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    決戦

    銀鳩堂

    PROGRESSヤンクロ14話「決戦」TEXT版
    魔力が暴走しドラゴンへと化身したマレフィセント。魔法の武具を手に入れたフィリップ王子。二人の激突が迫る。

    ※クロウリー学園長の過去話(捏造200%)連載中。このパートのインスパイア元は映画「マレフィセント」ですが独自の世界線へ入ったため捏造特盛。ツイステ要素あり。何でも許せる人向け。
    ※第一話と被る内容あり。矛盾も発生しているので統合版で要調整です。
    ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第⑭話「決戦」 フィリップ王子と三人の妖精たちが城の前に駆けつけた時、城の人々は既にみな眠りに落ちていたが、ドラゴンと化したマレフィセントはなお咆哮を上げ魔力を解き放ち続けていた。
     毒々しい黄緑の霧が城門から吹き出し、爆風の余波に乗って吹き付けてくる。が、王子が美徳の盾を掲げると霧は盾に跳ね返されて消えていった。
     フォーナが目に涙をためてつぶやく。
    「マレフィセント……。なんてことなの、あんなに魔力を使ったら死んでしまうわ……」
    「もう遅いわ……。あれじゃもう元には戻れない……。王子、せめて彼女を止めてあげて下さい」
     と、メリーウェザーが言った。
    「そんな! もう望みは無いというの!?」
     とフォーナが言い返す。
     その時、皆の前に飛び出した小さな影があった。
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    よよぎ

    DONE2021年8月15日に開催されたファルコムオンリーで無料配布したA/Aのお話です。以下あらすじ。

    本編最終決戦終了後の夜。アドルは自分の選択が正しかったのか、そう考えると眠れず、外に出てぼんやりと夜空を見上げていた。
    そんな時に、聞き間違えるはずのない声が脳内に響き、その声に導かれるように駆け出すが…。
    魂魄達の力によって一時的に身体を与えられたアドルと赤の王が対話するお話です。
    starry sky――全てが夢であったかのように、穏やかな夜だと思う。

     戦勝記念祭を終えたバルドゥークの街は祭りの後の静けさを取り戻していた。僕、アドル・クリスティンは皆と別れて、一度は床に入ったのだが眠ることが出来ず、こうしてバルドゥーク大聖堂前の噴水近くにあるベンチに腰掛けて夜空を見上げていた。

     ある選択をした。それは仲間たちのこれからを決めるものだった。これからも怪人たちはグリムワルドの夜を戦い続けてバルドゥークの均衡を守り続けるか、それとも怪人たちを解放しバルドゥークはあるべき姿へと戻り、厳しいながらも新たな一歩を踏み出すか。僕は選択を迫られて、後者を選んだ。
     怪人たちもこれから自分たちが戦ってバルドゥークを守っていけば良いと団結していたし、クレドとジュールにとっては呪いは必要なものだと言っていたこともあった。勝手に決めてしまったが、自分の判断は正しかったのだろうかと考えてしまい、こうして外で空を見上げている。
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