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    あの方

    ak_99904

    MAIKING以前べったーに投稿した、幼なじみ☁️×未亡人☔️【https://privatter.net/p/7168264】よりも昔の話。あの方(旦那)×☔️の出会い~婚姻までの話です。一度ポイピクを使ってみたかったのと、気分転換に途中ですが上げてあります。
    ゆくゆくは、あのさみの初夜へと続きます。(そのはず……そのはず…………)
    自分はしがない文字書きであった。
    若い頃は兼業で細々と執筆をしてきたが、賞を貰ったことをきっかけに気づけば「先生」と呼ばれるようになり、世に出した著作の数も増えていた。有り難いことに著作は受け入れられ、ペンだけで食べていけるだけの収入を得られている。
    そして周りから「ベテラン」と呼ばれるようになった今、気づけばペンを握る手には皺が増え、両親をはじめ親しかった知人友人も何人か見送る齢となった。
    不思議なことに、年をとるとどこかに根を下ろしたくなるもので、数年前今までほったらかしにしていた生家に戻り、今も仕事場兼住居として使っている。
    都会から新幹線と電車を乗り継ぎ、窓の外の建築物が少なくなるまで揺られること数時間。最寄りの無人駅に立った担当の編集者は、顔を引きつらせていた。苦労をかけることを申し訳なく思いながらも、相手方の「ネット環境があればなんとでもなりますから!」という言葉に甘え、私の田舎暮らしは着々と現実味を帯びてきた。
    今後は片田舎の古い家で文字を書き、そして一人で死んでいくのかと思っていた人生にある転機が訪れた。
    文字を書くこと以外取り柄のない自分の元に、嫁いできてくれた人がい 2044

    咲楽優

    MEMO他サイトにて公開しているサウンドノベルです
    バックログで文章を確認出来ないつくりにしていたのでテキストにしてみました
    タイトル【Endless road】
    ※約900字
     ダークファンタジー系
     一部残酷な表現が含まれます
      この物語はフィクションです

    (ひとりごと)
    確かにギャレリアの方が機能は豊富だけど私はこっちも好きです
    あるところにひとりの男がおりました
    男は頭からマントをかぶり、手にはつえを持っています
    その男がどこからやって来たのかは分かりません
    男はある目的を胸に、旅をしていました

    男は旅をしています
    あるとき、耳の長い少年が声をかけてきました
    「ねえ、君はどうしてつえをついているの?」
    男はこう答えました
    「私は足が不自由だからだよ」
    男は曲がった足をさすりながら言いました

    =男は昔、ある国の王様でした=

    男は旅をしています
    あるとき、羽の生えたおじいさんが声をかけてきました
    「おぬしはどうしてマントをかぶっているのじゃ?」
    男はこう答えました
    「それは、私の顔が醜いからだよ」
    男はマントを深くかぶりながら言いました

    男は旅をしています
    あるとき、尾びれの生えた女が声をかけてきました
    「あなたはなぜ旅をしているの?」
    男はこう答えました
    「ひとりぼっちはさみしいからだよ」
    男は遙か彼方を見つめながら言いました

    =男は昔、大きな罪をおかしました=

    花ほころぶ丘をこえ、砂塵(さじん)の嵐をぬけました
    海を渡り、広い草原にたどり着いたところで男は腰をおろします
    野原にはゆるやかな風が吹い 943