鴨
7nanatsu8
MEMO鴨居百のお仕事体験記 夏のお話夏代秋市朗さん、朝凪愛出さんが出ます(回想に清白童子さん、春陽日さんが出ます)
⚠️残酷な描写を含みます。苦手な方は閲覧を控えてください。
鴨居百の百物語 試験 前 海は好きだ。
春の仕事でスズシロさんについて行った時、時間が余ったからと海辺の小さな水族館に連れて行って貰った。
公民館みたいな小ささで壁の隅がぼこぼこと湿気で腐っていたけれど、水槽に観賞用の魚以外が入っているのはそこで初めて見た。
自分の背丈程ある大きな水槽に、数匹の魚がすいすい泳いでいた。これ何の魚ですかと聞いたら、ベンチに座ってスマホを弄っていたスズシロさんから「サバ」とぶっきらぼうな返事が返ってくる。
サバって、あのサバ?食べるサバ??食料とされる魚を、わざわざこんな仰々しい水槽で生かしているのか?生簀じゃあるまいに。
何の為に生かしているんだ?
俺はなんだか面白くなって、アレは何だコレは何だとスマホばかり見るスズシロさんを引き摺り回して狭い水族館を何周もした。
5609春の仕事でスズシロさんについて行った時、時間が余ったからと海辺の小さな水族館に連れて行って貰った。
公民館みたいな小ささで壁の隅がぼこぼこと湿気で腐っていたけれど、水槽に観賞用の魚以外が入っているのはそこで初めて見た。
自分の背丈程ある大きな水槽に、数匹の魚がすいすい泳いでいた。これ何の魚ですかと聞いたら、ベンチに座ってスマホを弄っていたスズシロさんから「サバ」とぶっきらぼうな返事が返ってくる。
サバって、あのサバ?食べるサバ??食料とされる魚を、わざわざこんな仰々しい水槽で生かしているのか?生簀じゃあるまいに。
何の為に生かしているんだ?
俺はなんだか面白くなって、アレは何だコレは何だとスマホばかり見るスズシロさんを引き摺り回して狭い水族館を何周もした。
kumonism
PROGRESSpictSQUAREイベント用のアバター画像(プリスト・鴨田慶)を作りました。まだ手直ししますが、任意のイベントやサークル時間外入場で試した方は、感想教えてください(モチベ維持のため)。会場内のスクショをSNSにアップするのはご遠慮ください。Soltybanana0908
PROGRESS鴨ロン需要ない進捗
「管理人室」。そう書かれたドアを前に、トトは違和感を感じざるを得なかった。3日分ほどの新聞やチラシが、郵便受けにパンパンに詰まっているのだ。
ここは、鴨の橋ロンという男が住まうマンションの一室。4連勤が明け、普段から事件事件とうるさい友人の様子でも見に行こうかと思い立ったのだが、ひょっとして、留守なのだろうか。はて、家を空けるという話なんてしていただろうか。そう思いSNSを開くと、そんな話をされていないどころか、3時間前に送った「昼頃に行く」というメッセージの既読すらついていない。
「……生きてるよな?」
モノローグのつもりが、無意識のうちにトトの口から最悪の考えが漏れ出す。ロンがもし普通の人間だったのなら、留守にしているのだと思っただろう。けれど、彼は言ってしまえばかなりの変人で、話を聞くにトトと出会う前は死んだように生きていたという。だからだろうか。鴨の橋ロンという人間が、ふと気がつくといつの間にかトトの前から消えてしまうのではないかと、そんな想像が容易くできてしまうのだ。
2803ここは、鴨の橋ロンという男が住まうマンションの一室。4連勤が明け、普段から事件事件とうるさい友人の様子でも見に行こうかと思い立ったのだが、ひょっとして、留守なのだろうか。はて、家を空けるという話なんてしていただろうか。そう思いSNSを開くと、そんな話をされていないどころか、3時間前に送った「昼頃に行く」というメッセージの既読すらついていない。
「……生きてるよな?」
モノローグのつもりが、無意識のうちにトトの口から最悪の考えが漏れ出す。ロンがもし普通の人間だったのなら、留守にしているのだと思っただろう。けれど、彼は言ってしまえばかなりの変人で、話を聞くにトトと出会う前は死んだように生きていたという。だからだろうか。鴨の橋ロンという人間が、ふと気がつくといつの間にかトトの前から消えてしまうのではないかと、そんな想像が容易くできてしまうのだ。
