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    fuyuge222

    DONE絶対晶♀至上主義4展示作品です。

    ハッピーエンドなら何でもゆるせる方、地雷のない方向けです。

    恋人の態度に耐えかねてオズの城を飛び出した晶と、追いかけるオズのはなし。
    めちゃめちゃ付き合ってるし、すべてが終わったあと一緒に暮らしているふたり。

    ちょっと長めなので、お時間ある時にどうぞ
    運命を手繰り寄せて「もう……もう……! 私、実家に帰らせていただきます!!」
     オズに詰め寄っていた女は、痺れを切らしたようにそう言った。ばたん、と戸を閉める音を響かせて部屋を出ていく。
     オズはその後ろ姿を目と魔力で追って、しかし何か言葉を発することはなく、やがて暖炉へと視線を移した。気難しげに眉間に皺を寄せて、黙したまま息を吐く。
     ……この話題がふたりの間に持ち出されるのは、今回が初めてではなかった。ともすれば、この城に彼女を招き、共に暮らし始めた当初から、似たような問いを投げられることが幾度かあった。
     それが何故いまさら、彼女をこうも怒らせてしまったのか。原因となる己の行動をオズは自覚していたが、さりとて彼女に説明できるだけの言葉も持ち合わせていなければ、踏ん切りだってついていなかった。今回は、事が事なのだ。
    27025

    あぢ🙇‍♀️

    DONEあばざんまいC新作展示①です。『蕩桃』シリーズの続編4話のうちの1話目となります。
    死ネタのつもりではありませんが、死神が倒されるお話なので、死神ファンの方はご注意ください。格好いい死神が好きな方はご覧にならない方がいいかも…ここを飛ばして展示②から読んでいただいても大丈夫かと思います。(私は死神大好きで書いてます)

    非常に都合よく捏造設定にしてます。
    「そーはならんやろ!」と思う展開ですが、そこが話のメインではないので…!さらっと読み流してください…ッ💦
    桃人と偶人-----



    その日は突然に訪れた。
    魔族との契約のもと死神に隷属する、最も穢れた場所にまで堕ちたはずのの玩具。それは、訪れた使い魔を見るなり風凪のような眼の奥を光らせて、意味深にこう言った。

    「ピロロ。あなたは、私の両腕が拘束されている時にしか、私の前には現れませんでしたよね」

    見開かれた大きな一つ目に自らを映し、それと示し合わせるように口角を上げた“桃”。

    「警戒心の強い使い魔。…いいのですか?今、私の両手は空いていますよ」

    しらばっくれることもできた。それなのに、伸ばされた腕がやたら大きく長く見えて、ピロロは飛び退かずにいられなかった。

    「う…わああぁぁ…ッ!!」

    両のこめかみに食い込む生身の激痛。大きな帽子が、はたりと床に落ちた。
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