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    新聞

    しいげ

    REHABILI【獄都事変】生存本能ではない
    木舌×谷裂短文

    ※イメージによる身体重傷の描写があります。
    ※獄都事変ゲーム本編と獄都新聞を見た程度の知識で書いているため、獄卒達の生活描写等は想像により、公式設定との相違があるかもしれません。
    こんなのは言ってしまえばよくある状況で、獄卒達の間ではトラブルにも入らないということだ。

    今日は確か斬島、佐疫、田噛、平腹が仕事、谷裂は非番であったと思う。
    木舌も休日のため朝から軽く一杯飲んでいた。散歩のつもりで外に出たらそれに出くわしたのだ。

    「ごめんなー谷裂!大丈夫か?!」
    「…折れてんだから返事できねえだろ」
    「平腹…大丈夫だけど、大丈夫じゃないと思うよ」

    騒がしい平腹と、呆れる田噛、眉を顰める佐疫。そして、屈みこむ平腹の前に倒れ伏した谷裂。
    ぴくりとも動かない上に、頭と体の位置が少々おかしくなっているのが見てとれる。

    「やあおはよう。どうかしたのかい?」
    「あ…木舌。うーん、見ての通りなんだけど」

    佐疫から事情を聞いたところでは、平腹が振り回した丸太状の何かが谷裂の頭にクリーンヒットしたものらしい。非番とはいえ谷裂が油断していたわけでもないだろうが、たぶんお互い無意識だったのだろう。
    結果、手加減を知らない平腹の一撃で、谷裂の首が折れてしまったとのこと。

    「谷裂、起きたら怒るよなー?」
    「当たり前だろ。だが今起きられるとお前の首の方が折られるだろうし、面倒くせえな 2020

    かほる(輝海)

    DONEシティーハンター
    冴羽獠×槇村香
    原作以上の関係

    新聞でとある記事を読んだら、急に滾ってきた(*´ω`*)

    いくつになっても手をつなげる人がいるってのは幸せだよね。
    冬の足音が聞こえ始めた、新宿の街。街路樹の銀杏も黄色く色づき始め、冬支度を始めていた。
     朝もめっきりと寒くなり、いつもは早起きの相棒も、俺の懐へ潜り込んでは束の間の二度寝を楽しむようになっていた。うっかりそのまま香が寝入っていたら、遠慮なく俺が「朝の運動」へ誘っていたのだが、最近は少し学習したらしい。ウトウトした後に慌てて飛び起き、慌ただしくベッドから逃げ出していくことがほとんどだった。
     午前中はダラダラと過ごし、午後の伝言板チェックへ出かけた香から少し遅れて、俺は家を出た。吹き付ける北風は、頬を切るような冷たさだ。つい俺も、両手をポケットへ入れたまま、背を丸めて歩いちまう。顔を上げようにも、街を行くもっこりちゃんは、あからさまに露出度も下がり、ちっとも目の保養にならねぇ。ここは温かな飲み物でも飲みながら、ついでに冷えた身体を温め合うのが一番いい。……となれば、まずは相手を探さなければ!
     俺はもっこりが立ち上がるかの如く顔を上げ、辺りの女を物色し始めた。
    『あっ! りょぉーっ!』
     遠くから名前を呼ばれたような気がするが、あえて聞こえないフリをする。早くもっこりちゃんを見つけて、 2364