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    怖い話

    流浪 @阿七おいしい

    DONE遙か7 阿七 √ED後、旅途中やむなく山中で野宿することになった話。

    最初に出たCD「運命の絆」手に入れて、そういえば七緒ちゃんが火怖い話書いたことないなぁって思い立って勢いで書いてみた。
    料理IH派なら戦国結婚後は大変だろうな…。

    CD色々新しい発見もできたし、阿国さん版風雲の時空も歌い方一人だけクソ可愛くて和んだし、一旦満足です(*´ω`*)ホクホク

    2021.10.5
    山の一夜 ──しくじった…。
     日没も近く、木々を通して辺り一面長い影と夕焼けの橙に染まる山中、足許に落ちる乾いた枯れ枝を選んで拾い集めながら、阿国は嘆息した。
     ──これまでさんざ気を付けていたのに、仕方ないとはいえあれさえなけりゃ…。
     忌々しく枝葉の隙間から覗く、夏より短くなった秋の夕空を睨む。どこからか山に帰ってくる鴉の鳴き声が聞こえる。それで改めてまざまざと日没を知らされて、諦念半分、しかしいつまでも消えない口惜しさに鬱々としてしまう。
    「…まぁとにかく、早く戻らないとね。いつまでも一人待たせておくのは危険だ」
     空から視線を切って溜息をこぼすと、それで一旦後悔は横に置いて、一抱えほどの十分な量になった枯れ枝を小脇に抱え直すと、阿国は来た道にならない道を目的の場所に向けてまた引き返した。
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    kaigetu_sen

    DOODLE※無印時代・捏造たくさん
    怖い話をするキンベエさん

    貴銃士になる前→妖精みたいな存在。普通の人には見えず、ある程度自由に動き回れる。付喪神も似たような感じ
     お前さんら、食堂に集まって何を……、怖い話大会? そうか、あまり遅くまでやるんじゃないぞ。……怖い話をしてくれ? お前さんたちが話すんじゃないのか? ……話が尽きたと。ふむ、怖い話か。ああ、ひとつあった。……これはわしが作られて間もない頃の話だ。
     特にすることがなくて、そこら辺を散歩してたんだが、その途中、長い髪で赤い着物……、わしの母国の服だ、それを着た女性に声をかけられたんだ。着物は幼かったわしが見てもわかるぐらい本当に良いものだった。で、女性の話を聞くと、道案内をしてほしいと頼まれたんだ。……うん? ああ、よく気が付いたな。確かにおかしいな。人である女性が、銃の化身であるわしに声をかけるなんて。しかもこの時は、わしは貴銃士でも何でもない。それこそ妖精に近い存在だ。でも不思議なことにこの時は何も変に思わなかったんだ。幼かったからとかではなく、本当に気付かなかった。……いよいよ、怖くなってきただろう? さて、話を戻すか。どこまで話したか……、ああ、そうだ、道案内を頼まれたところだったな。その時暇だったわしは、もちろん案内した。目的地は……、悪い覚えていない。流石に数百年前だと、記憶もおぼろげでな。でそこに着いた後、女性と別れる前に「お礼に」と赤い紐がつけられた銀色の鈴をもらったんだ。鈴、見たことないか? 金属でできた丸い形状の道具でな。中に小さな玉が入っていて、振るとカランカランと音がなるんだ。その鈴の音には悪いものを払う効果があって、みんな魔除けとして身に着けていたりするな。だが、そのもらった鈴は、所々黒ずんでいて、音もガラガラしていて、とても綺麗とは言えないものだった。とはいえ、礼として渡されたものをいらないとも言えず、結局持ち帰ることにした。
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    高間晴

    DONEフォロワーさんがモさんの語る怖い話を書いていたので自分も便乗して書いてみた。
    全然怖くないけどホラーに全く耐性がない人は一応気をつけてください。
    ■こわいはなし?


     深夜。ルークとモクマがオフィス・ナデシコのキッチンで、夜食に冷凍されていたピザトーストを焼いて食べている。飲み物はコーラだ。行儀悪くも焼けたそばからオーブントースターの前で立ったまま食べているが、それを咎める者はいまここにいなかった。
    「いや~、深夜にこの味は罪ですね。とろけるチーズと絡む酸味のあるトマトソース。こんがりしたサラミの旨味、トーストはカリカリなのに中はふわっとしてて……」
    「ルーク、もう一枚余ってるけど食べる? おじさんが食べるとカロリーオーバーになっちゃうからさ」
     モクマは笑いながら皿に残った最後の一枚を示す。ふたりとも二枚ずつ食べたのだが、五枚入りを全部焼いたのでちょうど一枚余るのだ。
     赤いラベルのペットボトルから口を離して、ルークは元から大きなエメラルドによく似た目を丸くする。
    「ええっ、いいんですか」
    「いいのいいの。その代わりさ、おじさんの昔話聞いてくれる?」
     モクマがペットボトル片手に空いた手をひらひら振りながら笑うと、ルークは一も二もなくうなずいた。
    「モクマさんの話なら頼まれなくても聞きます! むしろ聞かせてください」
    「じゃ 2853

    Nuwa_150

    MAIKING「ケルビムの匣」
    蘆屋の呪いで人が大変になる怖い話を書いてるよ。
    晴道だよ!
    調査報告書【修正案第十稿】
     貴社に調査依頼を頂いた【削除:差別的な意味合いの語句が含まれるため(対象の)と代替する】地区の調査をした結果、再開発計画に含めるには、いくつかの懸念点が見つかったため報告させていただきます。
     対象の地区は、地理的にも優れた土地で、かつては鉱山として栄え、通称【削除:不快感を催させる固有名詞のため】村とも呼ばれており、古い資料によりますと温泉も湧いていた豊かな土地です。
     再開発計画の候補地として、これ以上無いほどの土地ですが、周辺地域で過去に地滑りが頻発した記録が残っていました。
     対象の地区に村があった記録から、その区域でなら開発可能ではないか、と今回の調査を依頼していただいた経緯は担当者からも聞いております。
     しかし、調査の結果、無人化した廃村にも地滑りした形跡が【形跡という書き方は相手に疑念を抱かせて詳細を問われる可能性有り。調査報告書第一稿の内容を読ませるわけにはいかないので、虚偽でも地滑りはあったと書くべし】見られ、添付した土壌調査の結果からも、安全性の面で保証ができません。
     弊社からは、この地区を再開発候補から外す事を提案せざる終えません 3262