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    アルバイト

    ichikaobm

    DONE南の島で別荘コーディネートのアルバイトをしてる殿下がルくん(お付き合いしてる)に叱られる話
    楽園【ディアルシ】「何か俺に言うことがあるんじゃないのか?」
     そう言ったルシファーはとても怒っていた。もしも私が人間だったら、きっと畏怖で気絶していたと思う。
    「る、ルシファー……君、そんないつも通りの格好で暑くないのかい? 売店にアロハシャツも売ってるよ……?」
    「俺の服装なんてどうでもいい。今は君の話をしているはずだ」
     一応の気遣いをぴしゃりとはねつけられ、しょぼんと眉毛が下がるのを感じた。
     う、とルシファーは呻いたけれど、詰問を止めるつもりはないようで、腕を組んだまま私をぎろりと見下ろしている。
     ちなみに現在、私はアルバイトの合間、カフェで休憩を取っているところだった。
     黄昏空が見えるテラス席で、スモーク暗黒ガチョウのクロワッサンサンド(ピクルス抜き)を食べるこの時間は、ここ最近の私のお気に入りだ。だから、カフェに来たときは大体これを注文するのだけれど……さっきまでとても美味しく食べていたけれど……音もなく忍び寄ってきたルシファーに詰め寄られている今は……味がちょっとわからないな……。
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    fujoshi_yametai

    MOURNING社食アルバイトのニ×社長の燐
    この後燐はニと出かけたりするようになるがお金を渡しちゃってニもフーンってなって拗れたりするけど最終的にはラブラブになる予定だったやつの超冒頭
     敷かれていたレールの上を歩き続け、思えばずっと一人だった。叩き込まれた勉学、作法、ありとあらゆる習い事の数々は息苦しくてつまらなくて、然りとて正しきを信じて励んだ少年時代は何一つとして胸を躍らせた思い出はない。学友達は晴天の下に笑い声を響かせ肩を組み、小突き合いながら下校しているというのに、俺は学校から少し離れたところに停車した自家用送迎車で家と学校の間を無機質に往復していた。まるで運搬のようだ。徒歩で帰るとギチギチに詰められた家庭教師の時間に間に合わないので誰かと和気藹々談笑しながら帰るなど以ての外だった。そもそも喋る相手もいなかったけれど。
     背丈がデカくて威圧感がある、面白いことの一つも言えないガリ勉。そりゃあわざわざ話しかけたくはないだろう。隣の席の女生徒が落とした消しゴムを拾えば、または学年トップの成績が貼り出されれば、あるいは登校時に車から降りた時だって人々は俺を遠巻きにひそひそと耳打ちをし合う。「また天城だよ」と聞こえてくる声をなるべく通さないように目線を下げて、しかし背筋を曲げようものならどこからともなく父の罵声が飛んでくる気がしてそれは出来なかった。
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