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    騎士

    無味無臭

    DOODLEしゅごせーならずに楽士さんやってる水様と、レ私設騎士団にいないルノーくんの話です
    創作しすぎて原作の影も形もないです。すみません……

    続きはあるかもしれないしないかもしれない……
    その町はずれにある小さな教会に立ち入った時、男は思わず視線を上げた。入ってすぐ、床にちらちらと光る七色の陽光は、壁の上部に作られたステンドグラスを通して映し出されたものだった。前時代の様相ながら、精巧に作り込まれている。思わず感嘆の吐息が漏れる。昼間なのに人の気配はない。中の空気は少し埃臭いが、男の心を落ち着かせるには十分な場所だった。旅の合間を縫ってまでここに来た甲斐があったと思った。
    彼は一介の楽士であった。客に雇われてそのハープを弾きならしては、賞賛の声を与えられた。彼はまだ年若く、はじめは名もない楽士ではあったが、その音楽の才と類まれなる美しい容姿から、彼の名が知れ渡るまでに時間はかからなかった。彼はいずれ正式にとある楽団の一員となり、様々な星の間を旅して演奏をするのが彼の生業となった。客は彼の音楽にみな心を動かされ、瞬く間に楽団は人気を博したが、仲間のうちには彼をよく思わない者もあった。彼を何とかして貶めたいと願う者、そのような行為を許すまいと正義を振りかざす者、2派の抗争に巻き込まれたことに耐えられず楽団を抜ける者など、彼をめぐって起こった問題は数多くあった。その中で流されたあらぬ噂から客もいつしか彼を見る目が変わっていった。……ある日、雇い主に呼び出された彼は、鞄に詰め込まれた多額の手切れ金と手持ちのハープを抱えて楽団を去ることとなった。
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    オルタナ

    DONE騎士マド 🌟🎈

    完成はしてるんですが、時系列的にかなり後になってしまい投稿できるのが2.3ヶ月後くらいになりそうなので先にこっちで出しちゃいます。一応今書いてる本編の後の設定になってるので多少「いや知らないよ」みたいな情報があっても目をつぶってもらえると嬉しいです!
    体力6 体力

    「やあツカサくん」
    「おお、ルイではないか!」

     街中でツカサを見かけたので、声をかけたルイ。その声を聞き振り返ったツカサの表情は嬉しさで染まっていた。

    「今日は歩いて来たのだな?偉いぞ、ルイ!」
    「ツカサくんが『少しでも運動をしろ!』と怒っているからね。か弱い僕に酷い仕打ちだよ。よよよ……」
    「分かりやすい泣き真似をするな!ただでさえお前は体力が無いんだから、多少は運動をして体力をつけた方が良いぞ」
    「はーい」
    「なんだその腑抜けた返事は」
    「はいはい」
    「『はい』は一度だ!」

     (今日もステルスの魔術を使って屋根の上を移動して、いい所で路地裏に降りて魔術を解除して人混みに混じって来たとは言わないでおこう。屋根の上だと空いてて楽だし、わざわざ人混みに埋もれてツカサくんの元へ辿り着いた時にはヘトヘトになって喋れない、というのは嫌だからね)
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