Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    冴羽獠

    Sasame

    DONE細雪んとこの獠香ちゃんさんは『浮気性』をお題に、140字でSSを書いてください。
    #shindanmaker


    原作以上の獠香ちゃん
    「香ちゃんってば、浮気性だったのね」
     あたしが持つスマホを覗き見した後、獠ちゃん悲しい……と、泣き真似をする獠に冷たい視線を向ける。
    「何言ってんの?」
    「おまぁこの前、新宿駅でナンパされてついて行こうとしてだろ?」
    「あれはナンパじゃなくて、ただ道を聞かれただけよ!」
     はぁ、と獠は息を溢して「とにかく今後男に道案内するな」と言われた。
    「あのね獠、あたしが浮気性なら今頃ここに居ないわよ!」
    「はぁ? それどう言う意味だよ?」
    「あたしが獠以外の人に興味がないから今でもここに居るんでしょ!」
     もう少しあたしを大事にしろ! と獠に向かって手元にあったクッションを投げたけど、簡単に受け止められた。
    「言ったな、じゃあお望み通りに」
     にやり、と獠が笑う。
    「えっ?」と声が出ると同時に獠の腕の中に閉じ込められた。
    「今からたぁぷり分からせてやるよ」と今度は肩に担がれ向かった先は獠の部屋。
    「ちょっ! 離してよ! 獠!!」
    「だぁめ! 香が浮気しようなんて考えないようにしないとな!」
     必死の抵抗も虚しく、翌朝、獠のベッドの上で「10%しかなかったのに……」と呟くと獠はそれさえも駄目だと 552

    Sasame

    DONE朝の呟きを書いてみました(日付変わっとるw)
    恋人以上の獠香ちゃん?
    リビングの出窓の縁に座り、獠は空を見上げていた。
     風と共に過ぎ行く雲を眺めていると最愛のパートナーが声を掛けてきた。
    「獠? 何かあるの?」
     座ったまま動かぬ獠の横に立ち香か言葉を落としても反応は薄い。
    「あれ」
     獠の指先が空を指す。何かあるのだろうかと香は少し膝を折り窓の外を覗いて見ても何もない。
    「もぅ、何があるのよ」
     何かを見つけた本人に問おうと獠の方へと顔を向けると同時に唇が重なった。
    「……………」
    「さてと、デートにでも行こうかなっ」
    「……は?」
     今、香は獠にキスをされた。なのに今からデートだと言ってドアへと向かう獠にミニハンマーを投げるべきかと考えていると、獠が香の方へと振り向き「何やってんだ、行くぞ」と言う。
    「……えっ?」
    「えっ? じゃねぇよ。俺とデートするの嫌なのかよ」
     獠の手が香へと伸ばされる。
    「え……嫌、じゃない……」
    「だったら、ほれ。行くぞ」
     獠は動かない香の傍に立ち、細い肩を抱いて共に歩く。
    「もう、あの時とは違うからな」
    「あの時……?」
     あの時、日付が変わるまでデートした女性。今、捉える姿は同じ瞳の色に同じ唇。
     触れたくても触れ 603

    Sasame

    DONE久しぶり?にお題なしで書いてみました。
    いちゃつく獠香ちゃん。
    『彼女が可愛いって思う時はいつですか?』
     テレビから流れ出る言葉に、あたしはコーヒーカップのふちに唇を当ててる横で獠がゴソリと動く。
    「キスをねだる時」
     耳元で聞く言葉に思わず、ブッとコーヒーを噴き出す。
    「なっ? なっ??」
     顔が赤くなっているのが自分でもわかる。
    「ん〜、今の顔もいいな」
     ニヤリ、と笑いて近づく獠の唇に手の平を押し当て距離を開ける。
    「ちょっと! 揶揄うのやめてよ!」
     手首を掴まれ獠の唇から手が離れ「揶揄ってねぇよ。いつも香からおねだりしてくるじゃん」
    「うっ……違う、わよ……」
     獠とキスをするようになった時、恥ずかしくて目を固く瞑っていた。
     獠は軽く笑って唇を重ねてくれる。それからだいぶ慣れた頃、ジッと獠を見つめているとリップ音さえも鳴らないキスをされるようになり、今もそれは続いている。
     切っ掛けは獠の瞳の色が綺麗だと見つめた事。キスをしてもらうつもりじゃなかった。
     でも、その時の獠はいつもより優しく笑ってキスをしてくれる。それが嬉しくてあたしの方から獠に顔を近づけ鼻先が触れそうな距離で止まる。
    「今日は香から」
     して? と甘い言葉に唸っても獠 1098

