遙かなる時空の中で
百合菜
MAIKING遙か4・風千「雲居の空」第2章
風早ED後の話。
豊葦原で平和に暮らす千尋と風早。
姉の一ノ姫の婚姻が近づいており、自分も似たような幸せを求めるが、二ノ姫である以上、それは難しくて……
ついにアシュヴィンとの顔合わせ。
少なくとも彼は千尋には好意的ではあるが……!?
※不定期更新です
「雲居の空」第2章 常世の国の皇子・アシュヴィン2.常世の国の皇子・アシュヴィン
「オレが常世の国の皇子・アシュヴィンだ」
風早に案内され千尋が向かった先は常世の国であった。
千尋の目の前に現れたのは赤毛の髪に、肌に密着した服とはいえ着ていても一目で筋肉質だとわかる体躯を持つ皇子アシュヴィンだった。
隣にいる風早とは色合いも雰囲気も真逆なため、千尋は戸惑いを隠しきれない。
しかし、そんな千尋の様子を気にする様子もなく、アシュヴィンは口を開く。
「常世の国と豊葦原の和平。悪くないな」
そう言いながらアシュヴィンは千尋の頭のてっぺんから爪先まで観察するかのように視線を動かし、そして千尋の後ろにいる風早も一瞥する。
「ふーん、なるほどな……」
千尋と風早の間を流れている空気感、それに気づいたのだろうか。しかし、アシュヴィンは不快さではなく面白がる様子を見せた。
2077「オレが常世の国の皇子・アシュヴィンだ」
風早に案内され千尋が向かった先は常世の国であった。
千尋の目の前に現れたのは赤毛の髪に、肌に密着した服とはいえ着ていても一目で筋肉質だとわかる体躯を持つ皇子アシュヴィンだった。
隣にいる風早とは色合いも雰囲気も真逆なため、千尋は戸惑いを隠しきれない。
しかし、そんな千尋の様子を気にする様子もなく、アシュヴィンは口を開く。
「常世の国と豊葦原の和平。悪くないな」
そう言いながらアシュヴィンは千尋の頭のてっぺんから爪先まで観察するかのように視線を動かし、そして千尋の後ろにいる風早も一瞥する。
「ふーん、なるほどな……」
千尋と風早の間を流れている空気感、それに気づいたのだろうか。しかし、アシュヴィンは不快さではなく面白がる様子を見せた。
百合菜
MAIKING遙か4・風千「雲居の空」第1章
風早ED後の話。
豊葦原で平和に暮らす千尋と風早。
姉の一ノ姫の婚姻が近づいており、自分も似たような幸せを求めるが、二ノ姫である以上、それは難しくて……
そんなある日、千尋は王である母に呼ばれたが……
※不定期更新です
「雲居の空」第1章 王族としての役目1.王族としての務め
話がある。中つ国の王である母に呼び出された千尋はいつも通り風早を伴って謁見の間へ向かった。
「常世の国の皇子と婚約……?」
「ええ」
娘の、そして国の未来も左右する大切な事項であるにも関わらず、母は表情ひとつ変えることなく千尋に告げてくる。
もしかすると、母にとっては千尋は大切な子どもとしてよりも、「道具」の側面が強いのかもしれない。
そんなことすら思わせてくる冷静な話しぶりである。
常世の国。
かつては中つ国と刃を交わした一族―月読の一族。しかし、中つ国との争いに敗れたため、遠い異界へと逃げざるを得なくなり、そこで建国されたのが常世の国である。
あくまでも伝承の出来事であり、今は両国の関係も穏やかなものとなっており、人々が行き来し、交易も盛んに行われている。
2700話がある。中つ国の王である母に呼び出された千尋はいつも通り風早を伴って謁見の間へ向かった。
