Daybit As A "Neural Cloud" C-Doll"Daybit"
Company: 42Lab
Company’s Department: Department of Lore
Model: LAR1 (Lore Archivist and Researcher)


The LAR1 is a custom-made research Doll of 42Lab, specifically created to support scientists working in the recently-established Department of Lore. Combining state-of-the-art technologies such as read-write memory to store vast amount of information, keen perception for artifacts which have yet to be studied by any organization of science, and sensibilities for mythological studies, the proposed design for LAR1 was initially a tough one to follow up for the company. Furthermore, much like the “Unknown Organism Investigation” project headed by Reed, OOParts study was also an unpopular if not extremely divisive project among the company’s researchers. However, the Department of Lore’s head scientist and the leader of OOParts study team incessantly pushed for the realization of the Doll’s design until the company finally approved his proposal and created LAR1.

カランカラン。
美容室の入口の扉に取り付けられているベルが軽快な音を鳴らす。床に落ちている髪の毛を掃いていたデンジはモップを壁に立て掛け、そそくさと入口へと向かう。
「いらっしゃいませ！お名前を伺っても良いッスか？」
「17:30から予約している早川です。」
「ハヤカワさんっすね…、予定表に名前はっと…お、あった。それではあそこにあるロッカーに荷物を入れちゃってください！」
「わかりました。」
早川、こと早川アキは指し示されたロッカーへと足を進め、その内の1室を開け、コートと鞄を起き、鍵を閉める。そのタイミングで丁度、デンジが後ろから声を掛けた。
「んじゃ、こちらへ！」
所定の席へと歩いていくデンジの後ろを、アキは付いていく。デンジは椅子をアキの方向へと回転させた。

I offer you my all .　長く保つ様に魔法処置が施された赤い撫子を指先で愛で、ザルはその隣に同じ処置を施した赤いガーベラを添えた。同じ赤い花ではあるけれど、色合いと種類が違うからか、見ていて飽きない。宮にある花瓶で活けられるほどの茎の長さがないので、少し迷ってカップに活ける事にした。
　白地に素朴な金の装飾の小さなカップに、ちょこんと並ぶ二輪の花。つい先日送りあったこの花のやりとりを思い出し、自然と頬が綻んだ。
　
「……やはり、専用の花瓶を拵えるか」　
　
　ナルはそう言って、掌でおおよその寸法を測り始めた。うんうんと唸りながらも、なるべく花を傷めないように触れず、宙で指を動かしている。
　
「このままでも十分ではないか？」