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    サッパ

    お茶🍵

    DONEここから読んでもさっぱりなツイッタツリー芸の続き。【双子遊園地デート続き】


    あの時みたいに、フォルテは笑った。
    きっと、手を繋いでパークを爆走する双子はたくさん目撃されていて、今頃画像まで上げられているかもしれない。マネージャーにはきっと大目玉を喰らう。プロデューサーは面白がるかもしれないけれど。
    けど、こんな時真っ先にアシッドを嗜めるはずの兄が許したのだ。一緒に笑っているのだ。何もかもが、それだけでどうでもいい。
    比較的人通りの多い人気アトラクションの入り口。駆け込んで、「え、あ!?」と動揺しているスタッフの女の子が何か言う前にパスを見せて滑り込んで。
    平日の比較的空いている日でもやはり人気アトラクション、列は長く伸びていて、その横のパス専用通路をすいすいと進む。最早二人がいる事はSNSですっかりと話題になっているようで、その姿を認めた人々から声が上がるのにも全く目をくれず。
    走り通して肩で息をしてるフォルテの手をまだ引いているけれど、振り解かれることはない。足早に進みながらも、作り込まれたアトラクション内部に思わず感嘆が漏れる。
    「すごいね、こうなってんだ」「…えぇ、はぁ、並んでいる間も、は、飽きさせない工夫が、ふぅ、」「フォ 2810