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    2月13日

    aonekoya_tama

    DONE2月13日のプラマニクスとエンカク
    弊社のふたりはできてます。
    プラマニクスが目覚めると下腹部が重苦しく、小用へ立つと水が真っ赤に染まった。
     荒野に停止したロドスの艦船、窓の外は雪を降らす余力もない、水気がすべて凍てついた灰色だった。
     濡れた服を着続けているように体が重く、冷たい。
     身支度を終えるとロドスに支給された端末が光っているのに気が付いた。
     妹から届いていた誕生日を祝うメッセージを眺める。
     プラマニクスは端末をデスクに戻し、両手で顔を覆った。掌の隙間からため息が漏れだす。
     違うわ、エンシア。私のお祝いはいつも明日だったじゃない――
     妹は、かわいい。良き家族でいられない自分の心がティースプーンのように思われる。


     エンカクの日課を知ったプラマニクスは傭兵だけではなく官軍の経験がありそうだと思ったことがある。
     六時の起床、身だしなみを整え、朝食を摂り、温室で鉢植えの世話をし、訓練室で体を絞り、自室に戻ってシャワーを浴びる。
     屋敷にいた護衛たちやクーリエ、マッターホルンは皆、定規で引いたような生活をしていた。
     だから、その時間に部屋を訪ねれば、必ず自室にいるとわかっていた。
     来訪通知を聞いてドアを開けてくれたエンカクは、 2406