「常世の国の皇子と婚約……?」
「ええ」
娘の、そして国の未来も左右する大切な事項であるにも関わらず、母は表情ひとつ変えることなく千尋に告げてくる。
もしかすると、母にとっては千尋は大切な子どもとしてよりも、「道具」の側面が強いのかもしれない。
そんなことすら思わせてくる冷静な話しぶりである。
常世の国。
かつては中つ国と刃を交わした一族―月読の一族。しかし、中つ国との争いに敗れたため、遠い異界へと逃げざるを得なくなり、そこで建国されたのが常世の国である。
あくまでも伝承の出来事であり、今は両国の関係も穏やかなものとなっており、人々が行き来し、交易も盛んに行われている。
t_kouchibi
SPOILER遙かなる時空の中で4 葛城忍人、千尋ちゃん大団円も好きだけど、彼の運命を変えたかった…
遙か3の【運命上書きシステム】を使えていたら、あの日、あの時の運命を変えて生きた彼に逢えるかもしれない…
運命を導くのは“桜”であって欲しい
たくさんの私の願望のあらわれ🙇🏻♀️💦
百合菜
DONE遙か2・頼忠×花梨←勝真。勝真視点の話です。「最近、花梨かわいくなったよな」。そう話すイサト。
しかし、勝真には変わったようには見えない。
そんなとき、花梨・頼忠とともに神護寺に行くことになる。そこで勝真が気づいてしまったのは……
※2021年6月23日Twitterに掲載
「花梨、最近かわいくなったよな」
そうイサトが話したのは京の町に雪が降りだした頃。と言っても、今年は気が交わらなかった関係でいつもより遅いんだけど。
「そうか? 俺にはそうは見えねーけど」
イサトですらと言っては失礼かもしれないけど、女の様子にいちいち気づくようには見えないあいつがそう言うんだから、そうなのかもしれない。
そう思いながら脳内に花梨の姿を思い浮かべる。
京にいる女としては珍しく男のように髪を短くし、怨霊退治のため町やときには野山も駆け巡る。
その姿はかわいいというより健気で、それでいてときには無茶をしやがるから心配になってしまう。
でも、イサトが言うように、あいつそんなにかわいくなったか? 俺には前と変わっていない気がするんだが。
1921そうイサトが話したのは京の町に雪が降りだした頃。と言っても、今年は気が交わらなかった関係でいつもより遅いんだけど。
「そうか? 俺にはそうは見えねーけど」
イサトですらと言っては失礼かもしれないけど、女の様子にいちいち気づくようには見えないあいつがそう言うんだから、そうなのかもしれない。
そう思いながら脳内に花梨の姿を思い浮かべる。
京にいる女としては珍しく男のように髪を短くし、怨霊退治のため町やときには野山も駆け巡る。
その姿はかわいいというより健気で、それでいてときには無茶をしやがるから心配になってしまう。
でも、イサトが言うように、あいつそんなにかわいくなったか? 俺には前と変わっていない気がするんだが。
百合菜
DONE幸村バッドエンドを元にした話。「これ以上、龍神の力を使わないでほしい」、幸村にそう言われた七緒はその言葉を守ることに。
ふたりは九度山での生活を送り、七緒は普通の人として生き、幸村とも家族になる。
ふたりの間には子どもも生まれ、一見平穏な生活を過ごすことに。
しかし、三成との約束を果たすため、幸村は大坂の陣へ行くことに。
バッドエンドでは命を落とした彼だけど、今回はどうなる!?
ここから開く新たな未来1.
