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    1000円

    subaru_no_iine

    DONE以ぐだ♀ 書生×お嬢さん話おまけ
    ・ゆるふわ土佐弁
    ・ゆるふわデモクラシー時代
    ・1円=だいたい1000円
    お嬢さんが書生さんを連れて銘仙を買いに行く+未来の話です。とある企画展の影響を多分に受けています。お嬢さんには前衛的なものも華やかなものも大変に似合うと思います。「似合うちょります」としか言えない書生さんの気持ちわかるわ~
    デパートメントで銘仙を 父が藤丸本家から不機嫌な顔で帰宅した。
    「立香、百貨店で見栄えのいい反物でも買ってきなさい」
     また本家で[[rb:厭 > いや]]な思いをしたのだろう。
     父の本家への敵愾心はなまなかなものではない。
    「本家の娘がまた派手な銘仙を着ておった。あれが普段着だと、私たちや取引先に見せつけたいんだろう」
     またいとこに当たる本家の令嬢に、立香は悪感情を持ってはいない。ただ父や使用人たちが何かにつけ立香と比較したがるから、彼女の話が出ると落ち着かなくなる。
    「あなた、そんなにしょっちゅう着物を買ってばっかりじゃ立香のたんすがいっぱいになってしまいますよ」
    「着なくなったものは売るなり離れにしまうなりすればいい。以蔵のために荷物を寄せていても、まだ行李のひとつふたつなら置けるだろう」
    12040

    srzw_kanna

    MAIKING7/22-23開催予定のWebオンリーにて出す予定の新刊冒頭部分です。
    高専三年、何もかも嫌になった夏油が「もう嫌だ!!!現実逃避したい!!!猫ちゃんになりたい!!!」と思ったら、ご都合呪霊の力で本当に猫ちゃんになってしまう話です。
    全編夏油目線の悟硝本。8割シリアス、2割ほのぼの、悟硝1割位。ハピエンです。
    🛁さんに委託予定。文庫で100P前後、1000円台前半の予定です。
    猫になりたい一、天内理子と夏油傑

    「ハナちゃん、今日もふわふわだね! かわいい〜♡」
     耳馴染みがある、けれど長らく正面からは聞いていない声に気付いて、傑はそっと踵を返した。一瞬だけ、廊下の窓越しに硝子と視線が合ったが、少し呆れたように目を逸らされた。気付かれる前にと、足早にその場を立ち去る。悪夢のような夏からおよそ一年が経った。元・星漿体の少女に合わせる顔は、未だ見つけられていない。
     遠目に伺った理子の顔には、大きな銃創が残っている。大分薄くなってきたとはいえ、こめかみから唇の脇にまで走るそれはとても痛々しい。傷痕は天内理子が怪物の魔の手を逃れた証であり、間一髪で五条悟が介入した成果であり、夏油傑が己の責務を果たせなかった悪果である。
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