愛してるゲームの幻覚 Part.2③ ルシア
「指揮官が望むのであれば」って結構あっさり受けてくれる。照れたり笑っちゃったりしたらダメだよって指揮官に教えてもらっている最中に「指揮官以外なら大丈夫なんですが……少しだけ（勝てるか）不安になってきました」って言う。なんでそういうこと言うかな（可愛い）
指揮官が勝つ→愛してるって言われた直後は平気そうだけど、徐々に顔が紅潮していく。「私の勝ちだね」って嬉しそうな指揮官の背中を見ながら「……やっぱり指揮官には勝てませんでした」ってボソッと呟くに違いない。
指揮官が負ける→照れ臭そうに「負けちゃったなぁ」って笑う指揮官を見て「実は私、少し危なかったです」ってフォローしてくれる。指揮官と遊べて楽しかったから「次もしましょうね、指揮官」って約束を交わす。可愛い。

愛してるゲームの幻覚（ﾊﾟﾆｸﾞﾚ）① カムイ
始まる前は「えー！照れるってー！」って言っていたくせに、いざ始まると真剣な顔で「愛してる」って言うカムイくん。
指揮官が負ける→真剣な顔からコロッと笑顔に変わって「よっしゃ、俺の勝ち！」って嬉しそうに言うし、照れ笑いしている指揮官をニコニコしながら見て「またやろうな！」って楽しそうに言う。
指揮官が勝つ→悔しそうにでもちょっぴり嬉しそうに「次は勝つからなー！」って笑う。「何言われても照れないコツとかあんのかな……リーニキに聞いてみよ」とか言ってリーくんを巻き込もうとしてまた喧嘩する。可愛い。


② リー
「絶対嫌です」って拒否してたリーくんだけど、指揮官のお願いには大変弱いので「……1回だけですよ」って了承してくれる。

ベッドでのそれとよく似ていたから（シモ樹）　可愛い可愛いヒジュンと、恋愛の意味でも大好きなタツキに「愛してる」だなんて言われてしまえばもう抗うことなんてできやしない。

　バラエティ番組の企画で行われた「愛してるゲーム」。愛してると言われて照れた方が負け、だなんてふんわりざっくりしたゲームは見事に俺の大敗で終わる。
　どれだけ「愛してる」「可愛い」「大好き」と言葉を並べても、まっすぐな瞳で「知ってる」「僕も」と返されるばかりでヒジュンは一つも照れやしないし、いつもは頼み込んだって滅多に「好き」も「愛してる」も言葉にしてくれないタツキに壁に手をつかれて、一言「愛してる」と言われてしまえばもう床に崩れこむことしかできない。
　結局最後はヒジュンとタツキの一騎打ち。何ターンか粘っていたけれど、一向に変わらないヒジュンの顔色とあざとく言葉を重ねられるたびに口が回らなくなっていくタツキに勝負は見えた。両手で頬に触れながら「愛してる、だからずっと僕の隣で半分死んでて」というヒジュンの言葉がとどめだった。それを言われたらダメだって、と笑い転げているタツキの横で誇らしげな顔をしているヒジュンがこれまた愛しい。

青葉雨その日は二人一組の実習だった。
お題である『仲睦まじい恋人同士』を演じる組み合わせを、前もって恒例のくじ引きで決めたのだが、よりにもよって俺と文次郎が組むことになり。
『二人が喧嘩して実習が台無しになるならまだしも、他のペアまで巻き込まれてはたまらん』と、俺たちを狙い撃ちした特別ルールが設けられた。

一、不合格者は成績が一番のペアにご飯を奢る。（ケンカした時用）
二、雨が降ったら問答無用で文次郎と俺が不合格で補習決定。（意気投合した時用）

一はともかく、二はなんだ。
俺たちの意見が合わずとも雨が降る時くらい普通にあるのを知っていての、理不尽極まりない縛りの中。

俺たちは、頑張ったんだ。
喧嘩もせず、意気投合もせず。