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    物理

    たまぞう

    DONE先にポイピクに載せます。
    日曜になったら支部に載せます。
    将参のお話。この間のとはセカイは別になります。
    ちょっと痛いシーンがありますがそこまで酷くないです。
    寧々ちゃんが森の民として出ますが友情出演です。
    最初と最後に出ます。
    何でもいい人向けです。
    将校は参謀と同じ痛みを感じて(物理的)生きたいというよく分からないお話ですね。
    誤字脱字は見逃してください。それではどうぞ。
    将参(友情出演寧々)「ねぇ、その首の傷痕どうしたの?」
    「っ、っっ!?」

    仕事の休憩中に紅茶を飲んでいた時のこと。
    正面の窓から現れた少女に私は驚き、口に含んでいた紅茶を吹き出しそうになった。

    「っ、ごほ…っ、げほっ、ぅ………。来ていたのですか…?」
    「うん。将校に用事があって……というか呼ばれて」
    「将校殿に?」

    森の民である緑髪の少女ーーー寧々は眉を顰めながら、私の首をじっと見つめている。そこには何かに噛み千切られたような痕があった。

    あの日のことを話そうか、少し迷っている自分がいて。
    どうしようかと目線を泳がせていると、寧々が強い力で机を叩く。

    「ほら!話して!」
    「………わっ…!わかり、ました」








    あまりの気迫に押された私はぽつりと語り始めた。
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    かのう

    DONE无限を(物理的に)食べたい小黑の話です。
    注意:ほのかに香る程度のカニバリズム表現があります。そういう話がダメな人はご注意ください。(食べてません)
    无限を食べたい小黑の話 つきり、と指先に走った痛みに、无限は密やかに眉根を寄せた。ここ数日で、慣れてしまった痛みだった。
     適当に入った店で空腹を満たし、満足げに息を吐く久方ぶりの弟子の頬についた包子の欠片をとってやった後だ。視線の先では小黑が无限の手を取り、その指先を小さな口に含んでいる。まるで菓子でも食べているかのようにもぐもぐと一心に口を動かしている様はとても愛らしいのだが、如何せん口に含んでいるのが无限の指だ。甘噛みのようなもので傷はついていないのだが、歯が食い込む度にじわじわと鈍い痛みがある。
     小黑のこの行動は、最近の无限の悩みの種だった。一番最初は確か、滞在先のホテルでだったように記憶している。シャワーを浴びて埃を落とし、さぁ寝ようかとベッドで横になっている无限の耳を小黑が齧ったのだ。その時の小黑が子猫の形をしていたものだから、まぁそんなこともあるだろうと流してそのまま寝てしまったのは、今思い返すと我ながら大雑把が過ぎたと反省している。何せ翌日、人の形をした小黑に腕を齧られてしまったのだから。
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