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    MenthoKATOU

    @MenthoKATOU

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    MenthoKATOU

    MOURNINGぱなみさんとネーム交換させてもらった汽車星のおはなしの、そのまた前身のおはなしです。ネームにはここまで描いて放ってあり、それを文字起こししたものになります。
    タイトルはぱなみさんが漫画本文内で素敵な解釈をして下さってたのでお借りした概念です
    星のかけらを食うロボットの話 水で満たされたピッチャーとカラフルな英字に彩られた箱が机の上に乱暴に置かれた。
    ガラガラと箱の中身が白いスープボウルの中に注がれる。いくつもの黒い石の塊がボウルの中で山盛りになる。
    赤い機体はそれをスプーンですくって口に運んだ。ボリボリ、ゴリゴリと、石を食んでいるとしか云えない硬質な咀嚼音が響く。
    ひとさじ、ふたさじ。三さじ目を頬張りながら赤い機体――チャージマンはピッチャーを呷り、中身をぐびりぐびりと半分ほども飲み干した。

     この食事風景を眺めていた者たちがいる。同じくエネルギー補給を行っていたチャージマンの兄弟機、総勢七名である。
    彼らのエネルギー補給はチャージマンとは違い、ロボットに必要なエネルギーが濃縮されたE缶を啜ればそれでおしまいだった。だから彼らにとって、大量の石炭と水を腹の中に詰め込むチャージマンの「食事」は一種異様な光景に……云ってしまえば、動物園のゾウが大量の干し草を食べるところを眺めるのに似ていた。
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    MenthoKATOU

    MEMOAIのべりすと先生にチルドマンさんとニトロマンさんのお話を書いてもらいました(未完)。「俺は人工物は撮らない」以降が先生作です。
    人工物は撮らない主義のチルドさんが夜景の代わりに満月を撮るところまではスゲーよかったのに、誰だよスピアヘッド戦隊の部隊長代理パーセプションって!?!?!?唐突すぎるし実際ニトロさんの知り合いに絶妙に「いそう」なのが草を誘います。
    ◆◆◆までで終わりでよさそう(無慈悲)
    ニトロマンが駆るバイクの上で、チルドマンは線になって過ぎ去る標識や車のライトを横目に考えていた。
    たまの休暇に街にやって来て、友人たちと再会を喜び合い、つかの間の賑わいを楽しんだ後。決まってニトロマンはチルドマンを己のバイクの背に乗せ、空港まで送ってくれるのだった。
    チルドマンにはそれが不思議でならなかった。ニトロマンは寡黙な男で、どんな行動をするにしろ、自分の意図するところをほとんど喋らない。
    ニトロマンと自分とは、対して親しい仲である訳でもない。にもかかわらず毎回こうも律儀に、送り届けてくれる理由とはなんなのか。
    彼が何を考えているのか。何一つわからないのが、チルドマンには不安であった。
    「おい」
    不意にかけられた声が、チルドマンを現実に引き戻した。
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    MEMOAIのべりすと先生にブレイドマンさんとストライクマンさんのお話を書いてもらいました(未完)。
    「私は貴方が他人はおろか、自分をも傷つけて……」のセリフ以降が先生作です。
    勝手に元人間設定にすなーッ!ストーリー設定でちゃんとロボットだって書いてんでしょ!!
    話好きのブレイドさんに面白い話しろと雑な無茶ぶりするストライクさんとか、謎のニアピンに笑ってしまいましたがね……しかし野球するのあなたの方か……
    久々に会ったストライクマンは随分痛ましい姿をしていた。白い特殊ゴム素材のボディは所々に養生用テープが貼り付けられ、左腕はメンテナンス時に装着する簡易アームパーツに置き換わっている。友人がそんな有様で現れたものだから、ブレイドマンはそれはもう驚いたし、同時に心配にもなったのだった。
    「一体どうしたって云うのです、ストライクマン! その姿、まさか事故にでも?」
    声高に詰め寄るブレイドマンに、ストライクマンはあっけらかんと答えた。
    「あーこれか? 喧嘩や喧嘩。ライバルチームのバッティングロボットとすったもんだあってな。まー奴にはこの倍にして返してやったんやけどな」
    いつものことと云われればその通りな返答に、ブレイドマンはずっこけてしまう。その間にもストライクマンは、あいつは前から気に入らへんかっただの、これで何度目かの謹慎処分になるだのと、得意げに喋っている。
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    MenthoKATOU

    MEMOAIのべりすと先生にポンプマンさんとソーラーマンさんが雨宿りする話を書いてもらいました。
    「さて、どうしましょうね。雨が止む気配も見えませんし」以降が先生の手による文章です……が、さっきのシプコマと違って延々と続いていくので途中も途中で終わりにしました。
    泊めてくれないかって云い出して以降のポンプさんが何考えてるのかわからなくてずっと怖いんですけど! 絶対何かを企んでいる……こわい……
    「困りましたね。午後は100%晴れの予報だったのですけど」
    雨雲の立ち込める空を見上げながらソーラーマンは呟いた。休暇中に街歩きを楽しんでいたソーラーマンとポンプマンは、急な雨に足止めを食らい、今は適当な店の軒先で雨をしのいでいる。
    「オレは雨天でも問題なく活動できるから、雨の中を歩こうともいっこうに平気なのだが。お前はそうはいかないからな」
    ポンプマンはそう云ってソーラーマンを見下ろした。ソーラーマンの頭上の疑似太陽生成装置は水気に極端に弱く、雨に濡れようものならたちまち故障してしまうのだ。
    ご迷惑おかけします、と詫びるソーラーマンに、ポンプマンは気にするな、と簡潔に返した。
    「さて、どうしましょうね。雨が止む気配も見えませんし」「この様子では傘を借りようにも期待薄だな。まあ、少し待ってみればいいだろう」
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