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    日常

    ume1039835

    HECHO烏丸×九条
    恋人になってからの日常妄想SS。
    作品ほぼなくて泣いた…。同志の人に届いたら嬉しいです。
    犬も食わぬ イソ弁でお世話になって、自分を大切にしない先生のやり方が見てられなくて袂を分かち、そんな自分に弁護士を依頼したあの人をどうしても救いたくて独立までした。それから秘めた想いを告白して、渋る先生に脳みそをフル回転させながらひとつひとつ断る選択肢を論破していったのだが、最終的にはストレートに好きだと、そう伝え続けるのが先生の弱いところを擽ったらしい。
     晴れて恋人になった今、困りごとが増えてしまった。先生が可愛くて仕方がない、それに自分の嫉妬深さにも驚いている。もともと先生は職業柄もあるけれど常に冷静で、心情を顔に出すことも滅多にない人だ。

    「九条先生、隣いいですか?」
    「はい、どうぞ」
     九条先生がテントを張って生活している屋上で、座ってブラサンに手遊びしている先生の隣へと、スーツが汚れるのも気にせずに両膝を立てて座りこんだ。膝が触れあう近さに九条先生はなにか言いたげな視線を…そっと逸らした。以前ならば適切な距離というものはもちろんあったが恋人になった関係性で、普段は多忙で恋人らしい時間を持つのすら難しいときたらここぞといったタイミングを逃すつもりはない。
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    LUTO那由多+賢汰/那由多の何気ない日常回です。(2024/12/15イベントで頒布したペーパーの内容です)
    夜明けは訪れる ひゅう、と穴に落ちたような浮遊感とともに、脳みそが一瞬青白くなる。反射的に瞼をひらく。次の瞬間には、視界いっぱいに見慣れた自室の光景が広がっていて、思わず安堵の息を吐くと、浅かった呼吸が次第に落ち着くのがわかった。
     重たい身体をゆっくりと起こした。シーツが自分の体温で生ぬるい。下を向くと、頭が脳震盪でも起こしたかのようにぐわんぐわんと揺れて吐きそうになった。ドクドクと喉の奥が脈打つ。ひゅう、と喉が鳴った。
     無音の部屋を見渡す。たまに猫用の扉から入り込んだにゃんこたろうが寝ている間にベッドの隅で丸まっていることがあるのだが、今日は彼女の気分ではなかったらしい。
     ――嫌な夢を見た気がする。
     寝覚めが最悪だったのでそう確信したのだが、内容が思い出せなかった。無理矢理思い出そうとすると傷つけて擦り切れたVHSのごとく、モザイクがかかった映像がプツプツと途切れて頭の中で再生される。その不気味さをただただ不快に思った。スウェットと肌の間に熱気がたまっていて、じっとりと汗を搔いているのがわかった。指で少し襟元を開けると冷たい空気が直接入ってきて、ぶるりと震えた。
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