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    202010Copycat

    @202010Copycat

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    202010Copycat

    DOODLE擬人化BL 水 × 電気ケトル。
    なんでこんなもん書いたかは…お察しください。
    思いついたら書かずにはいられなかったんです。
    朝の朗らかな情景でこんな妄想をしてしまい恐縮ではありますが、書いててとても楽しかったのであまり反省はしてません。

    同好の士におかれましては、声を想像しながらお読み戴くと
    そこそこお愉しみ戴けるのではないかと思われます。
    擬人化BL 水 × 電気ケトル。新しい朝が来た。

    朝日が差す窓の隙間からは少しひんやりとした清々しい空気が流れてくる。
    おはよう、と挨拶を交わす家族が集まるダイニングテーブル端の壁際が電気ケトルの定位置だ。
    卵がじゅうじゅうと鳴るフライパンに蓋がされる頃、「コーヒーの準備して」という淡々とした高い声の指示に従って、いつものように、大きな手によってケトルの蓋が開かれ、水を注がれた――。

     ***

    「んんっ…冷た」

    身構える「ケトル」に、おかまいもなく注ぎ込まれる「水」が、爽やかな朝に似つかわしくない低音で囁く。

    「よぉ…今日もオマエん中で温めてくれよ…な…」

    満たされた質量に戸惑いながらも、ケトルがうなずく。

    「うん…水ってば、こんなに冷えちゃって…冬だもんね…すぐあっためてあげるよ…」
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    202010Copycat

    MEMOリヒ誕のSSの、その後を書こうとしていたのだけれど、いまだ逢えず…
    逢ってイチャイチャするところまで、いつか書きたい…
    (いつかっていうときは、大概、そのいつかはやってこないものだったりする)
    往復で約20分くらいかな。
    はやる気持ちを抑え、最短ルートを頭に描く。
    走りなれた地下道、アクセルは感情をのせて思い切り踏み込んで進む。

    何処にいたかと思えば第七。
    酔いつぶれているなんて、何事だろう。
    リヒトの知る限り、ジョーカーはわりと飲めばタフな方であるが、紅丸のように酒好き、というわけでもない。

    それにしたって…

    「電話とられちゃうなんて…ジョーカー…何て迂闊なことを……」

    あんな花束を仕込んでおいて、何処ほっつき歩いてるんだ…
    ”ぼくの誕生日”をあんな風にイベントごとに仕立てておいて。

    と、考えたところで、自身のその思考が何だか腑に落ちない。

    何にだって、優先順位というものは、あるはずで。
    確かにジョーカーの贈り物は嬉しかったが、だからといって、それは期待していたわけでもない。
    ジョーカーが”浅草でしていたこと”と、”ぼくの誕生日”との優先順位を勝手に推定比較して、ないがしろにされた気分になるなんて、らしくもない。
    自身の誕生日なんて時刻まで記憶してはいるが、それは単なる事実で情報で。
    それに何か意味を持たせることにはそれほど価値を見出してはいなかったのに。

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    202010Copycat

    MOURNINGリヒ誕SSの、続きパターン紅丸の場合、の、ちょっと前くらいの小話。
    あの状況になるには、ってのを自分に納得させるための妄想会話のメモ書き。
    (リヒ不在)
    【リヒ誕SS ヴィクトルリヒトの迂闊、その少し前。】


    その日、紅丸のご機嫌は上々だった。程よく動かした体に酒が旨い。
    縁側でゆっくりと盃を傾けていたら、奥の部屋から紺炉がジョーカーに肩を貸しながら出てきた。

    「密談は終わったか」

    その話の輪には、最初、紅丸も同席していたのだが、小難しい話になってきたので面倒くせぇと座を離れたのだ。

    「ああ、あとでかいつまんで話す。それより、紅、コイツ送り届けてやってくれるか」

    「…ぅえ…ああっ…要らねぇ…よ…」

    ジョーカーがよろよろと紺炉から離れるが、その足元は覚束ない。

    「…いや、ちょっとな…話の段取りはついたんだが…その…どうも踏み込まねえ方かいいところを突ついちまったようでな…」

    なんかようわからんが、どうやら要はこいつの逆鱗に近いところを掠めるようなことを紺炉が言っちまったのを平穏に宥めようとしてサシノミ耐久戦になったらしい。

    どうでもいいが、珍しいもんを見たような気分だ。
    それよりも。

    「送るっつっても何処にだよ?飲み過ぎただけってんなら、その辺に転がしときゃいいだろ」

    「あー…どうしても、帰らなきゃならん…らしい…が 743