Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    戸田

    さとこ

    MOURNINGアンソロ原稿に提出しようとしていたけど、あまりに松戸要素がなく(ほぼ一刻堂さんと戸田くんのお話)ボツにした作品の供養です。

    松戸+誰かのお話、3期の山田の話も書いたんですけど、それの4期verみたいな……一刻堂さんの方がだいぶ好感度高いのがわかりますね……
    【松戸と一刻堂さん】言霊遣いと妖怪少年【戸田くんのことが気に入った一刻堂さんと(だから合わせたくなかったのに!)となっている松岡くんの話】

    【言霊遣いと妖怪少年】

    「ところで君は……」

     ぎろり、とこちらを睨むような鋭い目つきに、戸田は身体をわずかに強ばらせた。いつでもオカリナを取り出せるように、そっと懐に手を忍ばせておく。

     戸田が今、対峙しているのは、言霊使いと呼ばれている人間である。黒ずくめの和装は、得体の知れない存在感をかもしだし、その視線はこちらの正体を明かしてやろうとばかりに鋭く戸田を射抜いていた。

     一見、敵意は感じないが、まだ分からない。中には、敵意を隠すのが得意な人間もいる。男については、話には聞いたことがあっても、顔を合わせたのは初めてであり、共通の知人を介しての知識しかない。共通の知人こと、後輩の松岡は、よほどこの目の前の男が苦手らしく、『味方にいると便利だけど、敵に回せば僕ら妖怪の天敵のような人間』と、要注意人物として教えられていた。
    3380

    さとこ

    DONE【御曹司社畜(付き合ってない)で、勇気を出して社畜戸田くんをクリスマスディナーに誘ったら、クリスマスの日付を失念していた社畜戸田くんにあっさりOKをもらって内心はしゃぐ御曹司】

    43ワンドロテーマ【クリスマス】に御曹司社畜です。設定は、以前出した本に収録した話に準じています注意〜!!

    説明文以上の内容は無い残念仕様です……

    タイトルは好きなクリスマスソングからです!!
    Can't Wait 'Til Christmas【御曹司社畜(付き合ってない)で、勇気を出して社畜戸田くんをクリスマスディナーに誘ったら、クリスマスの日付を失念していた社畜戸田くんにあっさりOKをもらって内心はしゃぐ御曹司】

    「はい?今週の火曜日の予定?ですか?」

     ここ最近は、なんだかんだで休みの度にいろいろと誘ってくれる松岡さんと過ごすことが多い気がする。松岡さんは取引先の御曹司で、出会ったきっかけはお見合いという変わった経緯ではあるが、立場に似合わず案外気さくで、社会人になってから数年来過ごしてなかった友人と遊ぶ週末というものを満喫する生活を送っていた。

     日曜日の今日も本当は松岡さんが映画にでもと誘っていてくれていたのだけれど、どうしても出社して処理する必要がある仕事のため、一度断りの連絡を入れたところ、なんと松岡さんも出社し、仕事を手伝ってくれると言い出したのだ。
    2016

    さとこ

    DONE43ワンドロテーマ【獣耳】

    人間界で修行するたぬきの戸田くんと、神主の松岡くんのお話です。ワンドロお題ですが2時間くらいかかったのでツードロです……

    ベタ打ちなので、後日また直します。
    【松戸ワンドロ】その正体見破られたり【ぽん戸田くんと神主の青年松岡くんの話】

    「わぁぁぁぁ!?」

     大きな声が、ゲゲゲの森に響きわたった。

     ゲゲゲの森の片隅にある小さな庵。その中で頭を抱えている声の主は、この森に住むたぬきの戸田である。戸田は普段は人間のような姿をして生活しているが、その正体は化けたぬきであり、基本は森で自給自足の生活をしながら、時折人里に降りては人間と交流する生活をしていた。

    「も、戻らないよぉ!?なんでぇ!?」

     そんな戸田であったがたぬきとしては未だ修行中の身であり、体術の類は完璧であるものの、妖術変化の類は苦手であり、人間に混ざっても違和感なくとけ込む修行の為に、親元を離れてこのゲゲゲの森に一人で小さな庵を構えて暮らしていたのだった。ゲゲゲの森は、戸田たち小さな妖怪が住む世界と人間の世界のちょうど狭間にあり、両方を行き来する橋の役割を果たしている場所であるため、修行の場には持ってこいであった。
    2898

    yky408

    MOURNING【山戸/死にネタ注意!】
    あっけなく死んでしまった山田と、淡々と生き続けるちょっと不器用な戸田くん。
    冒頭から山田が死んでいたりと捏造甚だしいです。原作のイメージを壊したくない方は見ない方がいいです。閲覧は何でもお許しいただける方にお願いします。
    相手を殴ったり注射突き刺したりお身体的にやりあってるのも美味しいけど、精神的な部分でやりあってる山戸もとても危うくて好きだな。
    missing「鬼太郎さん、お久し振りです……」
    「あなたは……」

     久しぶりに現れたその人は、変わらず美しく変わらずどこか寂しげに笑っていた。そんな姿を見ていると、初めて会った時に時間が引き戻されてゆくような感覚に陥る。
     数年前、ニューギニアへ向かう空港のロビー。忙しい仕事の合間を縫って駆けつけ、たった一人の肉親を想い、小さなお守りを僕に託したひと。誰よりも彼を信じ、慕っていたひと。あの頃と何一つ変わらない彼女だったけれど、唯一あの時と違っていることがあるとすれば、その瞳がひどく悲しそうに見える……ということだけ。

    「鬼太郎さん……」

     彼女の言葉はそこで止まってしまった。しばらく様子を伺っていたが、一向にそこから先を切り出せないでいる彼女に「啓子さん?」と促すと、ようやく意を決したような表情をして続きを口にする。その声は僅かに震えていた。
    5316