昏い水の底から、ゆるやかに浮上していくような感覚があった。瞼の裏に光を感じて、エランはゆるゆると目を開けた。
「エランさん！目が覚めましたか？」
　目を開けると、ノイズの走る満天の星空を背景に、黒いドレスを纏ったスレッタ・マーキュリーが、手をついて覆いかぶさるようにこちらを見下ろしていた。
「スレッ、タ？」
　驚いて声を出そうとすると、体が鉛のように重かった。喉の渇きに咳き込むと、スレッタの腕が背中に差し込まれ、上体を抱き起こされる。何を、と問う暇もなく、顔が近づいてきて唇が重なった。
「…！」
　エランは反射的に彼女を押し返そうとしたが、抗おうとしても腕一本動かせない現状に、しばらくして抵抗をあきらめた。エランが体の力を抜いて主導権を委ねると、スレッタは満足げに微笑んで、口に含んでいた水らしきものを彼に移し与えた。

Ren X Kyo那一整天的Kyo都抱著不安的情緒，因為對不同於平常模樣的自己感到不習慣。Ren看著大人Kyo穿著自己的黑襯衫與長褲，靠在窗邊讓路燈替他的臉染上淡淡的成熟且含蓄優雅的神情。

「嘿，你要出門去購物嗎？嗯我是說，你想出去走走嗎？」或許是被太過安靜的氣氛影響，Ren感覺自己再不出聲，眼前的男孩就會消失在空氣裡。

「不了，我不是很想在這種時候出門，展示自己可笑的模樣。」 抬手制止Ren似乎想要反駁什麼的話語，Kyo很無力又不情願地說著：「如果你不介意的話，我需要借你的床躺著休息一下。」

Kyo一直都很不喜歡失去祝福的這天，像是人生裡所有的負面情緒都席捲而來，佔據著腦袋裡的每一份空間，而且還什麼都不能做，只能等著這些不舒服過去。看著暗戀的那個人躺在自己床上，說不興奮是不可能的。但看著大人Kyo皺著眉似乎在抵抗著什麼，Ren想都沒想的就伸出手碰了一下Kyo的頭後閃電式的收回。

【凪玲】凪变小了　　灰暗的天空翻涌着墨汁一样层层叠叠的乌色。
　　玲王站在一栋公寓的过道里。
　　他低头滑动着手机，从聊天框的最底部翻出凪诚士郎，点进去，屏幕上和凪最新的聊天记录还停留在三个月前。
　　[今天是我们去JFU大楼集合的日子！快起来，我已经到公寓的楼下了！]
　　[。]
　　看着凪最后一条信息，心情又不受控制地下沉。
　　虽然当时的自己只是无所谓地扫了一眼，但是那时候的凪可是即使顶着一头乱糟糟头发也会一边抱怨真麻烦一边乖乖地打开门把他放进去，是完全不用在意信息回复，只用看凪的表情和动作就能确定凪也拥有着"在乎御影玲王"的心意，和现在的那个凪已经完全不同了。
　　凪、已经不是属于他的宝物了。
　　这是事实，什么都改变了，他和凪的关系也好，他和凪的梦想也好，一切都像是轻飘飘起伏着的五彩泡泡一样被直接拽到太阳底下，变成完全没有存在意义的水汽。

垃圾冰沙*和主播本人身份经历没有任何关系，所有不来自nijisanji的设定都是我胡编的。

Ren回家的时候Kyo正在看着锅里的炖菜。白色的浓稠奶汁裹着各色蔬菜在铸铁锅里咕嘟咕嘟地冒泡泡，他一手举着勺子一手拿着手机，三心二意地履行着母亲十分钟前的嘱托：别让任何东西着火好吗。Maria在他们的小群里发了一张照片，她在高中校长室里把脚翘在桌子上，配文说“做到了！我就知道圣诞节第二天绝不会有人留在学校里。”Kyo笑了，发出几张表示赞赏的图片表情。Aster在群里问Kyo回来了吗，他说他们该出来见一面。在Kyo回复之前就被他妈妈的声音打断了。
一声短促的，充满喜悦的尖叫穿过前门从院子里传来，随后飞快地被带着泪水的呜咽淹没，好像有人在那里被一道欣喜的闪电击中。他爸爸在餐厅里喊发生了什么，接着是匆忙的脚步声，伴着更多的惊叫和呜咽。最后的最后错过了圣诞节的不速之客终于发话，他哥哥久违了的声音在院子里五年来第一次响起，他说，求你了妈妈，别晕过去，学校教我们CPR的那节课我睡着了。有人破涕为笑，狠狠捶了他两拳。与此同时，好像这一切还不够糟一样，天上下起了大雪。

「も～なんで来んだよ～」
「弟と同じ顔して同じこと言わないでくれますか」
せっかく髪も服もバッチリ決めてきたのに。という黒尾が俺の弟の授業参観、しかも担任が急病のせいで実習中の俺が代わりに教壇に立つっていう奇跡の日に現れたのは、先日俺が自分の机に出しっぱなしにしてた父兄用のプリントを、たまたま彼に見られてしまったからだ。
「しかも、周りのお母さん方に孝介の兄とか言ってたよな？やめてくれない？」
胡散臭い風貌のくせに立ち居振る舞いに隙がなくて背も高いから、授業中生徒たちも父兄たちも彼の方をちらちらと窺っているのが気になって、授業どころではなかった。
自分の弟も何やかんや言いつつ黒尾に憧れてるフシがある。
「俺に兄の座を取られて嫉妬してんの？」

「お前…何で小学生用の辞書なんて見てんの？」
その人が後ろから覗き込んできたので、ヒヤリとしながらページを閉じる。
「なんか分かんねーとこあった？」
俺が大学生になった今も時々この人は勉強を見てくれるが、さすがに手元のこれでは役に立たない。まさかあなたの弟に俺が勉強を教えているとも言いづらい。
「孝介が読めって」
「…あー」
その一言ですべて理解したかのように俺の背中に手をついて、そのまま隣に座り込んでくる。鼻に抜ける声で小さく笑って、その吐息が頬を掠める程近く。
「俺が辞書好きだったからさ。よく孝介に読んでやったの」
蛍光ペンだらけのその本には物語も何もないから、彼の弟の枕元で読み上げてやる自分も毎度一緒に寝落ちしてしまうのだが、その人の声なら訳の分からない医学書だって優しい物語として記憶に残りそうだ。

スマホのシャッター音で目が覚める。
「…何撮ったの今」
ごめんと謝りつつ、ニシシと笑う彼のその頬を指先で軽く摘むと、案の定自分の恥ずかしい姿が画面の中に。
「俺の肩に寄りかかって寝ちゃって可愛い」
「誰にも見せんなよ」
「どうしよっかな～黒尾姫とかタグ付けて拡散しちゃおっかな」
「ヤメテ」
「もう寝る？」
「寝ません」
彼がまだ俺の髪を優しく撫でるから、眠りの誘惑に負けそうになるけど。
その体をベッドに引き上げて、スマホの代わりに俺の手のひらを握らせた。