「そう…… 豊臣方が……」
「ええ、姫もご存知のように私には豊臣に切っても切れない義理がございます。この戦の結末は見えているに等しいですが、私には赴かないといけいない理由があるのです」
慶長十九年(1614年)秋、九度山では一組の夫婦が真剣な眼差しで向き合い、話し合いをしていた。襖ひとつ隔てた寝室では子どもたちが寝息を立てている。
話し合いをしているのは真田幸村と七緒のふたり。
天下は徳川のものになったとはいえ、豊臣側の抵抗はたびたびおこなわれており、先日、ついに決定的な亀裂が入る出来事があった。
そこで、豊臣側はかつての臣下に声を掛けており、幸村も戦いに加勢するよう使いのものがやってきたらしい。
まっすぐ自分を見つめる瞳を見ながら、七緒はついにこの日がやってきたのかと思う。
11990「そう…… 豊臣方が……」
「ええ、姫もご存知のように私には豊臣に切っても切れない義理がございます。この戦の結末は見えているに等しいですが、私には赴かないといけいない理由があるのです」
慶長十九年(1614年)秋、九度山では一組の夫婦が真剣な眼差しで向き合い、話し合いをしていた。襖ひとつ隔てた寝室では子どもたちが寝息を立てている。
話し合いをしているのは真田幸村と七緒のふたり。
天下は徳川のものになったとはいえ、豊臣側の抵抗はたびたびおこなわれており、先日、ついに決定的な亀裂が入る出来事があった。
そこで、豊臣側はかつての臣下に声を掛けており、幸村も戦いに加勢するよう使いのものがやってきたらしい。
まっすぐ自分を見つめる瞳を見ながら、七緒はついにこの日がやってきたのかと思う。
紅珠宇
DOODLE緑川光さんキャラ。劉鳳(スクライド)
鬼宿(ふしぎ遊戯)
静蘭(彩雲国物語)
江澄(魔道祖師)
石田彰さんキャラ。
アスラン・ザラ(ガンダムSEED)
白馬探(まじっく怪斗)
綾部喜八郎(忍たま)
祇王泠呀(裏僕)
イザナ・ウィスタリア・クラリネス(赤髪の白雪姫)
安倍泰明(遙かなる時空の中で) 10
隅幸(すみゆき)
DONE幸村さんお誕生日おめでとうございます!!!ヾ(*´∀`*)ノシ遙か7の最推し!!!
真っ先にクリアしたけど後悔は全く無い!!!
どんな形であっても、2人(幸七)が幸せならそれで良いんだ…(;ω;)(いわゆる真相ルート)(結末に涙腺大崩壊)
starbirth-iori
DOODLE週末漫画と同時進行で別の絵も描いてます^^ようやく構図が固まった!!まだまだ途中なのですが、水彩塗りの実験を兼ねて、出来たところまでぬりぬり…。。。早く完成させたいな~!
ある方ともお話しさせていただいたんですが…一日が48時間ほしいっ!そうすれば平島殿漫画の続きとか、カピタン漫画も描けるのになぁ~><。 2
百合菜
DONE有梓の「そうだ、カレーを作ろう!」2021年2月7日に開催された遙か7の天野七緒中心WEBオンリーで「エアスケブ」を書きました。
そのとき、幸村×七緒で「炊事をするふたり」というリクエストをいただいたのですが、有梓バージョンも浮かんだので勝手に書いてしまいました^^;
下宿に滞在中の梓。今日は管理人さんが不在ということで夕飯は自分たちで用意することに。
そこで有馬とカレーを作るが……「高塚、何か食べたいものがないか」
探索の途中に有馬が訪ねてきたのは秋の風が吹き始めた頃。
そういえば、梓は朝、管理人に言われたことを思い出す。
今日は用事があるため、夕食を用意できないことを。
「うーん」
梓は少し考え込む。そして思い出す。久しぶりにカレーが食べたいと。
夏の間は汗をかくため避けてきたが、そろそろあの辛さが懐かしくなってきた。
ただし、おそらく作るのは自分になるであろうが。
「カレーを食べたいです。有馬さん」
そう答えると、有馬も何やら思案しているようだった。
「カレーか……」
すると、次の瞬間、意外ともいうべき答えが返ってきた。
「カレーなら作ったことがある。一緒に作ろう」
「ええ!?」
「なんだ、その声は」
梓の態度が不満だったらしい。
有馬は不服そうに梓を見つめてくる。睨みつけてくるといった方が正しいのかもしれない。
「有馬さん、カレー、作ったことがあるのですか?」
「悪いか」
ちょっと不貞腐れたかのようにそう答える。
「いえ、意外過ぎて」
「軍人たるもの、いつ戦場に出るかわからない。そのため、料理のたしなみくらいはある」
そう言われて梓は納得する。
梓のいた世 2212