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    散歩

    カニせんべい

    MAIKING「銭湯に行く話」
    浜辺で散歩した帰りに銭湯に行く話……なのに、なかなか銭湯に行ってくれない
    南海岸地方は海をメインとした観光を売りにしている。透き通った青い海、白い砂浜──。つい最近私が越してきた南海岸のQ町も、観光のメインは海だ。全長4キロほどある浜は、海水浴場として人気がある。
    「まあ……さすがに10月は人も少ないね」
    「そうだなあ、夏場はもっと人が多くて屋台もあって、賑やかなんだが」
    「いいよ、私はこの静かさが好きだ」
    「それなら良かった!これから一緒に住む町だから、気に入ってほしかったんだ」

    ヒストーリエの提案でQ浜へ来た私は、そんな話をしながら、夕暮れ時の浜を歩いていた。夏の暑さと人混みが苦手な私と、夏に忙しい彼にとっては、秋の風が涼しくなった今が丁度いいタイミングだ。
    「よーし、暗くならないうちに足だけ浸かってくか!」
    そう言うとヒストーリエは波打ち際へズンズンと歩いてゆく。
    マリンシューズとはいえ、砂は足を取られやすい。地面に注意して歩いていると、じんわりと水が染みた砂に、小さな穴が無数に開いていた。
    「おっ!面白いの見つけたか?」
    「カニの穴がたくさんあった」
    「ああ、たぶんコメツキガニだ。小さい頃にこの穴が気になって、スコップで掘り返してな──」 495

    BNC_AOT

    DOODLEトロスト区ぶらりひとり散歩
    なんでも無い話 文章書くの苦手ですが漫画にするのも億劫だったので
    その日はよく晴れていて、一応と羽織った上着が邪魔になってしまうほどの暖かさだった。

    同期の中でも身長が高い彼は脚が長かった。
    誰かと歩くときは無意識に歩幅を相手に合わせていたが 今日は1人。
    普段より少し速い速度で市場を歩けば最近少し短くなってしまったズボンの裾から生暖かい風が入る。

    今朝収穫された果物や焼きたてのパン、塩漬けされた小さい干し肉がぶら下がってたり(今や高級だ)食器などが売っているのが見えた。
    店主と世間話をしながら自分の子供がどこかへ行かない様に手を握る母親、仕事の合間にこっそり酒のつまみを買う駐屯兵、タバコをふかしながら新聞を読む男、その男とはどういう関係かわからない隣の女。
    平日の昼間ながらそこそこの賑わいがあった。話の内容は意識を集中しないとわからない程度の人間の音に包まれている。



    「明日のことなんだが、すまん 雑用を回されたから俺は行けない。」
    「あ.......そう、わかった。」
    「別のやつに任せようとしたが...」
    「うん、わかったよ。」
    「調整日は別にもらえるらしいが...」
    「うん、わかった。1人で大丈夫だ。」
    「....ああ。」



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    pluto__iv

    DOODLE夢腐 琥鴞くんと無惨様が散歩して言い争いする話。

    鬼って悪天候の昼間なら出歩けるっぽいねって趣旨で、風景と無惨様に見惚れる琥鴞くんを書く…はずだった!

    色々と至らない書き散らしだけど、お蔵入りさせるよりは後々修正することにして投稿してしまえの精神。

    補足
    山茶花は花弁が一枚ずつ散る。椿は花の付け根から丸々落ちる→処女喪失や頸切りの比喩だった気が…(うろ覚え)。今回は後者。
    落椿無惨様と琥鴞君のお話は
    「冷たい風が頬を刺す」で始まり「あんまり綺麗で、目頭が熱くなった」で終わります。
    #こんなお話いかがですか #shindanmaker
    https://shindanmaker.com/804548

    ※指定された台詞で終わりません
    ※結構真面目です







     冷たい風が頬を刺す。庵を離れて半刻、琥鴞こきょうは早くも提案を後悔した。「こうも吹雪いているならば、陽の光なぞ地上に届きはしない。少し外を歩かないか?」そんな発言を取り消したい。屋内暮らしの長かった琥鴞こきょうは、自然の猛威を知らなかった。笠も靴も持たない二人は、真っ白な雪道を薄着で進んでいた。雪は幾分穏やかになったものの、耳元で唸る風が邪魔で、とても静かな散歩とは行かない。数歩先を行く無惨は何の表情も浮かべず淡々と歩いている。
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    岩藤美流

    DONE散歩

    散歩というお題だったので、いつもの散歩の雰囲気でオルトくんに散歩してもらいました。ぼんやり考え事をしている時間も長いので、お兄さんについて考えています。早く友達できるといいね。
    「兄さん、僕、散歩に行ってくるね!」
     その声に「うん、行ってらっしゃい」という優しい返事が有る。いつもどおりの声だ、と感じるそのメモリーが”どちら”のものなのか、もう既にわからないけれど。オルトはするりと機械の身体を翻して、建物の外へと泳ぎ出た。
     足を持たない彼にとって、移動は泳ぐのとそう大差は無いと思う。泳いだことは今のところ無いが。明るい陽射しの下に出てすぐにすることは、外部情報処理のシャットダウンだ。
     校舎内でもそうではあるが、視覚情報はそれだけで膨大なものである。人間のように「ただの背景」と「見たい物」を分けるシステムが備わっていればよいのだが、生憎オルトにはまだその機能が正常に搭載されていない。絶賛イデアが改良を重ねているところだ。
     目に入った情報を全て認識し処理をすると高い負荷がかかる。例えば教室一つにしても、教卓、机、椅子、カーテン、窓と物質の見た目とその名前、その概念と構成物質……処理する範囲を抑えなければ、無限に情報は溢れてくる。そこに生徒が混ざれば猶更の事だ。それでも校舎内はまだマシである。通常の記録とその相違点だけをピックアップするようにすれば、情報処理す 3758

    pagupagu14

    FUJOSHI SAW事後のキスディノが夜の散歩に出かける話。ディノのサブスタンス設定等ちょっとねつ造してます。桜に攫われてしまう前に キスディノ
     「つっかれたぁ~」
    「はは、だらしないぞキース」
    「うっせえなぁ…お前はよく平気だよなあ」
    そうベッドに唇を尖らせながら突っ伏すのはキース。今はけろっとした表情でネットで頼み先程届いたばかりのピザを食べているディノを抱いていたのはキースの方で逆ではないかと思いつつキースはじと、とディノを見つめた。
    「どうした?キースも食べるか?」
    「いらね。あんな体力使った後に食べれるか、年を考えろ年を」
    「いやいや…俺も同い年なんだけど」
    はは、と笑いつつディノはぺろりとピザを平らげてしまいいっそ感心してしまうキースだった。
    「キースはこのまま寝るのか?」
    「え?ああ…まあ、そうだな。って、何だよお前は寝ないのか?」
    「ああ、俺は…そうだな、キースは疲れてるみたいだしピロートークも期待できそうにないだろ?だから、シャワー浴びた後ランニングにでも行こうかなって」
    「ランニングって…」
    いつもだったら『キースも一緒にどうだ?』なんて聞いてくるディノだったがそんなことを聞きもせずに、人懐っこいいつもの笑顔ではなく大人びた、まるでこのままどこかへ消えて行ってしまいそうな 1776