    かほる(輝海)

    DONEシティーハンター
    冴羽獠×槇村香
    原作終了後だけど、関係性はプラトニックでも一線超えてても、どちらでも可。

    香ちゃんが編むマフラーにソワソワする裏世界ナンバーワンの男😂
    ある日、散歩から帰ってくると、香がリビングで編み物をしていた。平面で長方形の形をしたそれは、マフラーに見えた。

     香は、手芸が得意だ。俺を模したマスコットやストレス解消用の人形なんかも作っている。服やズボンに穴が開いたとしても、縫って修理をしては使い続けている。そういや槇村も、穴の開いた靴下を繕って履いていたっけな……。いくら俺が「貧乏くさいから止めろ」と言っても、「直せばまだ履ける」と、頑なに言って聞かなかった。兄妹揃って、ものを大切に使うと言うことは、身に染み付いているらしい。

     そんな香のことだから、別にマフラーを編んでいても驚くことはないのだが、問題はその色とサイズだ。太めの毛糸でザクザクと編まれたマフラーは、やや幅が広い。しかも、色が鶯色と来たもんだ。……これ、どう見ても男物のマフラーだろ。
     だが、残念なことに俺はマフラーを使わない。首の辺りがチクチクするから嫌いなんだ。一体お前は、誰にマフラーを編んでいるんだ……?
    「あ。おかえり」
     香が手元から顔を上げて、俺に声をかけた。今、俺に気づいたわけでもねぇのに、わざとらしく言うところが何とも腹立たしい。
    「……おぅ」
      2343

    かほる(輝海)

    DONEシティーハンター
    冴羽獠×槇村香
    原作レベルでも原作以上でも。

    例のマフラーについての捏造話。
    『……これ、お前にやるよ』
     遡ること数週間前、あたしはリビングで突然、獠に紙袋を押し付けられた。中を覗くと、黄色いマフラーが入っていた。これってまさか、獠からのプレゼント……? でも、その日はあたしの誕生日でもなければ、クリスマスでもなかった。
    『どうしたの、これ……』
    『キャバレーの福引で当たったんだ。どうせ俺は使わねぇしな。気に入らないなら捨ててくれ』
     獠はそう言い残して、リビングを出ていった。

     あたしのために選んでくれたわけでもなく、邪魔なものを押し付けられただけ。ほんの数十秒前までは、喜びで満ちていたあたしの心が、急激に冷えていった。それでも、獠がくれたものだし、捨てるのも忍びなく……。なんだかんだ言って、獠があたしへ初めてくれたプレゼントでもあったし、あたしはそのマフラーを大切に使うことにした。

     しばらくして、あたしはそのマフラーを身に着け、キャバレーへツケを払いに行った。ママへ直接マフラーのお礼を伝えたら、怪訝な顔をされた。
    『そんな福引、うちの店ではやってないわよ。よその店の間違いじゃない……?』
     いや、聞き間違いは無いはずで、獠は確かにここの店だと言ってい 1560

    かほる(輝海)

    DONEシティーハンター
    冴羽獠×槇村香
    原作以上の関係

    新聞でとある記事を読んだら、急に滾ってきた(*´ω`*)

    いくつになっても手をつなげる人がいるってのは幸せだよね。
    冬の足音が聞こえ始めた、新宿の街。街路樹の銀杏も黄色く色づき始め、冬支度を始めていた。
     朝もめっきりと寒くなり、いつもは早起きの相棒も、俺の懐へ潜り込んでは束の間の二度寝を楽しむようになっていた。うっかりそのまま香が寝入っていたら、遠慮なく俺が「朝の運動」へ誘っていたのだが、最近は少し学習したらしい。ウトウトした後に慌てて飛び起き、慌ただしくベッドから逃げ出していくことがほとんどだった。
     午前中はダラダラと過ごし、午後の伝言板チェックへ出かけた香から少し遅れて、俺は家を出た。吹き付ける北風は、頬を切るような冷たさだ。つい俺も、両手をポケットへ入れたまま、背を丸めて歩いちまう。顔を上げようにも、街を行くもっこりちゃんは、あからさまに露出度も下がり、ちっとも目の保養にならねぇ。ここは温かな飲み物でも飲みながら、ついでに冷えた身体を温め合うのが一番いい。……となれば、まずは相手を探さなければ!
     俺はもっこりが立ち上がるかの如く顔を上げ、辺りの女を物色し始めた。
    『あっ! りょぉーっ!』
     遠くから名前を呼ばれたような気がするが、あえて聞こえないフリをする。早くもっこりちゃんを見つけて、 2364

