ばうむ
まかろ
MOURNING百古里のバウムクーヘン期のSS 6/13ひとり旅で女の子に出逢うやつ
百古里のひとり旅 考え事が際限なく湧きすぎて仕事に支障が出始めた。ミスの内容が些細な見落としや取り違えで済んでいるうちに、なんとかしなければならない。
こんなときどうしたらいいのか、百古里もなんとなくわかってきている。一旦事務所から離れて冷静になる、それに越したことはないだろう。
上司に休暇を申請した。条件付きで許可が出たので、レンタカーを予約した。一泊二日の旅程で、百古里は久しぶりに一人旅を決行する。
こういう時、行先は特に決めない。道路標識で気になった地名を目指してもいいし、海や山や川などを目指してもいい。休暇の取得条件が『美味しいお土産を二人分買ってくること』だったので、最後にそれだけ忘れないようにしよう。
17239こんなときどうしたらいいのか、百古里もなんとなくわかってきている。一旦事務所から離れて冷静になる、それに越したことはないだろう。
上司に休暇を申請した。条件付きで許可が出たので、レンタカーを予約した。一泊二日の旅程で、百古里は久しぶりに一人旅を決行する。
こういう時、行先は特に決めない。道路標識で気になった地名を目指してもいいし、海や山や川などを目指してもいい。休暇の取得条件が『美味しいお土産を二人分買ってくること』だったので、最後にそれだけ忘れないようにしよう。
まかろ
MOURNINGデート服描いた時に一緒に書いたSS、付き合う前なので百古里がひとりバウムクーヘン状態一応ハニビのげんみ❌
ひよすがデート服SS◆ひよすが◆
休日の朝。
静かに読書を楽しんでいた百古里の部屋のドアが突然バーン! と開け放たれる。
「ひえ!?」
「すがり! でかけるわよ!」
楽しそうにやってきた日和の姿に、思わず目が釘付けになる。柔らかいクリーム色のトップスは普段は着ないようなひらひらしたデザインで、襟ぐりが大きく開いているが上品な印象だ。百古里が贈ったネックレスをつけてくれているのがわかり、どくんと心臓が跳ねた。
ハイウエストのスカートはレースアップをアクセントにしたAライン。日和の動きに合わせて波打つように揺れるターコイズブルーは、この季節の海を思わせた。百古里の好きな色だ。
とても可愛い。
その一言に集約してしまうのが勿体ないくらいに、好ましい。
2260休日の朝。
静かに読書を楽しんでいた百古里の部屋のドアが突然バーン! と開け放たれる。
「ひえ!?」
「すがり! でかけるわよ!」
楽しそうにやってきた日和の姿に、思わず目が釘付けになる。柔らかいクリーム色のトップスは普段は着ないようなひらひらしたデザインで、襟ぐりが大きく開いているが上品な印象だ。百古里が贈ったネックレスをつけてくれているのがわかり、どくんと心臓が跳ねた。
ハイウエストのスカートはレースアップをアクセントにしたAライン。日和の動きに合わせて波打つように揺れるターコイズブルーは、この季節の海を思わせた。百古里の好きな色だ。
とても可愛い。
その一言に集約してしまうのが勿体ないくらいに、好ましい。
松島 月彦
MOURNING【合作】バウムクーヘン【フリードとヒルダ】古林さんとロジウムさんに「合作しませんか?」とお声を掛けていだいて書いた小説の再掲です。後日この小説をお二方がそれぞれ漫画化してくださったのですよ……良いでしょう……ふふん。◇ ◇ ◇
滅多なことでは沈まない代わりに、一度沈んだが最後、浮上するのは難しい。
だいたい自力では立て直せないことがほとんどで、今も昔も、私自身この性格があまり好きではない。
「どこもおかしくないか? ピョン★」
「フフフッ、バッチリきまってるよ」
アイロンのきいたスーツを着込んだフリードさんは、今日は誰かの結婚式に呼ばれている。互いに騎士をつとめていれば共通の友人や仕事仲間も多いけれど、それでもそれぞれしか知らない友人もいて、今日はフリードさんだけがお呼ばれしたのだ。
「飲みすぎないでね」
「分ってるピョン★」
「新婦さんの友達ばっかり見てたら駄目だよ?」
「うーん、善処はするピョン★」
ピカピカに磨かれたフォーマルシューズを履いたフリードさんが出ていくのを、宿舎の玄関で見送った。
扉の向こうに見えた空はカラリと晴れていて、きっと素敵な結婚式になるだろうな、と思った。領地の端っこまで出張していっているエルドゥールさんたちも、そろそろ馬車が目的地まで着いただろう。
今日は宿舎に非番の私一人っきりだ。
「休日返上なんだけどね」
騎士とはいえ実戦ばかりが仕事ではない。デス 1962