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    罰ゲーム

    蝋いし

    DONEガスマリ日常、罰ゲーム リビングのソファに座るまま、マリオンに睨みつけられて数分経った。ガストは視線の鋭さへ身を強張らせるばかりだ。
     ノースのチームは午前がオフだったので、ガストは朝食を終えてリビングでくつろいでいた。レンはまだ寝ているしドクターはおそらくラボ、マリオンは外へ出ていたらしかった。
     そのマリオンが部屋に戻るなり、ソファのガストへ詰め寄った。何事かと立ち上がりかけたガストに、マリオンは一言「座っていろ」と言いつける。
     それから数分、座るガストのわきでマリオンは仁王立ちだった。
     何かしてしまったろうかとガストは記憶を手繰るが、思い当たるような出来事がない。無自覚に何かやらかしたのか。以前に「そういうところだ」と言われたときも、ガストは何にも思い当たらなかった。
     ガストが冷や汗かいていると、今度はドクターが部屋へ戻った。
    「おや、マリオン。難しいようなら、実行せずともよいのですよ」
    「うるさい。オマエは黙ってろ、ヴィクター」
     ガストは助けを求めてドクターを見上げた。
     ドクターはマリオンの態度にか、それともガストの視線にか肩を竦めてキッチンへ行ってしまった。
     ガストたちを気にすることな 4144