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    ネスト

    kuusui

    PROGRESSスープジャーのくりみつ02
    保温できるスープジャーはいいぞ!という番宣の影に匂う現パロ会社員くりみつのお話。大倶利伽羅さん本人は出て来ないので燭台切呼び。続き物で今回は光忠さんと新入り天江戸組のミネストローネと豆乳スープのつけめんのお話。ミーハー水心子君と観察者清麿君。
    ※ スープの具とか味描写が後で書きなおす時に変更される可能性があります。
     清麿は人の観察が好きである。特に水心子のような人の心の観察が好きだ。
     会社で同僚でもある水心子は、純朴だと清麿は思っている。志が高く自分をいつも律していて硬い表情が目につくかもしれない。そして生真面目で気位が高い嫌いもあるが、彼が頑張っている背中を清麿は好んでいる。反面、その中身はとてもミーハーだ。理想の自分であらねばと願うばかりに、それを体現している存在に非常に弱い。
     例えば職場の先輩、燭台切さんがそうだ。入社したばかりで一通りのレクレーションが終わり、同じ部署に運よく水心子と配属された。そこの教育担当として面倒を見てもらっているのが燭台切さんだ。
     最初は頑なだった水心子ではあったものの、彼の性格に合わせて先輩はうまく自分を曲げて接してくれた。そのおかげで今はその背筋の通った格好良さに憧れを抱き、半ば崇拝者のように慕っている。自分ではひそかに気付いているものの、水心子の心にはまだ柔軟性がない。だからそれを持つ先輩に憧れ、慕っているのだろう。自分にないものに対してそれを得たいと憧れ、それに嫉妬するのでなくただ尊敬の念を向ける。それは相手へのリスペクトを感じると清麿は思う。
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    オルト

    TRAININGタイカケinネスト
    with後輩
    またまた世話を焼かれてほしい……。
    盛り上がるフロア。観客の熱気。ステージを照らすライト。
     それもが俺にとって新鮮だった。普段のプリズムショーのステージとは全く雰囲気が違う。
    「すごい……」
     ステージの中央では、タイガがかっこよく技を決めている。そんなタイガと張り合うように、ガタイのいい男たちがステージで技を繰り出す。けど、タイガの煌めきには誰もかなわない。これは仲間としての色眼鏡じゃないと思う。
    「すげぇや、タイガ先輩!」
    「さすがタイガ先輩っす!」
     俺を取り囲むエーデルローズのストリート系の後輩たちが、やんややんやと盛り上げる。
    「俺も、登ってみたい」
     ぽつりと呟いた俺の言葉は、この大盛り上がりの場内でも後輩に届いたようだ。後輩が、ポン、と俺の背中を押す。
    「カケル先輩も、登ってみりゃあいいじゃないっすか」
    「えぇ、でもなぁ……」
     タイガには、ここではあまり目立つなと言われている。何でもここはストリート系の集まりだから、生粋のアカデミー系と誤解されがちな俺は、アカデミー系を嫌う子たちに槍玉にあげられかねないとかなんとか。
    「タイガ先輩は心配してるみたいっすけど、カケル先輩のゴリゴリのストリート系の技見せてや 1244