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    木枯らし

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    TRAINING10/29ワンライ
    お題【木枯らし・ふわふわ】
    東京で事件を解決した後ホテルに泊まった狡噛さんと宜野座さんが、ノナタワーを見て縢くんを思い出すお話です。外外です。
    君を喪う 木枯らし一号が関東に吹いた時、俺たちはたまたま公安局との合同捜査で現地にいた。そんな日に懐かしい面々との再会もそこそこに俺たちは仕事に向かうことになったのだが、その任務については守秘義務があるし、霜月もいい顔をしないだろうからここでは割愛しておこう。
     ただ、俺たちに割り振られたのは厄介な仕事だったことは確かだ。だからこそ行動課が呼ばれたのは分かっていたが、街中や廃棄区画を走り回らされたし、慎導らとともにドローン頼りでない、熱心な聞き込みまでやらされた。そのおかげで無事犯人は捕まり事件は解決し、俺と狡噛は今、騒がしい喧騒が消えた夜の東京で、霜月がとってくれたホテルにいる。
     てっきり潜在犯である俺たちは執行官官舎にでも押し込められると思ったのだけれど、外務省とパワーゲームをする公安局は俺と狡噛、そして須郷を他省庁の特別捜査官であることを重視したのだろう。その結果がこのホテルなのだろうと、俺はいやに豪華なアメニティを見て思った。公安局にツテを持つ入国者が開いたこのホテルは、嫌味なくらい何もかもが丁重で重厚感があり、そして高級だった。
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