7nanatsu8
MEMO百と愉快な仲間たちのおはなし。今回は春のお仕事を見学するお話です。登場人物 春陽日 鴨居百
(回想) (麋角解 夏代秋市朗 清白童子)
鴨居百の百物語 春のお仕事「鴨居百です。よろしくお願いします」
「アッ めちゃくちゃ健全な人間なんだ?」
「えっ?」
「イヤ、僕らんとこに回される暦の人って冬を経て憔悴しきってる人間が多いから」
三月。
冬の仕事にもかなり慣れたある日、俺は『春』という組織へ移籍する事になった。冬にいた頃から何度か春の人に荷物の受け渡しをする事があったので、大体どんな仕事をするかは聞いている。冬のうちにお世話になったスズシロさんという人は、「お前ウチ来たらゴチャゴチャ喋らずに黙って働けよ......おはぎ屋さんの世話になりたくなかったらな……」と忠告されている。
何おはぎ屋さんって......何の隠語なの......。
斯々然々。
5808「アッ めちゃくちゃ健全な人間なんだ?」
「えっ?」
「イヤ、僕らんとこに回される暦の人って冬を経て憔悴しきってる人間が多いから」
三月。
冬の仕事にもかなり慣れたある日、俺は『春』という組織へ移籍する事になった。冬にいた頃から何度か春の人に荷物の受け渡しをする事があったので、大体どんな仕事をするかは聞いている。冬のうちにお世話になったスズシロさんという人は、「お前ウチ来たらゴチャゴチャ喋らずに黙って働けよ......おはぎ屋さんの世話になりたくなかったらな……」と忠告されている。
何おはぎ屋さんって......何の隠語なの......。
斯々然々。
7nanatsu8
MEMO⚠️グロテスクな描写/過激な内容を含みます。苦手な方は閲覧を控えてください。⚠️鴨居百と鮭冬葉塩梅さんが一緒にお仕事をする小話です。(麋角解さん、夏代秋市朗さんの名前が出ます)
鴨居百の百物語 冬のお仕事 母は肉屋のパートで働いていた。まだ仮面ライダーが好きだった頃、その母の少ない稼ぎを使わせてしまったおもちゃのライダーベルトをつけて、母が働く肉屋に遊びに行った記憶がある。
お昼前の肉屋は誰も並んでいなくて、汚れたエプロンを付けたおじさんが「かぁちゃん中にいるぞ」と特別に中に入れてくれた事が、あった気がする。
本当に朧気な記憶だが、確かそこで見たのだ。
どうしておにくやさんにこれがあるの?と、確か俺はおじさんにそう聞いたような。
気がする。
「ーーイノシシの肉です」
「......はえ」
「復唱しなさいガキ。『イノシシの肉です』」
「いの、イノシシのにくです」
1畳はある広い調理台の上に置かれた塊肉。ぎらぎらとした無機質な無影灯の光に照らされたそれは、まだ骨がしっかり付いていた。大きな冷凍庫から出されたばかりの塊肉は表面に産毛の様な霜を下ろし、ある程度解体されているが、肉塊の真ん中を真っ直ぐ通る骨の柱、恐らく脊椎と思われる骨が、その肉塊が何であったかを物語っていた。
4449お昼前の肉屋は誰も並んでいなくて、汚れたエプロンを付けたおじさんが「かぁちゃん中にいるぞ」と特別に中に入れてくれた事が、あった気がする。
本当に朧気な記憶だが、確かそこで見たのだ。
どうしておにくやさんにこれがあるの?と、確か俺はおじさんにそう聞いたような。
気がする。
「ーーイノシシの肉です」
「......はえ」
「復唱しなさいガキ。『イノシシの肉です』」
「いの、イノシシのにくです」
1畳はある広い調理台の上に置かれた塊肉。ぎらぎらとした無機質な無影灯の光に照らされたそれは、まだ骨がしっかり付いていた。大きな冷凍庫から出されたばかりの塊肉は表面に産毛の様な霜を下ろし、ある程度解体されているが、肉塊の真ん中を真っ直ぐ通る骨の柱、恐らく脊椎と思われる骨が、その肉塊が何であったかを物語っていた。
しらすたまご
PROGRESS21日には投稿できそうです!唐突ですが、今年最初に観た映画は「誰も知らない」でした。この映画は巣鴨子供置き去り事件という実際にあった事件を元にしています。子ども達の演技がとても自然でドキュメンタリーのようでした。切なく淡々としたあの雰囲気が2ヶ月経った今でも忘れられません…😖個人的に好きな作品です😭
!!!ささみ小豆!!!
