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    洪水

    Psich_y

    PROGRESS刑期延長病み囚人セスリが支配するBADifメロ要(洪水前)と正規パレメルのトイレの扉が繋がってしまったので、少し様子のおかしい通常セスリの勧めの下囚人セスリを七日間(中週休二日)で攻略する通常ヌヴィの話(予定)……の二日目。よしよし不穏シグリオ回。
    ※囚人リの世界はシグ→←←リオ( )ヌヴィ
    ※通常世界はヌヴィ→リオ
    ※旅人はsr
    ※~4.1
    ※呼び名捏造あり
     Day 2

    「公爵? そっちのリオセスリくんは、公爵なの?」
    「ああ」
     次に訪問したとき。ヌヴィレットを出迎えたのは、主不在の執務室でティーセットを広げ、お茶会を嗜んでいたシグウィンだった。
     彼女にねだられるまま用件を話せば、彼女は人のそれによく似た手で、彼女に合わせられたのだろう小さく可愛らしい柄のカップと小麦色の焼菓子を差し出してきた。
    「ごめんね、これしか用意がなくて」
    「こちらこそ、連絡もなく訪ねて申し訳ない」
    「謝らなくていいのよ。ウチ、ヌヴィレットさんの顔が久し振りに見られてとっても嬉しく思っているの」
     そう言って微笑むシグウィンの表情には、どこか翳りのようなものが見られる。ヌヴィレットとメリュジーヌの間の距離は、ヌヴィレットと普通の人間との間の距離よりもずっと近いから。彼女もまたこのヌヴィレットが彼女たちの“ヌヴィレット”ではないことを、よく理解しているのだろう。
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    Psich_y

    PROGRESS審判に失望しシグしか信用できなくなっている刑期延長病み囚人セスリが支配するBADifメロ要(洪水前)と正規パレメルのトイレの扉が繋がってしまったので、パレメルを洪水の巻き添えから守るため、少し様子のおかしい通常セスリの勧めの下囚人セスリを七日間(中週休二日)で攻略する通常ヌヴィの話(予定)……の一日目。
    ※囚人リの世界はシグ→←←リオ( )ヌヴィ
    ※通常世界はヌヴィ→リオ
    ※旅人はsr
    ※~4.1
    「ヌ、ヌヌヌ、ヌヴィレット様、大変ですっ!!」
     慌てた様子のセドナが執務室の扉を叩いた時。丁度数分前に決済書類の山を一つ崩し終え小休憩を取っていたヌヴィレットは、先日旅人を訪ね彼の所有する塵歌壺で邂逅した際受け取ったモンドの清泉町で取れたらしい“聖水”を口にしながら、これは普通の水と何処が違うのだろうか、と、時に触角と揶揄される一房の髪の先がパッド入りの肩にベッタリつく程大きく首を傾げていた。
     しかし、日頃から礼節を重んじるしっかり者の彼女がこれ程までに慌てて自身の元へやって来る程の報告となれば、再度首を傾げることもあるだろう。丁度傾げていた首の角度をわざわざ戻すこともない、と判断したヌヴィレットは顔を少々傾けたまま、扉の前で律儀に自身の答えを待つメリュジーヌに入室許可を与えた。
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    pyo_st

    DOODLE傀暮
    そんなに絡みはない。
    ※シャレムのプロファイルの内容含む
    ※一部洪水の描写があります。苦手な方は読まないでね。
    細い歌で繋がっている ロドスに入職してから、数ヶ月が経った。段々とこの陸上艦の作りも頭に入り、道に迷うことも無くなった。オペレーターに与えられる宿舎のベッドは簡素な作りだが、柔らかくて暖かい。あの古城での日々も荒野での野宿も全ては夢だったのだと思いたい。だが、あの頭がぼんやりと霞がかる甘ったるいキャンドルの香りが今でも鮮明に思い出され、あれは現実だと伝えてくる。
     ロドスでの夜は静かだった。古城にいた頃は考えられないほどだ。誰かの啜り泣く声、唐突な笑い声、永遠に続く独り言、鼻歌、役に没頭し続ける者、紙から机、机から壁へとひたすら何かを書き続ける者———常に何かしら聞こえていた。だから、この静かな夜だけはなかなか慣れなかった。静けさに耳を澄ませば、その直後には自分を卑怯だと罵り非難する亡霊たちの声、自分を舞台へ引き戻そうとする劇団の手のものの声が聞こえてくるのだ。幻聴だとわかっている。だが一度耳を貸せばもう止めることはできなかった。何も聞こえないこと。それが一番の恐怖だった。
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    田崎ちぃ

    DONE恋人同士のドラロナ。

    ――君の生命の輝きを一瞬足りとも見逃したくはないからね。
    人間の相棒を生かすために愛を囁くドラルクと、人間社会で生きる吸血鬼の相棒の変化を見ていたいロナルドの、生と愛と転化の話その①。

    ドがロに感化されて他人を身を呈して助けようとする話。
    洪水災害がありますがみんな助かります。
    君に捧げた心臓は永遠に高鳴ることをやめない その退治人を初めて見た時、向日葵のようだと思った。
     太陽に愛された大輪の花。強く美しく、大空に向かって真っ直ぐ伸びるその姿に、一目惚れしたのだ。
     そういえば向日葵の花言葉にも「一目惚れ」なんてものがあったなと、誰が植えたか知らないが、城の近くに咲いていた黄色い花を見つけた時に調べたことを思い出す。今やすっかりあの土地は彼らのものだった。
     花は愛でるものだ。太陽を浴びて元気に育った昼の匂いを放つそれに、ドラルクはいつも恋焦がれて仕方がなかった。


    *


     傷口に消毒液が染みて痛いという理由で、ロナルドは目の前で彼の腕の傷を手当てしているドラルクを八つ当たりみたいに殴った。
     当然ロナルドの戯れみたいなパンチですら受け止められない吸血鬼は崩れて塵の山となる。
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