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    うぇる

    いなや

    MAIKINGジェイフロ

    クルエラ見たあとに最高のクルーウェルが見たくなって書いたやつ。双子まだ出てこない。未完によってただの講義記録になっている。あともう半分くらいある。
    結構毛だらけ犬灰だらけ「仔犬ども!」

    Mr.クルーウェルはなにをおいてもまずその一言から指揮を執る。
    しなる鞭の破裂音。
    教壇を踏み鳴らした高圧的な靴。
    制服がのろのろわらわら、一斉に席に着き始める地響き。
    至極真面目な最前層と、可能な限り後ろにいたい――そしてあわよくばバレず寝たい、そんな偉業はまず無理だが――層があるものだから不思議と中間あたりに隙間ができる。
    少し目立って、無難でソツないながらにやや当てられやすく、教師の印象に残る席。
    そんな空間の隣にアズールは滑り込んだ。すると、既に座っていたバイパーが無口に半身ほど隙間を空けたので、人魚はより嫌に笑んだ。バイパーはいつでも先んじて、集団のなかで絶妙なバランスを見定めるのが上手かった。アズールは彼のそういったところを気に入っていたし、活用できればとも思っていたし、こうして隙あらばあやかろうともしていた。そしてバイパーはアズールのことを毛嫌いしていた(つまりかの行為もなにもどれ席を作ってやろうなどという気遣いではなく、まぁそのような意味である)。
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