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    注射

    はっぱっぱっぱ

    CAN’T MAKE構想は出来てるけど描写が思いつかないのと他にも書きたいものが増えてこれ最近書けなかったから没ネタとして
    時間ができたりモチベが復活したら続き書きます。たぶん
    ハピエンだけどそこに至るまでは全てかけてません、少~~しだけ痛い描写有、でもほんと少し、注射でちくっとするくらい
    ミンミンミンとセミの鳴き声が響き渡る。茹だるような暑さの夏の日に、類はいつも通り屋上の日陰がある所に座り、次のショーに使うロボット達のメンテナンス作業をしていた。ポツリ、額から流れる汗がロボットに落ち、1度作業の手を止めた。流石にこの暑さには堪えるものがある。熱風だと知りつつも、涼しさを求め手を仰ぐ。

    (司くんまだかなぁ)

    学級委員の集まりで、司はまだ来なかった。そろそろメンテナンス作業をしながら待つのも少し疲れたな、と類は背伸びをして、ポケットに入れておいた物を取り出した。それは今度の休日に行われるミュージカルショーのチケットだった。前に司が1度はこの劇団のを目にしておきたいと言っていたので買ったのだ。司と類、もちろんショーが良く見える席を2人で。誘うのを想像するだけで胸が高鳴った。どんな反応をしてくれるだろうか、1番に驚きか、喜びか。……断られなければ良いんだけど。そんな弱音は期待で押し潰した。
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    あらうみ

    DONE※ご注意です

    猗窩煉ワンドロ、お題は「注射」。
    おにたいじの猗窩煉に娘がいます。煉獄先生40歳、猗窩座くん34歳、娘ちゃん6歳(年長さん)。モブだらけです。「おにたいじの話」製本化のおまけ「120の質問」に少し書いていた、ふたりの未来エピソード。
    若く危険な座くんがお好きな方は読まないほうが良いかもですが、いつまでも仲良しな二人が見られます。
    桜の娘 冬はつとめてと言った清少納言はどこかおかしいのではないか。寒くて暗くて気が晴れないし、いいアイデアなど浮かぶべくもないと思うのだが。

     ぶつぶつと脳内で愚痴をいいながら、杏寿郎は早朝のキッチンで湯を沸かしている。しゅんしゅんと軽い音がしてガスをオフにする。

     この家に引っ越して五年目。いったい何回ここでコーヒーを淹れたことだろう。千回は超えたと思うのだが……という益体もない考えに逃げつつ、一枚の紙を片手に、慎重にドリップしていると。

     軽い鍵の音がして、一、二、三。いつもどおりきっちり三秒で、リビングにアッシュピンクの頭が現れた。黒のコンプレッションウェアの上下。真冬だというのに、白い頬が紅潮している。室温がふんわりと高くなった気がして杏寿郎はそっと微笑んだ。体温の低い男なのに、彼がいる場所はいつも暖かいように感じられる。
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