下ネタ俺も竜崎さんにクリームパイをご馳走してあげたいなぁ

ッゲホッ！⋯⋯てめぇはまたそういうことを⋯
そんな下品なこと大声で言うんじゃねぇよ

ん？俺なんか変なこと言った？下品って何で？

アーン？そりゃ⋯⋯⋯⋯いや何でもねぇ

ねぇ下品って何でさ

何でもねぇ少し聞き間違え

ヘイsiri！クリームパイ・下品で検索！

おいコラ！！




ふ〜〜〜んなるほどねぇ 勉強になったよ王様

⋯⋯⋯そうかよ

流石にちょっとドン引きというか⋯
そのインサイトってやつテニス以外でも存分に活用しているのかい？

少なくともお前が想像しているような使い方なんざしてねぇ
っていうか普段からそんな話ばっか振ってくるテメーが悪い

そんな煽ったお前が悪いみたいな攻めムーブかまさないでくれる？

下ネタアーン？ご機嫌そうじゃねーの
そんな大荷物で何しようってんだ？

いや実は竜崎さんにモデルお願いしていてね
やっと快諾してもらえたんだ、色々手を尽くしたかいがあったよ

文脈に所々違和感を覚えるが⋯まぁいい
モデルならここに最上級のが居るっていうのに
案外お前も慎ましい男だな

アハハ、フルヌードだったら考えてあげなくもないよ

フン、高くつくぜ？その価値がお前にあるか？

そこまで絶対的な自信ってどうやって培われるの？

愚問だな
俺様が俺様であること、それ以外に理由などない

聞いた俺が悪かったよ
な〜にが悲しくて右を見ても左見ても汗くさい野郎ばかりの環境なのに、僅かな空いた時間をも何時間かけて全裸の男を見続けなきゃいけないんだ
⋯まぁでもそこまでノリノリなモデルだとこっちも楽だけどね

幸村が越前を殴ったらしい。そんな噂が合宿所に蔓延っていた。噂と言うよりは真実味があるというか、実際目撃された人数もそこそこ多かったし、何より僕自身それを遠くから目撃した人間なので「幸村が越前の頬を叩いた」と言い切る方が正しいのかもしれない。

それでも一応話を聞いておいた方がいいかもしれないと思い、僕が「越前のことを引っ叩いたみたいだね」と揶揄うように言った。するといつもなら「そうなんだよ」と少し困ったようにしながらも朗らかに笑ってみせる幸村が、珍しく苦い顔をしながら「違うんだよ、不二」と言い淀んだのでおや、と思った。

「違うと言うか……いや不二も見てたと思うから正直に言うけどね、結果的にボウヤを引っ叩いたのは事実なんだ。でも加害するつもりはこれっぽっちもなかったし、俺もこんな大事になると思わなくて……」

すべては私が眠る間に～プロローグ、１、２プロローグ

「ゆっくりおやすみください。 私の姫」

幸村さんはそう言いながら眠りにつこうとする私のおでこを撫でてきた。
力強く大きな手。 その温かさと優しさに安心して私は眠りにつく。

だけどそのときの私は知らなかった。
幸村さんは、ううん幸村さんだけではない。 兄さん も、そして他の八葉も、悲愴な決意を胸に抱いていたということを。

そんなことに気づかなかった私は疲労感が身体に広がっていくのを感じ眠りにつく。
ただ、 先ほど幸村さんが触れてくれたおでこ。 そこから広がる温かい気持ちが心地よく、私はぐっすりと眠りについたのだった。 幸村さんたちが死闘に向かおうとしていることに気づきもせず。

１

冬の凍てつく空気が頬を掠めていく。

下ネタこの間ラッキースケベを体験してね あの時ばかりは本当に神の存在を信じたよ

神の子だなんて呼ばれてる癖にそんな瞬間に天啓を受けたのかよ

この腐敗した世界に堕とされてから色々苦労したからね

フン、それでそのことが頭から離れずテニスに身が入りませんってか？
案外テメーも普通の男だったって訳だ

それなんだけど この袋ちょっと揉んでみてもらえる？

アーン？何だこれ⋯砂？スクイーズ？(ﾓﾆﾓﾆ)

それでさ、実は別にそのラッキースケベ自体は初めてなわけじゃなかったんだけど

無視かよ (ﾓﾆﾓﾆ)


そう⋯1度目の時はクラスの女子だったなぁ
俺が席を立とうとした時に体験したんだけど、正直若干痛かったっていうか脳が揺れる感覚しかしなかったんだ

下ネタわかめ酒について疑問があるんだけどさぁ

？聞いたことねぇな
庶民に馴染みのある酒か？

は〜ぁ 全く…これだからお坊ちゃんは……話の続きが出来ないじゃないか
その無駄に所有してるスマホで調べてみなよ

無駄とはなんだ、これでも最低限だ
…ったく……(tap tap)

………(ﾌﾞﾝｯ)


使い捨てなんてエコじゃないなぁ

うるせえ！卑猥な言葉検索させやがって
…で、何が言いたいって？……否、いい。言わんでいい

跡部ってまぁ金髪だよね？それで男だろ？もし君がこれをやる場合の名称って

言わなくていいっつってんだろ！！


…何で事ある毎にそういう下世話な話を俺様に振ってきやがる、てめぇのとこの部員とやってればいいだろ

いやぁそれだと面白みがないっていうか、どうでもいい奴だからこそ弾む話っていうのもあるだろ？

背負わずに抱えていて夏、蝉の声がジンジンと耳に木霊する。汗で張り付く布と肌、照らしつける鋭い太陽の光。身を焦がす、灼熱の地獄――。ラケットがブンブンと唸り、タンタンタンとテニスボールが跳ねる音がする、蝉が懸命に恋焦がれる叫び声を上げる中で、いつもの怒声が飛び交う音は親しみ慣れた日常だった、すくなくともあの日迄は。涼しい部屋、微かに聴こえる蝉の声だけが静寂を凌いでくれる。夕刻の音が響くまで幸村精市の夏は来ない。
ガラガラと病室の扉が開いて、真田弦一郎がそこには立っていた。幸村にとっての旧知の仲……幼なじみであり、同じ志を持ち、そして常に共にあった相手であり、幸村の想い人。約束した未来は、今は未だ果たせないけど……果たすことも難しいのかも知れないけど。他の誰かには見せられない弱気な心は、真田にだけは晒すことが出来る。