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    雨音

    Arasawa

    DOODLE土足厳禁の存記。本編とは関係ありません。
    第9話『付き合ってない女』(二人が離れる話)より前くらい。

    お題箱より
    「雷を怖がる夢主」
    「雨の日の薄暗い部屋で雨音を聞きながら過ごす」
    毎度お待たせしております。
    そういうわけではないお腹の底に響くような轟音で飛び起きた。
    何が起きたのかわからない。ドッドッと煩い心臓を深呼吸で落ち着かせながら、起き上がって周囲を見渡す。そうだ、ここは七海の家。さっきまで沢山してシャワーを浴びてベッドに入って……。外からはザァザァと雨音がうるさい。何?何があった?七海は相変わらずゾッとする程綺麗な顔で眠りこけている。空が唸るような音が耳に流れ込んできて、すべてを理解した。

    そうか、雷。

    これは非常に良くない。雷はあまり得意ではない。雷が得意というのはよくわからないけど、とにかく得意ではない。理由なんて明白。雷の持つエネルギーは余りにも不安定で、そして大きすぎるのだ。避雷針がどこにあるのかよくわからないし、結局車の中が安全かどうかもわからないし、室内の窓際で雷に打たれた人もいると聞くし、文字通り光の速さで避けられないし、打たれたら死ぬし、でもどこに落ちるか全然わからないし。
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    akinokosame

    DONE「天使の戯れ」
    お題:雨音
    乙音×唯。
    付き合ってる二人が、すこし大人の関係に進む話。
    めちゃくちゃギリギリに書いたので誤字だらけかも、すみません…!


    #唯受けオトナのリレドロライ
    天使の戯れ天使の戯れ


     ようやく見つけた練習の合間に、朝日奈は南と公園の東屋で待ち合わせをしていた。徒歩一〇分ほどの赤レンガ倉庫での路上ライブがはじまるまで、あと五〇分。ようやくありつけた二人きりの時間に、朝日奈は駆け足になっていた。もうすでに到着していたらしい南は東屋のベンチに腰かけ、ボンヤリと、葉の色が濃く色づいてきた馬刀葉椎の枝を眺めている。「南さん!」と呼ぶと、ふりかえった南の顔に、やわらかな笑みが広がっていく。夕暮れがちかく金色を帯びてきた木漏れ日がさしこみ、その向こうには横浜の海が白銀に輝いていた。
    「へへ、よかった~。やっと二人になれましたね!」
    指をからめ、ならんで腰かけて海を眺めながら、朝日奈はすこし高い南の肩に頭をあずけた。ゆったりとふたりで海を眺めて過ごす南との時間が、せわしない朝日奈の心をなにより落ち着かせてくれる。無理にでも時間を作ってよかった、と朝日奈が満足しながら瞼をふせたところ、「なぁ、コンミスちゃん」と思案げな南の呼びかけがあった。
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