Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    アロマきかく

    DONEクソ樹液飲んだら爆死したやつの話。


    某33の解像度を上げただけ…上げすぎた…
    にしても強制的に眼前に迫る死の恐怖、その後の爆死という惨状はオイシすぎるシチュでして。情報開示のための使用回数1回ガバったのもいい感じのスパイスになったし。
    そら解像度も上がるわ。
    All take and No give どの管理人も、コレを忌避していた。そんなぼんやりとした記憶だけ。
     そういや、『植物関連は大抵ロクなものがない』とか、誰かが言ってたな。じゃあきっとコレもロクなことにならないんだろう。この際それだけわかりゃ充分だ。ツール型だしな、すぐ終わる。

     生き延びるために、管理人を支えるために、ALEPHクラスとWAWのヤバい奴らの特徴を優先的に覚えておいた。ツール型は――特にどう使いこなせばいいのかわからないものは――、観測だけ済ませて即記憶貯蔵庫に戻っていたから、恐らくは何度も観測を重ねてきたはずなのに、まるで思い出せない。
     そこまでのものなのだから、きっと余程使い道がなかったんだろう。じゃぁコイツもさっさと観測を済ませて記憶貯蔵庫戻りか。途中で多少新たな装備が増えたし、悪くはない回だったな。……俺の記憶が予想以上に磨り減っていたのは流石に凹んだ。こんな記憶を頼りにするより、とっとと動いたほうがいい気がしてきた。
    4923

    pluto__iv

    DOODLE鏡に映った自分の姿が人間の頃に重なり取り乱す無惨さまと、その激情を受け止めて落ち着かせ向き合う手伝いをする琥鴞くんの話。
    浅草の路地裏での感情発露を受けて、むざさまが人生をこよなく愛せるようにと祈りを込めて書いた文字の改変・供養小説。
    もともと漫画にする予定だったネタなので、最初の方は台詞が小説にそぐわないかも……見逃して……


    元ネタ: 恩師から貰った、因果の意味付けの逆転の言葉
    2021/2/26
    覗淵「違う違う違う違う!」
     叫び声が響いた。続いて鈍い音。
    「私は違う!今の私は!もう昔とは違う! 私は永遠に生きられる! 死にはしない! 私は生物の限界を超えた! 私は夜の闇から死を追い遣った! いずれ太陽からも奪ってやる! 死ぬなどありえない! 私に終わりは訪れない、常に最盛期であり、邪魔する者は全て滅ぼす。わたしにはその力がある。惨めに病に倒れ伏すなどありえないのだ……。もうむかしとは違う……わたしこそが黄泉から最も遠く、いずれ死を永久に追放する存在なのだ……」
     鏡を殴り飛ばした無惨が、長い髪を振り乱していた。正気を失ったように何事かを小声で呟いている。右手の甲から血が滲んだままで、止血する余裕もないようだった。何事かと襖を開けた琥鴞こきょうを、無惨は恐ろしい形相で睨みつけた。
    1659

    pluto__iv

    DOODLE叙爵後〜鬼化の期間のどこか、出奔前夜の時期、欲をくすぐるのが上手い無惨様と、その悪魔的な囁きに魂を持っていかれてる人間琥鴞くんの話。未完成だけどお蔵入りを防ぐために一旦上げます。
    羽化「君に伝えなければならないことがある」
     浮かない顔の青年、民部大丞みんぶのたいじょうは、彼が望月もちづききみと呼んで慕い通う友人、目の前の黒衣の公達きんだちに告げた。曰く、彼の叙爵から数ヶ月が経ち、受領ずりょうとして京を離れる時が近い、と。温和な官人かんにんは彼の友人の願いで、いくつかの書物や記録を調査していたのだが、それも旅立ちまでには終わる目処が立っており、安心するよう付け加えた。
     書き物を続ける彼は幾分憔悴しているように見えた。友人を目にする度、にへらと綻ぶ笑顔も最近ではなりを潜めていた。なにがそんなに苦悩の種なのだ、京を出ても死にはしまい、と問えば、君に会えなくなるなどと優男の模範的返答を吐いたので、友人はこれ見よがしにため息をついた。青年は弱々しい笑みを浮かべ、その他にも理由はある、と地方の暴動や武士勢力の話を持ち出し、文弱の自分に彼らを統制する力も魅力もない、と静かに述べた。この時代に何事もなく帰ってこられる保証はない、さもなくば目代もくだいに立てる家人いえも居ない、そして自分の何よりの楽しみである詩歌の交流が京を離れては望むべくもない、と締めくくり、諦めたように微笑んだ。肉体の危険と魂の死、どちらにせよ彼は京の文化なくして生きていけない。公達はそれを見下ろしながらつまらなそうに聞いていた。
    1843