DOODLEミツキサ風味らくがきです。私事ですが、12月にスイ展に行ったついでに京都旅行をしてきました。
極寒の中で鴨川等間隔をしている人々を見かけて、逞しいなーと感動しました。
白田先輩は希佐ちゃんと一緒に出掛けることは多くても、お互いの距離感が近いことに気づいていないという印象があります。
C.K🍀
PROGRESS22.1.3あけましておめでとうございます🌅今年もよろしくお願いいたします!
元日は朝から水鳥に食パンをあげに行って白鳥に親指を噛まれました。白鳥は美しいですが、これが割とくちばしの力が強くて痛かったです。鴨は、はむって感じです。たっくさんいて、とても癒されました。
画像は今描いている新六から…新田君がムッちゃんを意識するところまで三本くらいで描くつもりです。
7nanatsu8
MEMO鴨居百とたのしい仲間()の小話第二弾。カシロさん、メヅルさん、オツルさん、アンバイさんが出てきます。(刺青男のモブもいます)鴨居百の百物語 ようこそ四季会へ! 「暦」。それは四季会の組織を四つに分けた際の余りや端くれに近い存在であり、分かりやすく表現するならば「なんでも屋」。
四季会に入会したらば先ずは身元引受け人と証人の両者と面談し、推薦を得て各組織に所属する事になる。
「じゃあせーので、な。せーの、」
「「暦」」
今日の昼飯何にする?みたいな気軽さで、俺を挟んで座る二人の男はそう言った。
因みに今俺は車の後部座席に押し込まれ、右にカシロさん、左にカシロさんの相棒だという「アイ」さんに挟まれている。二人とも笑っちゃうくらい怖い見た目をしているが、とにかくいい匂いがする。カシロさんに拾われてから二日経っているので(なんかよく分からないけどホテルに泊まらせてもらった)、流石に俺からゲロの匂いはしない。
5113四季会に入会したらば先ずは身元引受け人と証人の両者と面談し、推薦を得て各組織に所属する事になる。
「じゃあせーので、な。せーの、」
「「暦」」
今日の昼飯何にする?みたいな気軽さで、俺を挟んで座る二人の男はそう言った。
因みに今俺は車の後部座席に押し込まれ、右にカシロさん、左にカシロさんの相棒だという「アイ」さんに挟まれている。二人とも笑っちゃうくらい怖い見た目をしているが、とにかくいい匂いがする。カシロさんに拾われてから二日経っているので(なんかよく分からないけどホテルに泊まらせてもらった)、流石に俺からゲロの匂いはしない。
risya0705
DOODLEツイに載せたつもりが忘れてた支部には載せたけどいやほんと鴨五は公式が鴨五なので大勝利ってかんじ……(マウントとるな)
事件から2週間後、でまだ五郎ちゃん「源さん」って呼べてないんだけどこのイベントくらいから頑張ってシフトしていくのかな
7nanatsu8
MEMO自分の世界観をキャラ化するタグに用いました「四季会」の小話(作者の二次創作)(??)です。鴨居 百(カモイ モモ)視点の交流をポチポチ書いていけたらな...というあれこれ。
鴨居百の百物語 夏代秋市朗との邂逅 思えば、俺が四季会に引きずり込まれたのは五年前のこの時期だった。
ホストの黒服のバイトしてたら突然ガサが入って、サツに見つかる前にと死に物狂いで従業員名簿と就労契約書をカバンに詰めて逃げた。
金庫に金しか入れない不用心な店長のお陰で書類が突っ込まれている引き出しは俺でも触れたし、フロアでサツと店長が言い合っている僅かな時間さえあれば充分だった。
バイト先のバックにヤクザがついてる事はとっくに気付いていたし、親と縁を切った家無しプー太郎だったから、とにかく生きなければと必死になっていた。サツに掴まれば今までやって来たヤクザの下請けバイトが明るみに出る。前科者になるよりも、ヤクザの報復が恐ろしかった。
4022ホストの黒服のバイトしてたら突然ガサが入って、サツに見つかる前にと死に物狂いで従業員名簿と就労契約書をカバンに詰めて逃げた。
