Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    たかし

    kanamisaniwa

    MAIKING600年後の未来から来たカシウスが組織メンツとラートゥガする話(ユスカシ風味)『デアンとヤチマから連絡が入った。あちらの掃討は完了。月侵攻部隊のまともな残存戦力は目の前のあれだけになった』
    『よし。なら、その二人をまって…』
    『待たない。来るぞ』
    『くっ!皆構えろ!!って、カシウス待て!一人で前に出る気か?!』
    『まともに機神と戦えるのはここでは俺だけだ。俺が牽制している間にお前はフラメクに雷電を装填しろ。タイミングを間違うなよ……来月生まれる子供の顔を見るまでは死ねないだろう』
    『だからって…!それを言ったらお前も死ねないだろうが!俺の子供の名前をつける約束だろう!今度こそ守ってもらうぞ!!本当は俺の名前をつけるはずだったのに、ふらふら10年もここに寄らなかったって父さんに何度愚痴を聞いたか…!』
    『ああ、あのときは悪いことをした。そうだった…もう随分…遠くまで来たな』

    カシウスは呟きながら思う。
    月の民の感覚ならば600年など大した長さではない。実際、約束の時間を10年も勘違いしてこの男の父親にしこたま叱られたこともあった。
    だが今は、遠くまできたと、長い時間がたったとカシウスは思ったのだ。
    それは遠く600年前、カシウスが空の世界を己の居場所と定めた理由 4455