    かほる(輝海)

    DONEシティーハンター
    冴羽獠×槇村香
    原作以上の関係

    ワードパレット
    13.水星
    目線/薬/水曜日
    今日、水曜日はドラッグストアの特売日。あたしはチラシの隅々にまで目線を走らせ、買うものをピックアップしていった。消毒薬、ガーゼ、包帯、綿球、絆創膏……。あってもあっても、足りやしない。だから、安いときにまとめて買いだめをしなきゃ。使用期限なんて気にしない。だって、ほとんど使い切っちゃうもの。
     目星をつけたものをメモして、チラシを畳もうとしたら、ある商品にあたしの目が釘付けとなった。
    「ロー、ション……? 潤いを、補う……?」
     使ったことが、ないわけじゃない。獠がどこかから仕入れてきて、お風呂場で使ったの。……後の掃除がとっても大変だったから、使用禁止にしたけれどね。
     確かにあれはぬるぬるしているけれど、潤いとは少し違う気がする。獠の使い方は、正しい使い方とは違うのかしら……?
    「おまぁにはいらねぇだろ? いっつもシーツがお漏らししたみたいに……ぐへぁ!」
     いきなり背後霊のように現れた同居人を、あたしは黙ってハンマーで叩き潰した。結局その後も、ローションの正しい使い方はわからず仕舞いだった。

       了 461

    かほる(輝海)

    DONEシティーハンター
    冴羽獠×槇村香
    奥多摩後

    ワードパレット
    16.火星
    歩道橋/幻/陽炎
    陽射しが強く、陽炎が立つほどに暑かった、とある午後。俺はフラフラと歩道を歩いていた。何か楽しいことはねぇかな〜と思った次の瞬間、俺の視線が少し先にある歩道橋へと釘付けになった。あれは、幻か……? 歩道橋の階段からむっちりとした女の尻が「生えている」。タイトなミニスカートに浮き上がる丸みを帯びたラインと、そこにわずかに浮き上がる谷間の筋が堪らない。よくよく見てみれば、女は歩道橋の階段に足を掛けて、靴紐を直しているようだった。俺はダッシュで駆け寄り、その尻へ飛びついた。
    「もっこりヒップのお姉さぁん! ボキちゃんとデートしよぉ!」
    「えっ? 獠っ⁉」
     女が振り向いた瞬間、俺の顔が引き攣った。もっこりヒップの持ち主は、香だった。
    「げっ……!」
     俺が空中で身体を反転させるよりも早く、香が使い慣れた相棒を召喚した。
    「ついに見境がなくなったか! このもっこり変態がぁぁ!」
     振り下ろされたハンマーは、きれいに俺の後頭部を捉え、俺は轟音とともに地面へめり込まされた。うーん。香の尻に飛びつくなんて……。俺、もう我慢の限界かも……。

       了 474

    かほる(輝海)

    DONEシティーハンター
    冴羽獠×槇村香
    原作以上の関係

    獠と香ちゃんが好きなかほるさんには「ほら、目を閉じて」で始まり、「ここが私の帰る場所」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば3ツイート(420字)以内でお願いします。
    #書き出しと終わり #shindanmaker
    https://shindanmaker.com/801664

    だって、好きなんだもん(*´艸`*)
    しょうがないよね😂😂
    「ほら、目ぇ閉じろよ」
     いくらキスをするときは目を閉じるのが礼儀でも、それはできない。真っ昼間の明るい獠の部屋で、なぜか獠に押し倒されているあたしは、獠を睨みつけていた。今、この状況で目を閉じてしまったら、それは同意として取られてしまうに違いない。それだけは嫌だ。まだ、昼から伝言板を見に行かなきゃいけないし、ビラ配りもしたい。あんたとここでもっこりが始まっちゃったら、それが全部できなくなる。
    「つまんねぇ意地張ってると、襲っちまうぞ?」
    「最初からそのつもりのくせに!」
     両手で押し退けたって、獠の身体はびくともしない。首筋にキスをされたら、力が入らなくなる。
     どうしてこの男は、いつもこうなんだろう。そんなに心配しなくても、あたしはもう、他に行く場所なんてないのに。あたしが愛しているのは、獠だけ。毎夜毎夜、そう言ってるじゃない。あたしはずっと、獠のそばにいる。夜になれば、あたしは必ずここへ帰ってくるわ。だって、ここがあたしの帰る場所だもん。

       了 434