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    火力

    ParAI_t

    DONEとろけるような / クロアス

    某スケブでテンションブチ上がったので書きました。
    いつも通り、来年まで今年のバレンタインなので何も問題はなかった(問題しかない)
    キャラスト版の火力ましましビス殿ならこのくらいいけんじゃね?ってなったので、なんかやたらと甘いビス殿に仕上がりました。
    ま、バレンタインだからいいじゃろ←
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    眠る時間の少し前。
    後ろ手に何かを隠し持ち、動きまで若干ぎこちなくなったアステルに、クロービスは苦笑する。

    「渡すのならば早くしたらいいだろう」
    「こ、こういうものは、緊張するものなんです!」
    「…そういうものかね」

    アステルは目を伏せ頬を染めて、恥じらいながら俯いている。最初は、今更照れることだろうか、と冷静だったクロービスも、落ち着きに揺らぎが生まれていた。わかっている答えを受け取るだけだというのに、妙に歯がゆくもどかしい。すっかり気恥ずかしさに包まれた二人は視線が合うと、緊張の糸が切れてどちらともなく笑いあった。

    「ふふっ、バレンタイン、です」
    「ああ、ありがたくいただこう」

    笑みをこぼしながら、クロービスは渡された包みを開ける。中には一粒のチョコレートが鎮座していた。職人の技巧が尽くされているであろうそれは、見た目にも繊細で美しい。

    「チョコレートは安眠効果もあ 830

    ParAI_t

    DONE琥珀色の魔法 / クロアス

    クロービスさんキャラスト公開記念第三騨!
    厄介な案件の追記のあまりの火力に震えつつも、厄介な案件~クロービスの失態の間のつもりです。
    今回はネタバレ少な目かもですが、まさかの公式の方が甘いとか…!
    くっそ、これだからオトメ勇者はやめらんないぜ!
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    ロードオブグローリーに出場するようになってからというものの、クロービスへの見合いの件数は日増しに増えていた。レースで国内外から注目されているせいもあり仕方のない事とはいえ、頭の痛い問題であることには変わりない。クロービスは、厄介なことだな、と零しつつ、書き慣れた断りの文句を連ねていく。ちょうど決済書類を運んで来ていたリーンハルトは、終わるのを待ちながら、一つ提案をした。

    「俺が代わりに会ってきましょうか?」
    「これ以上面倒事を起こされるのはごめんだぞ」

    リーンハルトが特定の恋人を作らないことは有名だ。そして、見合いにくるようなご令嬢方はどれもこれも高貴な育ちで、良くも悪くも純粋が過ぎている。この男と下手に引き合わせて熱を上げられたら、と考えるだけでも恐ろしい。政治的にも痴情のもつれ的にも、以前この男のせいで経験せざるを得なかった物とは比べ物にならない程の修羅場になりかねないだろう。

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