    ユーアンドアイ その人は、まるで絵本から飛び出してきた王子様のようだった。
     きらきらとスパンコールが光る衣装よりも、眩しいばかりのスポットライトよりもひかり輝くその笑顔に、幼い私は確かに恋をしたのだ。

    ***

     私は所謂アイドルオタクというやつを、かれこれもう十三年やっている。今年二十五なので、人生の半分以上だ。しかも、同じ人を、自分でもびっくりするくらい一途に追いかけている。
     きっかけは忘れもしない、十二歳の金曜の夜。彼を、彼らをはじめて歌番組で見かけたその日に、私はアイドルという底なし沼というにはあまりにもきらきらして幸せな世界に頭から思いっきりダイブしたのだ。
     そんな私の人生の半分を占めるその人は、花沢勇作くんという男性である。年齢は今年で三十一歳。デビューは十六歳の時で、メンバーカラーは赤。尾形百之助くんとデュオユニットとして十五年間活動する現役アイドルだ。最近は本業のアイドルだけじゃなくてドラマや映画、それからアナウンサーとしても活躍していて、CMを含めると彼の姿を見ない日はないくらい。
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    suzumi_cuke

    TRAINING本誌306・307話のセリフや描写がバリバリ出てきます。ネタバレと自己解釈全開で書いた。主に少尉目線で、軍曹を助けようと奮闘している鯉月?の話。今しか書けないだろうなあと思ったので…大事なのは勢い…(自分に言い聞かせてる)(本誌近くて気持ち悪くなってる)
    306→307話の行間 無鉄砲が救うもの 続く車両のドアを開けた瞬間、眼に飛び込んできた光景に鯉登は総毛立った。
     巨漢に掴みかかった月島が、掲げた左手を今にも振り下ろそうとしている。その手の中には手投弾があった。
     ――月島は死ぬ気だ。

     考えるより先に身体が動いていた。声が出ていた。
    「月島ッ」
     呼び声に月島が顔を上げる。視線が鯉登の顔を捉えた。険しかった月島の表情が一瞬はっと驚愕を示したあと、さらにその険しさを増した。
    「来るなッ」
    「よせ月島ッ」
     叫びながら鯉登は駆け寄ろうとした。
     馬鹿馬鹿、なんて馬鹿な奴だ。そんなことをしたらお前も死んでしまうではないか。手投弾の威力は、お前ならよくわかっているだろうに。
     ――いや、一番の馬鹿は私だ。
     月島は鶴見中尉殿のためなら死ねる。どれほど危ないことでも、どれほど汚いことでも、己の心を殺してやり遂げる。己を顧みようとしない。そういう男だと、わかっていたはずじゃないか。わかっていたのに。
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