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    エッセ

    pluto__iv

    DOODLE夢腐 琥鴞くんのかんがえごと

    診断メーカーよりお題「こんなに好きになる筈じゃなかったんだけどな。」を元に指を動かしてたら、こきょむざの歴史みたいになった。良さみのエッセンスを感じてくれ……あと膝枕は良いぞ
    沈思「こんなに好きになるつもりじゃなかったんだけどな」
    琥鴞こきょうは膝の上で微睡む無惨を見下ろし、その癖の強い黒髪を弄りながら呟く。

    元はと言えば生まれて初めて自分に匹敵する才能と思想と品格の持ち主、そして自分を遥かに上回る意思と生命の力に満ちた彼の姿に、朝廷暮らしで擦り減らした自我と欲を呼び覚まされたのだ。まつりごとに組み込まれた無味乾燥な人生を嫌悪し、知らぬ間に緩やかな絶望の道を歩んでいた自分に、彼は本当の人生を思い出させてくれた。初めから尊敬と親愛の情を寄せていたことは否めない。

    しかし、当時は彼の本性を今ほど理解していなかったのだ。自信に満ちた振る舞いは、他者に微塵も価値を見出さない過度な傲慢さからくるものだと知った。鋭い舌鋒は機知のみでなく、彼の生に根付いた深く絶え間ない怒りの現れだった。品性は病的な完璧志向と卑賤なるものへの嫌悪と蔑み、孤高は共感性の欠如、生命力は気も狂わんばかりの死への恐怖の裏返しだった。
    1910

    ぽみょか

    DONEこんな感じの本が出る予定~…
    コウキぬいとあげはぬいが人類の消えた世界でちいさないのちしてるはなし(???)


    ⚠️ごりごり特殊設定本⚠️
    ※南揚のエッセンスが投影されたぬいたちが主役
    ※南揚本人は出ない
    ※ぬいが流暢にしゃべるし歌う
    ※書いてる側もふわふわした設定でなんとなくで楽しんでる
    ◆はれたそらに





    「あげはぁ、洗剤手に入ったよ。
    キャップ一杯分もある」

    ととっ、と板張りの床へ響いたコウキぬいの足音に、あげはぬいは顔を上げた。


    コウキぬいは、足が速い。
    声がかかって顔を向けると思ったよりも近くにいるから、いつもびっくりさせられる、と、あげはぬいは目をぱちぱちさせて思った。
    足の長さは、あげはぬいとそう変わらないはずなのに。どうしてあんなに、さくさく歩いて走れるんだろう。ちがうのかな、どこかの綿が。

    「ほらみて、これ」

    真隣に立ったコウキぬいが両腕を使って大事そうに差し出したのは、重たそうなペットボトルのキャップ。
    トロンとした半透明の液体が、うちがわでゆっくりと波うっている。
    ないはずの五感をふうわりなでてくすぐるのは、あたたかい色の花のかおりと、綿の身体が覚えている胸のすくような清涼感。
    明日は久しぶりのセンタクだ、と。
    あげはぬいも笑顔になった。



    ***
    洗濯をする日、あげはぬいたちの朝は早い。

    よく晴れていても天気が急に変わる日だってあるし、夏でも気温が一日中高いままだって保証もないから、なるべく朝の早いうちに洗うのをすませて、乾か 4036