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    1.5

    ytd524

    DONE五伏版ワンドロワンライ 第48回「嫉妬」

    ※パラレル設定
    ※支部投稿作品『絡繰街の人とヒト』の設定にて続編
    ※人間五条×アンドロイド恵

    1.5hほどかかっております、すみません…。
    多分これ単独でも読めますが、大元読んだ方がわかりやすいです、よかったらぜひ…!
    支部作品はこちらより→https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15079987
    登場人物

    先生(28) ……天才科学者。アンドロイドである恵を開発し、また絡繰街の運用を機械メインにした立役者。おおよそ百年前に他界した(とされている)。
    恵(?)  ……先生によって作り出されたアンドロイドのプロトタイプ。他のアンドロイドとは違い、自身の意思を持つ。絡繰街の中に立つ時計塔の中で暮らしている。動力源はゼンマイ。見た目年齢は15歳。
    五条悟(18)……絡繰街で生まれ育った機械のメンテナンス技師。実は先生が『若返りの薬』を使って新生児まで若返り、そのまま成長した同一人物。先生であった頃の記憶はない。一人称は俺。恵が好き。



     カチカチと、歯車が噛み合い回る音が響き渡る。幼い頃、五条はあまりその音が得意ではなかった。機械特有の、正確で無機質な音。それを聞き続けていると、何故だか何かに追われるような気持ちになったのである。
     そんな音が平気になったのは、はたしていつからだっただろうか。そんなことは考えるまでもなく分かりきったことではあるが、改めてその時のことを思い出したくて、五条はひとり思い出に耽った。あの時計塔の中で、まるで人形のように座り込んでいた姿を。背中に空いた穴 4917