Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    浅草

    tuna_kan

    DONEあせけん第1話が大好きすぎて河原のシーンから麻子さんの部屋までのくだりを漫画だと100年かかりそうなので文章にしました。やはりね河原で相当盛り上がってジリジリしないと部屋に上がるまで行かないと思うんですよ。このためだけに浅草橋まで河原を見に行きましたとも。アホやな。
    六月蜜月 ようやく息が落ち着いてきた。情事の後、香太郎のそばでまどろんでいるこの時間が麻子は好きだった。麻子はうつ伏せの半身を起こすと香太郎の顔を覗き込んで聞いた。
    「今日、何の日か覚えてる?」
     小首をかしげる仕草に目を細めると香太郎は麻子を引き寄せそのまま身体ごと自分の胸の上に乗せた。お互い汗でしっとりしている。交わった後の麻子のにおいや密着する胸の感触にニヤつきながら香太郎が答えた。
    「麻子さんと初めてした日」
    「正解です」
    「ご褒美は?」
     ちゅっと音を立てて軽いキスをする。香太郎が両手でペタリと麻子の尻の丸みを抱え込んだ。
    「麻子さんのお尻はひんやりしてて気持ちいいなあ」
    「えっち」
     子どもを作ろうと避妊をやめて以降、睦あう回数が増えて、出会った頃のようにちょっとしたきっかけで求めあってしまう。薄いラテックス一枚を外しただけでここまで悦びが増すとは思いもせず、新婚旅行には行かなかったが、自宅でとろとろと溶けあって滴るような蜜月をすごす事に二人とも満足していた。
    6258

    pluto__iv

    MENU無惨受愛展示小説リンク集
    🌟は無惨様の解釈の割合が多めの話です。オススメ

    『落椿』: 潔い死についての会話から無惨様の過去に触れる話。ちょっと暴力描写あります。うっかり無惨様の激情に触れたい人向け
    https://poipiku.com/1791508/4059890.html

    『花見』: お花見と太陽を克服する気概の話。陽光を恐れる無惨様を励ましたい人向け
    https://poipiku.com/1791508/4124840.html

    🌟『沈思』: 琥鴞くんが無惨様を撫でながら色々考える話。こきょむざを知るのにオススメ!
    https://poipiku.com/1791508/4266440.html

    『病苦』: 無惨様の生前の苦しみの回想と、これからの話。人間無惨様の苦悩に思いを馳せたい人向け
    https://poipiku.com/1791508/4473502.html

    🌟『憧月』: 琥鴞くん視点の独白。無惨様の強さを讃えて危うさを心配する人向け
    https://poipiku.com/1791508/5346322.html

    『彼岸』: 原作最終巻読了後に書いた三途の川とこきょむざの話。本編終了後無惨様を労いたい人向け
    https://poipiku.com/1791508/5386174.html

    『羽化』: 人間琥鴞くんに出奔を唆す無惨様の話。背徳的で甘美な未来への想像を喚起させて道を踏み外させる無惨様を見たい人向け
    https://poipiku.com/1791508/6625326.html

    🌟『覗淵』: 死へのトラウマが再発した無惨様を宥める琥鴞くんの話。ちょっと暴力表現あります。浅草路地裏無惨様の恐怖心に感じるところがあった人向け
    https://poipiku.com/1791508/6792989.html

    『啼梟』: 琥鴞くんの利用価値を喜ぶ無惨様の話。実用主義の無惨様がときめいてるところを見たい人向け
    https://poipiku.com/1791508/6868556.html

    pluto__iv

    DOODLE鏡に映った自分の姿が人間の頃に重なり取り乱す無惨さまと、その激情を受け止めて落ち着かせ向き合う手伝いをする琥鴞くんの話。
    浅草の路地裏での感情発露を受けて、むざさまが人生をこよなく愛せるようにと祈りを込めて書いた文字の改変・供養小説。
    もともと漫画にする予定だったネタなので、最初の方は台詞が小説にそぐわないかも……見逃して……


    元ネタ: 恩師から貰った、因果の意味付けの逆転の言葉
    2021/2/26
    覗淵「違う違う違う違う!」
     叫び声が響いた。続いて鈍い音。
    「私は違う!今の私は!もう昔とは違う! 私は永遠に生きられる! 死にはしない! 私は生物の限界を超えた! 私は夜の闇から死を追い遣った! いずれ太陽からも奪ってやる! 死ぬなどありえない! 私に終わりは訪れない、常に最盛期であり、邪魔する者は全て滅ぼす。わたしにはその力がある。惨めに病に倒れ伏すなどありえないのだ……。もうむかしとは違う……わたしこそが黄泉から最も遠く、いずれ死を永久に追放する存在なのだ……」
     鏡を殴り飛ばした無惨が、長い髪を振り乱していた。正気を失ったように何事かを小声で呟いている。右手の甲から血が滲んだままで、止血する余裕もないようだった。何事かと襖を開けた琥鴞こきょうを、無惨は恐ろしい形相で睨みつけた。
    1659