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    のっけ

    SINKAIKURAGESAN

    DOODLE落書きもどきの小説をのっけていくだけのこれ。ただのうちよそ二次創作。CPはおそらく乱雑するかも。
    紅茶のお供のクッキー代わりにでもどうぞ。
    さっくり一口小説【赤い味のキスを】鈴雪
     ベーゼ、口吻、接吻、ちゅー。いわゆるキス。生まれてこの方そんなものは文字の上でしか見たことが無かった。初めてのキスはレモンキャンディの味だなんてそんなことを言われたところで想像なんかつかなくて。
    「なら、してみるか?」
    「は?」
     くす、と笑いながらそいつははたはたと己を仰いでいた扇子をこちらに伸ばして首筋をなぞる。これが他の誰かだったら迷わず抵抗するのだが、相手が相手で抵抗する気なんて一切起きず。そのまま、今はただのアクセサリーとしてしか存在していない十字架と俺を繋ぐチェーンを引っかけて引っ張る鈴は楽しそうな笑みを浮かべていた。
    「はは、全く。邪魔じゃのう」
     そうは言うものの、本当に邪魔だと思っているようには思えず口を開こうとした瞬間にぐ、と、まるで飼い犬のリードを引っ張るかのようにくるりと器用にチェーンを扇子に一周巻き付けて互いの顔が近くなる。零れたのなんて驚きで声にならない声のみ。あー、こいつやっぱ顔がいいななんて思ったのもつかの間、唇が重なった。ぐわりと体の体温が上がる。自分の少しだけかさついた唇と鈴の薄い唇が触れては、離れ、そんな啄むようなキスを繰り返していくうちにふと口を開けた鈴はそのまま下唇に噛みつく。
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    ちょびを

    DONE祓本パロ。悟が収録中に日ごろの傑への不満を訴える話。前後の話2本ほどまとめて支部にのっけます。
    ちどりさんの某番組ネタとか諸々参考にしてます
    来週もまた見てくださいね! カチンコが鳴り、スタジオに心地よい緊張が広がる。
     女性アナウンサーが透きとおった声で口火を切った。
    「さぁて始まりました、『これだけ言わせて!』今週はゲストに俳優の七海健人さん、灰原雄さん、そして女優の家入硝子さんをお迎えしてお送りします」
     セット外にいるアシスタントがタオルを振り、観覧席から拍手と黄色い悲鳴があがった。順調な滑り出しにアナウンサーは小さくうなずいた。横一列に並んだゲスト席を向くとわざとらしく目を見開き、上ずった声を出す。
    「ってあれ、五条さん? なぜゲスト席に座っているんです?」
    「どーも」
     軽快に手を振る五条悟と私、夏油傑のお笑いコンビ祓ったれ本舗。
     2人がメインMCを務める冠番組『これだけ言わせて!』は、ゲストが持ち込んだ提言を面白おかしくイジり、番組内で叶える構成になっている。モテないと悩んでいる先輩芸人がいれば大改造に取り組み、いっぱい食べられるようになりたい! と言うゲストがいれば、私と悟も1週間のフードファイトに付き合ってきた。
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