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    抵抗

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    MOURNING18禁ではないとは思うけれど、そのまま晒すには抵抗がある
    キースが翻弄されているだけです。
    ナイトプールとキス 激しい水音に、フェイスはチラリと視線を流した。いくらプールがあるからといって、こんな音を出して飛び込む輩はろくな者じゃない。そう非難がましい気持ちで見たのだったが、その視線の先に映ったのは、制服のままプールから上がろうとしているキースと、それを眺めているブラッドの姿だった。
     ああ、酔っぱらって落ちたのかと、すぐに察する。
     何人かは音に驚いて振り返っていたが、すぐにフェイスが流す音楽の中へと戻ってくる。フェイスも気にする素振りなどかけらも見せず、笑顔のまま仕事を全うしていた。そうしながらも、視界の端へと意識が動かされている。
     キースとブラッドはなにやら話をしていたが、やがてブラッドは、キースに手を差し出すことなく立ち去って行った。けれどブラッドのその表情からは、いつもの堅苦しさが抜けているのがフェイスには見て取れた。だがまあ、キースと話しているブラッドにはよくあることではある。いつものこととフェイスは己に言い聞かせながら、キースへと視線を移すと、キースはやっとプールから出てきたところだった。頭まで完全に水の中に落ちてしまったらしく、全身ずぶ濡れで、濡れた服が重いとばかりに背中を丸め渋面を作っている。髪の毛もぺったりとしてしまっていて、ずいぶんと雰囲気が変わっていた。
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