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    ES

    saku0getu

    DONE日和と茨と凪砂

    日和が怪我をする話
    ES設立初年度晩夏
    それは真昼の月に似て 眩いライトが差し込む様を見つめ、朝日みたいで綺麗だ、なんて呑気なことを思った。
    「……日和くん」
     しゃがみ込んだ凪砂が心配そうに見上げて来る。そんな悲しそうな顔をしないで欲しい。決して君が悪いわけではないのだから。

     三日間に渡り開催されるEdenの単独ライブ。満員御礼で迎えた千秋楽も終盤に差し掛かっている。そのタイミングでトラブルが起きた。
     凪砂が見つめる先、椅子に座った日和の左足首は熱を持ち始めていた。ステージ後方にセットされている機材の位置がリハーサルのときとずれており、避けるために咄嗟に踏んだステップで捻ってしまったのだ。

    「殿下、少し触れますね」
     凪砂の横に膝をついた茨は一言断りを入れると手早く保冷剤で患部を冷やし、少ししてからサポーターで簡易的に固定した。そつのない手付きに感心する。最初に捻挫に気づいたのもおそらく茨だった。隣で踊っていたからかは分からないが、曲が終わると同時にアドリブでMCを挟んで日和が舞台袖へはける流れを作ってくれた。茨もだが凪砂もジュンもよく順応したものだ。ジュンに至っては今なおステージに残りひとりで場を繋いでくれている。
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    kneedeephigh

    DONE【Hizatteシリーズ】
    ・Hizatteとは私の作った架空ユニットです。夢ノ咲やESの世界線のユニットではありません。
    ・原作から設定を引き継いでいるものもありますが、基本的にオリジナル設定です。
    キャラの性格、口調等はおよそそのままですがキャラ同士面識がないことがあります。
    ・架空の人物が存在します。プロデューサーの性別はお好みで想像してください。
    Road to Hizatte ~episodo 0~ 冬の一大イベントであるクリスマスも終わり、世間は新しい年を迎えようと忙しなく動いている。しかし、一部の人間だけは暇を持て余していた。
     築六十年の雑居ビルにある、テナントの一角に彼らは集まっていた。おんぼろのドアに似つかわしくない、ピカピカのプレート。
     『ヒザムリンク芸能事務所』と書かれたその奥から、一人の少年の叫びが今日も聞こえてくる。
    「だから~っ! もう町おこしのイベントには出演なんてしないってば! 前にプロデューサーに言ったよね!?」
     姫宮桃李は渡されたチラシを見るなり、プロデューサーに詰め寄った。小柄な身体から煙が出ているのかと思う位、憤怒している。桃李の激怒をどうにかかわそうとするプロデューサーは、へらへらと苦笑いするしかなかった。事務所の空気が重い。
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    ltochiri

    DONE #星とあんずの幻想曲3 陸上部とあんず【移動】プチオンリー #君とどこに行こうか 展示作品です。(斑あんです)
    ざっくり夏〜秋くらいの設定です。
    ESビルの七階からロビー階まで移動している時の話です。
    ※イベント終了にともないパスワードをはずしました。当サークルまでお越しいただき、またリアクション等いただきありがとうございました!
    映画はラブストーリーがいい アンサンブルスクエアの拠点——通称、ESビル。そのフロアとフロアを繋ぐエレベーターは、到着が遅いことで有名だ。
     P機関のトップである『プロデューサー』は「修行のため」と言って階段を使うことがあるのだが、それはエレベーターが来るのを待ちきれなかったから、と噂を立てられてしまうほど。
     その話の真偽はともかく、ESビルで働く人々が、このエレベーターにひどく恨めしい気持ちを抱いていることに、違いはない。
     噂の『プロデューサー』も、今日はエレベーターに乗っていた。
     タイミングが良く、すぐにエレベーターが来たので運がいいと喜んだのも束の間。あんずは今、ひどく焦っていた。
     七階でエレベーターが止まると、ドアが開き、その向こうから三毛縞斑が現れた。長身の彼を見上げるスタッフたちを通り越して、斑はエレベーターの隅で肩を縮こまらせながら立っているあんずを見つけておや、と思った。ホールハンズで見た予定では、彼女はこの後、十二階に用があるはずだから。
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