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    ぽみょか

    MAIKING【南揚・北蜂・漣楪】なんじょうくんが据え膳会議にお呼ばれするはなし※直接のシーンはないけれど、据え膳食わせたい的な話をずっとしている
    ※全員成人済・各CPつきあってる
    ※南揚・北蜂・漣楪のバレンタインすけべ話に続きたいはなし





    「正直なハナシ、打てる手はほぼ打ち尽くしてしまってもうやることが無いのデース……。
    縛ってベッドにころがす以外は思いつくかぎり全部ためしマーシタ」
    「あ~、あの人縛って転がそうと思ったらそれこそ象用の麻酔とか要りそうですもんねえ。力ずくではまず無理っていうか」
    「ウィウィ、まったくその通りデース。ひょっとしたらエレファンのだって効かないかもしれマセーン!」
    「そ、そんなことってあるですか……?」

    まるっきり他人事、のトーンで適当に打った相づちにわりあい食い気味の同意を貰って、なんか調子狂うなあ、と手元のカップに口をつけた。
    少し乾いた喉をなめらかな紅茶にさらりとろりと撫でられて、はふ、と小さく息をつく。
    ……流石、学生時代から散々お茶会してるだけあってずいぶん美味いやつ飲んでるんだな。

    「……ちょっと、適当言わないで。考えて、まじめに」
    「はーいはい。真面目に、ね」
    「なにその言い方、嫌味ったらしい。……し 7589

    edaco10_07

    PROGRESS白桃食膳記
    ・大商人のユキ×桃娘モモ
    首都の中で城の次に大きな建物と言われたら、誰もがその男の邸宅を指さす。大商人、千。若くして商才を表し、数年でこの国の四大商会のひとつに数えられるまでに成長させた。また、この男はかなりの美丈夫であった。絹のような銀糸の髪は風にたなびき、不敵な微笑を浮かべるその美貌は「天女の落とし子」だと噂されるほどに美しい。美しく、優美で、天才であった。
     そんな彼は、数々の浮き名を流した。隣国の姫に見初められた、極西の富豪の娘を手玉に取った、皇后が私邸へ通い詰めているなど。身も蓋もない噂だけでなく、実際に褥を共にしたという女まで現れたり。千の女性関係は奔放であり、数々の修羅場を作り出してきたというのは千の秘書を務める男の談。彼には商才はあっても、女の相手をする才能はなかったのだ。
     しかし、千は変わってしまった。声を掛けられれば断らなかった女たちの誘いを断り、邸宅を訪ねてくる女たちも門前で払うようになった。仕事を全て邸宅内で行い、外での仕事を役職持ちたちに割り振ったようだ。1ヶ月以上首都の邸宅に引きこもり、出て来ない千。今まで一度もそんなことはなかった。千は一体どうしたというのだろうか。
     動かぬ豪奢 2706