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    にの

    ayanashi_k

    SPOILERカヴェアル新刊、「君色のプレゼント」にノベルティとして付けている小冊子(小説)の中身を期間限定で全文公開します。
    副題、カーヴェ先輩の前日譚。

    ※製本版とは収録方法の都合上、一部改行や空白の入れ方が異なりますが、文章の内容はそのままです。

    こちらの小説が付いてくる新刊の通販はこちら→https://ecs.toranoana.jp/joshi/ec/item/040031133762
    恋情オーバーフロー昔、アルハイゼンとまだ共同研究を進めていた頃のことだ。
    当時の僕は何度も彼に贈り物をしていた。
    カフェで売っていた新作の焼き菓子だとか、道端で見かけた綺麗な花だとか、本の栞だとか。それこそ思いつく限りありとあらゆるものを彼にプレゼントしたはずだ。
    恋人だった期間にはより顕著に、世話を焼きたいのもあって事あるごとに何かを渡した。
    あまりに頻度が高すぎて、当のアルハイゼンからは苦言を呈されることもあったくらいだ。
    そんな中でもとりわけ、強く記憶に残っている贈り物がある。
    あれはまだ付き合い始めたばかりの頃に何気なく贈った物で、当時、季節はちょうど秋から冬に変わり始める頃だった。
    僕の前では比較的表情を変えていたアルハイゼンが、ムッとした顔のままずっと静かで、話しかけても短い返事しか返ってこなくて、何か怒らせたかと焦ったのを覚えている。
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    なんこつ

    DONE昭アニのつばめ×サクラ(×つばめ?)設定。
    昭アニ12話から34話の間くらいの話です。
    ディスコでのサクラ先生はあまり婚約に乗り気ではなさそうだったのに、34話の海回ではやけに仲がいいし、後に惚れ薬を使用した疑惑も出てくるのはなんなんだ?と思い、むしろ惚れ薬を使いかけたのがつばめだったらどうだろう?というのが書いてみたきっかけでした。
    つばめがだいぶ情緒不安定です。捏造設定も多々あるので注意。
    愛に気づいてください彼女を愛していた。心の底から愛していた。
    この先、一生を共にする覚悟だってできていた。
    それは彼女も同じだと思っていた。
    あの時、二人は正式に結ばれるはずだったのだ。


    『おぬしと婚約すると完全に決めたわけではないぞ』
    『つばめよ、修行しなおしてこい』



    どうしてこうなってしまったのだろう―


    友引にひっそりと佇む洋館。その寝室に男が一人。尾津乃つばめは、まるで生気を失ったかのように無気力に横たわっていた。

    とある日のディスコでの出来事。彼は愛する彼女であるサクラとの婚約を認めてもらうため、その伯父である錯乱坊に霊能力の腕を披露する予定であった。彼女のために西洋へ留学し修行も積んできた。ここで華麗に術を披露し、婚約を成立させる。はずだった。
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