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    パーク

    まこつ

    DONEHiMERU誕のジュン要。大遅刻すみません。
    要の希望で誕生日にテーマパークに行くことになったジュンと要。兄の粋な計らいもあり、テーマパークデートを楽しむ二人の少しドタバタで甘い一日。
    要くん元気時空。付き合っていてキスは何回か。それ以上はまだ模索中。十条兄弟はES近くのマンションで同居中。
    オブリガート読了推奨です。
    precious/ジュン要「…これを」

    要の誕生日の1週間前。寮の談話室にいる時、瓜二つの兄からなにやら長細い封筒を手渡された。

    「何すか?」
    「まあ、紙で渡すようなものでもないのですが…開けてみてください」

    言われるがまま開封すると、出てきたのは三つ折りにされたコピー用紙。
    何かの書類かと折りを開き、書かれている内容を見てぎょっとした。

    「予約確認…7月7日◯◯ホテル……って、え!?な、なんすかこれ」

    誕生日当日、要の希望で某テーマパークへ行くことになっていた。
    行ったことがないというのはお互い様で、少し不安もあったがアプリもあるしなんとかなると経験者から聞いて安堵していたところだった。
    暑い時期。まだ病み上がりな要を長時間炎天下には置けないと出発は午後からのんびり行く予定になっている。要の体力を見て、もちろん当日中に帰る予定だった。
    11505

    秀二🐻‍❄️

    DOODLEそろそろ鯉月動物園シリーズにでもなりそうな感じがしてきました。
    推しカプには動物園に行っていただきたいオタクです。

    ようこそジャパ○パークへ、大好きな曲です。
    君をもっと知りたいな「ミーアキャットって、いうほど猫っぽくはないな」

     俺たちはミーアキャットの展示場に向かいながら歩いていた。鯉登さんが俺の顔を見て呟く。この人は疑問を共有したがる。俺に対して意味を聞いているわけではない。謎を共有し、一緒に考えたいのだと思う。即物的とまではいかないが俺はあまりそういった考え方をしない。答えがあるような疑問であればすぐに調べてしまう。しかし鯉登さんのこの投げかけに付き合うのは嫌いでない。寧ろ好きかもしれない。

    「例えば、ネコ科だったりするのでは」
    「そうなんだろうか」
    「どうなんでしょうね」

     深い意味のない会話だ。もし馴染みのない人間とであれば居心地が悪くて堪らなかったろうが、俺たちの間ではよくあることだった。「嘘」という漢字はよく見てみると悲しくなるだとか、モルモットはどうしてあんなに色柄が違うのだとか。アイスクリームは結局どの季節に食べるのが一番美味いのかだとか。その度、俺たちはこれまたとるに足らない会話を繰り広げるのだった。
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