金庫に金しか入れない不用心な店長のお陰で書類が突っ込まれている引き出しは俺でも触れたし、フロアでサツと店長が言い合っている僅かな時間さえあれば充分だった。
バイト先のバックにヤクザがついてる事はとっくに気付いていたし、親と縁を切った家無しプー太郎だったから、とにかく生きなければと必死になっていた。サツに掴まれば今までやって来たヤクザの下請けバイトが明るみに出る。前科者になるよりも、ヤクザの報復が恐ろしかった。
懺悔とは名ばかりの
MEMO嬉しさから白状するとどっちも描いた事無いけど漫画か小説かで迷ってますマホローアのプロットもどき(厳密にはif設定)……描きたいところしか描けなかったけどいつか必ずお前が辿り着けよ鴨見 居(殴り書きなので順序諸々ごっちゃですよの大懺悔) 14きりしまあおい@aoi_hi
DOODLE復刊「巣鴨日記」と評伝「廣田弘毅」が発売されていますね!うちは地方なので発売日から遅れて品が到着する事しばしばなので、明日書店に確認に行ってきます。体がうごけるようであれば…ですが…。(今日一日死んでた)選挙もあるし、投票して自律神経と相談ですね…。予約はしたので1週間は取り置いてくれると思うのですが、ネット宅配にしときゃよかったか。でも、ますます動かなくなるし…。今更の葛藤。
19200
DONE描かせていただいたよそのセイくんたち2021211120 照れ笑い鴨セイくん
211010 ビールカラーモモセイちゃん
210924 首輪ゆずきさんセイくん
210828 おたおめ狐桃ちゃん晴くん
210817 ぁゃ〜(ねこ紋セイくん)
210628 カンフージュンせいくん 6
tokiya_masaki
DOODLE鴨嘴さん(@kamonohashi_st )のモサラ(モサモサのラオ)が好き過ぎて設定をお借りして描いた三次創作です。ありがとうございます。こんなん好きになるしかないじゃないですか……saekihachi
SPOILER鴨五 垣間見攻防戦(戦ではない)まなざし譚 羽織を傘に、慌てて軒下へ駆け込む。
ここ数日の晴れ空にすっかり油断した。商人は手慣れた様子で商い物を内に引っ込め、軒を伝って家へと戻る子供たちがきゃらきゃらとはしゃぎながら駆けていく。つい先刻までの日差しが嘘のように、洛内の町はあっという間に夕立に飲まれてしまった。
通りの向こうに目を遣ると、見慣れた人の姿がある。羽織を被る暇もなかったか、前髪は額に張り付き、襟巻の藍墨は平時よりも濃く見えた。
盆を返したような雨で辺りは白く煙り、雨粒が屋根を打つ音で耳が塞がれたようだ。四間ほど離れたこの場所では、仮令大声を上げたとしてもあの人までは届くまい。どこか隔絶されたところにいるような気になりながら、空を見上げ袖で顔を拭うその人を遠目にじっと見つめていた。影の者の性なのか、あの人は昔から視線に敏い。あちらが部屋に籠っていようがこちらが寝たふりをしていようが、物音も立てぬのに何故だかいつも気付かれてしまうのだ。
2245ここ数日の晴れ空にすっかり油断した。商人は手慣れた様子で商い物を内に引っ込め、軒を伝って家へと戻る子供たちがきゃらきゃらとはしゃぎながら駆けていく。つい先刻までの日差しが嘘のように、洛内の町はあっという間に夕立に飲まれてしまった。
通りの向こうに目を遣ると、見慣れた人の姿がある。羽織を被る暇もなかったか、前髪は額に張り付き、襟巻の藍墨は平時よりも濃く見えた。
盆を返したような雨で辺りは白く煙り、雨粒が屋根を打つ音で耳が塞がれたようだ。四間ほど離れたこの場所では、仮令大声を上げたとしてもあの人までは届くまい。どこか隔絶されたところにいるような気になりながら、空を見上げ袖で顔を拭うその人を遠目にじっと見つめていた。影の者の性なのか、あの人は昔から視線に敏い。あちらが部屋に籠っていようがこちらが寝たふりをしていようが、物音も立てぬのに何故だかいつも気付かれてしまうのだ。