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    クッキー

    SINKAIKURAGESAN

    DOODLE落書きもどきの小説をのっけていくだけのこれ。ただのうちよそ二次創作。CPはおそらく乱雑するかも。
    紅茶のお供のクッキー代わりにでもどうぞ。
    さっくり一口小説【赤い味のキスを】鈴雪
     ベーゼ、口吻、接吻、ちゅー。いわゆるキス。生まれてこの方そんなものは文字の上でしか見たことが無かった。初めてのキスはレモンキャンディの味だなんてそんなことを言われたところで想像なんかつかなくて。
    「なら、してみるか?」
    「は?」
     くす、と笑いながらそいつははたはたと己を仰いでいた扇子をこちらに伸ばして首筋をなぞる。これが他の誰かだったら迷わず抵抗するのだが、相手が相手で抵抗する気なんて一切起きず。そのまま、今はただのアクセサリーとしてしか存在していない十字架と俺を繋ぐチェーンを引っかけて引っ張る鈴は楽しそうな笑みを浮かべていた。
    「はは、全く。邪魔じゃのう」
     そうは言うものの、本当に邪魔だと思っているようには思えず口を開こうとした瞬間にぐ、と、まるで飼い犬のリードを引っ張るかのようにくるりと器用にチェーンを扇子に一周巻き付けて互いの顔が近くなる。零れたのなんて驚きで声にならない声のみ。あー、こいつやっぱ顔がいいななんて思ったのもつかの間、唇が重なった。ぐわりと体の体温が上がる。自分の少しだけかさついた唇と鈴の薄い唇が触れては、離れ、そんな啄むようなキスを繰り返していくうちにふと口を開けた鈴はそのまま下唇に噛みつく。
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    z0ed0

    SPUR MEこちらは2023/8/6開催『床下クッキーパーティ』展示作品です。

    ヒナイチの生まれ変わりが事故で吸血鬼になったと同時に前世の記憶を取り戻してかつての伴侶だったドラルクに会いに行く話です。(未完成)

    製作途中のため途中を飛ばしたり読みにくいところがあります。
    私が読みたいので尻叩きにご協力いただけますようお願いいたします。
    転生・転化ドラヒナ(タイトル未定) 噛みつかれた痛みとともに覚えのない記憶が一気に脳に流れ出した。
     大好きなクッキーの味、優しく私の頬を優しく撫でる血色の悪い細い指、少し細めて優しく微笑む貴方の顔。
     どうして忘れていたのだろうと涙を流しながら目の前で崩れて塵と化す吸血鬼を呆然と見つめる。あの人はしょうもないことですぐ死ぬ吸血鬼だった。
     視界が霞んでいく。遠くで誰かが叫んでいる。それらの意味を理解できる余裕が私にはなかった。
    「…っああああああああああああああああああああ!!!」
     次の瞬間体中に激痛が走り地面に膝をつく。鼓動がいつもよりもずっと大きくてはち切れそうだ。これが前の私が感じるはずの感覚だったんだと頭が勝手に判断する。あいつが与えてくれるはずだった感覚なのだとナイフで傷口をなぞるようにひしひしと刻み付けられる。
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