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    poskonpnr

    @poskonpnr

    エアスケブは一応受け付けてるけどかくかは知らん
    その他なんぞあったら💬まで

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    poskonpnr

    DOODLEisrn
    ワンドロお題の「夏休み」から連想ゲームをし、全く関係ない話になりました なんか夏 なんかまだブル─口ックおる
    +1Hぐらいやってる気がします すいません。。
    「え」
     嗅ぎ慣れたような匂いに凛は意識を戻した。辺り一面が白一色の部屋を見、ここが医務室の類であるとすぐに判断して首を回す。こめかみに鈍い痛みがあった。
    「あ、糸師さん、具合どうですか」
     返事をするまでもなく、看護士らしい男が凛の横たわるベッドをのぞき込んだ。そのスクラブを見るに、どうやらここは練習場にある医務室でなく病院らしい。
    「……っす、大丈夫です……?」
    「全然、無理しなくていいですよ。糸師さん練習してたんですけどね、倒れちゃって。覚えてます?」
    「……あ」
     久々の早朝練、まだあたたまりきっていない空気が心地良かった。気温の上昇を嫌って練習自体は昼前には終わることが決まっていたが、いつにもまして気をつけて水分は摂るようにしていたつもりだ。ただ、思ったより蒸し暑いのは気になっていて、あるタイミングから吐き気がしていたように思うが、それがどれくらいの時間帯のことだったのかはもはや分からない。覚えているとも、いないとも取れる微妙な相槌で凛が返すと、看護士は大して気にも留めていないように笑った。
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    poskonpnr

    PAST真月と遊馬 前のイベントのワンドロでお題お借りしたものでした
    「もうそろそろ雨も止みそうですけど、足元が悪いので今日の体育は自習にしますね。体育館は3年生が使っているし、保健の授業も特に遅れてないし……」
     私もテストの採点終わってないし。そうボソリと言い残して体育教師は部屋を去った。どう見ても自らの体裁を守るためだけに「何かあったら職員室まで来てね」と声をかけることも忘れずに。
    「あーあ、サッカー楽しみだったのにな」
    「いいじゃないですか遊馬くん、今週は宿題が多いし、この1時間でできるとこまで片しちゃいましょうよ」
     教師不在の教室はあっという間に賑わいを取り戻す。しかし、こういう事の度に皆喧しくして隣の教室の担任が乱入してくるということが度々なので、最近はどの生徒もその辺りの塩梅を弁えているようである。遊馬がちらりと見た先で小鳥は既に課題に取り掛かっているようであり、それならと鉄男の方を見ても同じく。放課後の時間を確保するためなら真面目にこの空き時間を有効利用しようということらしいが、遊馬にはそのやる気がとんと湧いてこない。隣にやってきた真月は自分のノートを机に出した上で、遊馬の鞄の中を問答無用で漁る。
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    poskonpnr

    DONEユリデュ/デュユリ ネタバレ注意 CP表記は検索除け
     ユーリが下町に戻って久しい。本来であればすぐにでも旅を再開する予定であったが、あてのない旅をするには先立つものがなく、ひとまずは働いて金策しようというところ。町の外が騒がしければ運動がてら魔物を狩り、穏やかであれば酒場「箒星」を手伝う。
     今日は早いうちに辺りの魔物は狩り尽くしてしまったので、酒場で働き始める前に真っ昼間から1杯やり、女将に尻をぶっ叩かれてゴミ捨てへと放り出された。
    「オレぁゴミを捨ててこいって言われたわけだから、無視したっていいわけだよな」
    「……そう言うな、後生だから。死にかけなんだ」
     ゴミを捨てるといっても、一旦は店の裏にまとめておいて、決まった曜日に業者が回収にくるという段取りである。このため、ユーリが外を歩くのはほんの数分で済むはずであった。しかし辺りがえらく賑やかだったので通りへ顔を覗かせてみると、やはりというべきかそこには人だかりができていた。なんだどうしたと若い主婦に聞けば、凄まじい美青年が行き倒れていると。この際美青年であるかどうかはどうでもいいはずなのだが、敢えて言うとはそういうことである。興味半分でユーリが人だかりを抜けた先、腹を押さえてうずくまっていたのがデュークであった。
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    poskonpnr

    DOODLE遊馬の誕生日祝いたいよ〜〜!!で凌牙とカイトがモタモタしてる話 というより会話文 意外と会話できる二人だったりしないかなという妄想……
    ※ゆまこと成立済
    ゆうずつ「風のうわさで聞いたのだけれど、遊馬って明後日がお誕生日らしいの」
     風のうわさ、と聞くと、まあせいぜいそよ風ぐらいを思い浮かべるだろうが、凌牙にとってそれがそよ風程度で済まないことは璃緒もよく理解しているところだろう。
     友だち、だろうか。あるいは学年で言えば遊馬は凌牙の後輩ということになるのだが、とてもそんな接し方をしようとは思わない。第一凌牙はまともに授業を受けていないので、学校という場で先輩ヅラをするのはどう考えても筋違いである。それならば、というところでの「友だち」だが、これほど居心地の悪くむず痒い言葉もない。
     しかしとにかく、名目は何でもいい。凌牙は遊馬のその日を黙って看過できなかった。自分でいいのかとか何をすればという部分は一切解決していなかったが、絶対に何かはしないと気がすまなかった。生まれた日だ。巡り巡って凌牙を、七皇を救った男の誕生日。こんな節目がないと、凌牙は自分の中に眠る遊馬への表現不可の感情を発露できないと感じた。
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    poskonpnr

    DOODLEハルトの参観日に乗り込むカイトと遊馬 最終回後 特にCPの表現はありませんが検索避けのため女性向けタグを使用しています
    わたしのすきなひと ラボの天井は時間帯に応じて日光を取り込むよう、窓のガラス面が露出する幅を自動的に調節する。日がな一日、最低出力の暗い部屋で過ごしていても特に支障がないといえばそうなのだが、オービタル曰く「日光ニ当タリセロトニンノ分泌ヲ促進スルコトデカイト様ノ精神的ナ安定ヲ図ルデアリマス」とのことなのでカイトは好きにさせている。なお、カイトは現状においては自己の精神が不安定であるというつもりはない。
     時刻は午後2時。今になって昼食をとり損ねたことを思い出し、カイトは上着のポケットに突っ込んであったゼリー飲料を取り出した。
     あれから数ヶ月。
     クリスやトロンまで巻き込んで、今このラボでは異次元についての研究を行っている。地球と宇宙、人間界とアストラル世界、シリアルとパラレル、次元と次元……。アストラル、そしてヌメロンコードの存在はあらゆる「ここ以外」の可能性を提示した。自分たちが生きている間には存在を知ることすらできないかもしれないほどの広大な世界がある事実に、確かにカイトの中のロマンは掻き立てられた。
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